今シーズン、ポルトガルリーグのポルティモネンセに移籍した中島翔哉が、1年目から10ゴールを記録した。同チームにおいて29試合15ゴールと、中島以上にゴールを量産しているのが、かつて鹿島でもプレーしたブラジル人FWファブリシオだ。同選手が地元メディアのインタビューに応じ、ポルトガルでの手応えやJリーグ挑戦について、エピソードを明かしている。
ポルトガルメディア『RTA』はファブリシオのインタビュー記事を掲載。同選手は現在のポルティモネンセについて次のように語った。
「数年前、ポルティモネンセが2部にいたときはとても苦労した。でも、そのときから質の高いサッカーをしていると思っていたし、今では1部リーグにふさわしいチームへと成長したと思う。2部時代はコンタクトプレーが多かったけど、1部のサッカーはボール回しも速いし、スペースも十分にある。テクニックや連係を重視する僕らにとってはいい環境だと思う」
「すでにポルトが優勝しているけど、彼らはシーズンを通して本当に質の高いサッカーをしていた。実力が図抜けているし、タイトルは妥当だと思う」
また、ファブリシオは2016年に鹿島へ期限付き移籍したことでも知られている。当時の経験については「日本でのプレーは本当に素晴らしい経験だったよ。タイトルを獲得したいという目標があって、実際にJリーグと天皇杯で優勝できた。日本での2冠は本当に幸せな時間だったね」とコメント。
「Jリーグはプレースピードが速かったね。日本のサッカーは攻撃と守備の切り替えがスムーズで、タクティカルな一面もあった。日本人はとても献身的で、常に走っている印象もある。それに(2016年の)クラブ・ワールドカップではレアル・マドリーとも戦った。クリスティアーノ・ロナウドやマルセロなんて、これまでサッカーゲームで戦ってきた相手。そんなスターと同じピッチに立ったことは特別な経験だよ」
ポルティモネンセは今季、すでにリーグ中位でのフィニッシュが確定しているが、来シーズンに向けてファブリシオは「僕はいつだってベストを尽くす。今やっていることを続けていたら、きっと先々いい形で結果が伴うはずだと信じている。来シーズンはきっとさらに上の順位を目指せるだろう。ヨーロッパリーグ出場圏内で戦える順位に食い込めると確信しているよ」と語り、早くも来シーズンの躍進に向けて意気込みを示している。
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