トゥヘル監督にとって最大の決断は、おそらく、イングランド代表チームの守備陣の左サイドを誰が担当するのかということだろう。イングランド代表には、フィットした選手や調子の良い選手が不足しているため、トゥヘル監督は短期的にも長期的にも正しい選択をしなければならない。
これまでファーストチョイスだったルーク・ショーは、マンチェスター・ユナイテッドで今シーズンもまた負傷に苦しみ、3試合の出場で98分間しかプレーしていない。12月に「軽度の」故障を負ってから、まだ復帰していない。
一方、トゥヘル監督率いるチャンピオンズリーグ優勝のチェルシーの不動のメンバーであるベン・チルウェルは、スタメンで出場した試合は1度だけで、エンツォ・マレスカがスタンフォード・ブリッジで他の選手を優先しているため、出場時間はさらに短くなっている。
ショーは間もなく復帰するかもしれないが、それでも選択肢は依然として非常に限られている。ニューカッスルのルイス・ホールは、スタンフォード・ブリッジで一緒にプレーしていた頃からトゥヘル監督と面識があり、11月にデビューを果たしてからは、エディ・ハウ監督のお気に入り選手として定着している。
また、トゥヘル監督が初招集メンバー発表までの間、イプスウィッチのレイフ・デイビスを注視していたとしても、それほど驚くことではないだろう。この選手はこれまでイングランドのレーダーに引っかからず、ユースレベルでもいまだ無名。ウイングバックもこなす25歳の彼は、トラクター・ボーイズの目立った活躍の1人であり、苦戦を強いられることの多かった昇格クラブで4ゴールに絡む活躍を見せた。