Jリーグは22日、2018シーズンより試験導入に向けた準備を開始するVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)に関するメディア説明会を開催。国際サッカー評議会(IFAB)テクニカルダイレクター兼イングランドサッカー協会(FA)審判委員長のデイヴィッド・エルレイ氏、日本サッカー協会(JFA)の小川佳実審判委員長、Jリーグ原博実副理事長が登壇した。
原副理事長は冒頭で「ご存知のようにロシアW杯でVARが導入されることが決定しています。我々JリーグとしてもVARが今回のW杯でどう行われているか、情報を収集していきたい。去年のJリーグワールドチャレンジの鹿島vsセビージャでも(VARを)実験的に試してみました。舞台裏を覗かせてもらったが、なかなかカンタンではなかった。これから色々な準備をしていきたい」と語り、試験導入が迫るVARに向けた準備を行っていく考えを示した。
現在、ブンデスリーガ、セリエA、メジャーリーグ・サッカー、Aリーグ、さらにFAカップで使用されるVARは、昨年のコンフェデレーションズカップやクラブワールドカップでも試験的に導入されていた。
サッカーのルール改正を協議するIFABが先日の定例会議で今夏のワールドカップでのVAR導入を決定。そして16日に、FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長が推し進めるこの最新テクノロジーが6月に開催されるロシアW杯で初めて採用されることが正式に決定していた。
そのVAR導入を決定したIFABのテクニカルダイレクターを務めるエルレイ氏が続いて登壇。VAR導入は「サッカーにとって重要なゲームの流れを止めてしまうという懸念があった」としながらも、「厳しい承認プロセスを経て(W杯での使用が)承認された。VARの哲学は最小限の介入で最大限の成果を挙げることだ」と言及した。
さらにエルレイ氏は昨季の明治安田生命JリーグやJ1昇格プレーオフの試合映像を交えながら、VARが導入されていたら判定結果が変わっていた点を指摘。あくまでも「ゲームの事象を左右するもののみに使用する。VARのシステムは明らかに間違っているものを正すもの」と語り、導入の目的は「すべての100%の判定の精度をあげるためではない」と断言した。さらに「すべての誤審がVARによってなくなる可能性はない」とし、あくまでも「最終的な判定を下すのはVARではなく主審である。主審が判定できる手助けとしてVARがある」と最新テクノロジーの存在意義について語っていた。
ロシアW杯でこの最新テクノロジーがどんな成果を見せるのか。4年に1度の祭典でいよいよVARの真価が問われることとなる。
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