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シェシュコ先発、ブルーノ・フェルナンデスを前線に…停滞するマンチェスター・ユナイテッドの再始動のためにアモリム監督が取るべき策

シーズン開幕から消耗の激しい試合を強いられてきたマンチェスター・ユナイテッドのルベン・アモリム監督は、インターナショナル・ブレイクの到来を歓迎したに違いない。カラバオカップで屈辱的な敗北を喫し、アーセナル戦とフラム戦は悔しい結果に終わり、バーンリーには勝ったもののストレスの多い試合だった。とは言え、アモリム監督が、すぐに気楽に仕事に戻ることはできない。

マンチェスター・Uは、マンチェスター・シティとの厳しいダービー戦の後、チェルシーという難敵との対戦を控えており、理論上は比較的楽なブレントフォード戦とサンダーランド戦はその後だ。

ヨーロッパの大会に出られないことと、カラバオカップの早期敗退により、アモリム監督はトレーニング場で選手を訓練し、適切な対策を練る時間をより多く確保できる。マンチェスター・Uがシーズン再始動を図る中で、監督が検討すべき策は以下のとおりだ…

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    待望のシェシュコ先発

    マンチェスター・Uのファンの多くは、今夏最大の補強選手がこれまでのプレミアリーグの3試合で一度も先発していないことに困惑しているが、ダービーで7,400万ポンド(約147億円)の男を起用しない理由はない。3試合に途中出場したシェシュコはやや場違いな印象を与え、グリムズビー戦には先発出場したものの、PK戦でなぜか10番目のキッカーに指名された。

    後にアモリム監督は、当時このストライカーが痙攣を起こしていたと説明し、バーンリー戦でのベンチ起用も、RBライプツィヒからの移籍が遅れプレシーズンを欠場した影響でコンディションが整っていなかったからだと述べた。しかし、スウェーデン戦とスイス戦でスロベニア代表として90分間フル出場した後、ダービーまでの5日間で十分に回復できるはずだ。

    シェシュコのスピードとパワーは、精神的に脆いマンチェスター・Cを消耗させ、エンベウモとフェルナンデスの能力を引き出せるだろう。率直に言えば、もしアモリム監督がシェシュコを地元のライバルとの試合での先発に値しないと考えるなら、そもそもクラブはなぜ彼を獲得したというのか。

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  • Manchester United v Burnley - Premier LeagueGetty Images Sport

    不幸中の幸い

    バーンリー戦でマテウス・クーニャが負傷したのはマンチェスター・Uにとって大きな痛手だったが、同時に幸運の転機ともなり得る。なぜならブルーノ・フェルナンデスを本来の攻撃的なポジションに戻せるからだ。

    昨シーズン、フェルナンデスは前線に配置された際に得点感覚を取り戻したが、後にアモリム監督も「ブルーノがボックス内にいないのが敗因だった」と認めたように、悲惨だったヨーロッパリーグ決勝など、中盤の深い位置でボールをコントロールする役割を求められるのは苦手だった。

  • Bruno FernandesGetty Images

    さらなる得点とアシストを期待

    ところが、クーニャとエンベウモの加入により、フェルナンデスはアモリム監督の堅固な3-4-2-1フォーメーションにおいて本来のポジションを失い、リーグ戦の3試合で中盤のボランチとして起用されていた。

    クーニャはダービー戦には出られず、バーンリー戦で負傷したメイソン・マウントも欠場の見込みであるため、攻撃的MFとしてエンベウモとコンビを組む最有力候補はフェルナンデスとなる。マンチェスター・Uのキャプテンは、加入した最初の2シーズンに見せた得点とアシストを量産するマシーンとしての役割に復帰する機会を得ることになるだろう。

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    GKラメンスを大抜擢せよ

    アンドレ・オナナのトラブゾンスポルへのレンタル移籍は、マンチェスター・ユナイテッドにとって史上最悪の契約のひとつを解消したかもしれないが、残された3人のGKには大きな疑問符が付く。アルタイ・バユンドゥルは3試合で2失点を喫し、トム・ヒートンは2年半も公式戦に出場しておらず、加入したばかりのセンヌ・ラメンスはイングランドでのサッカー経験がない。

    3人のGKを代わる代わる起用することにはリスクが伴う。ラメンスがデビュー戦でダービーに敗れ、自信を失う可能性を避けるため、マンチェスター・C戦ではヒートンを起用すべきだという意見もある。同様に、23歳のラメンスを先発に起用しないとなれば、エミ・マルティネスの獲得を見送り、長期的な投資としてクラブに迎え入れた判断に相反する。

    まだベルギー代表に招集されたことがなく、トップリーグでのプレー経験も1シーズンしかないラメンスの起用には疑問もあるだろう。しかし、マンチェスター・Uは、彼を長期的な正GKとみなしている以上、彼を全面的に信頼し、ダービー戦の敵地という厳しい環境の中で起用する必要がある。

  • Manchester United v West Ham United - Premier LeagueGetty Images Sport

    残った最後の「アミーゴ」

    コビー・メイヌーは、2024年2月にアレハンドロ・ガルナチョとラスムス・ホイルンドと共に撮影された、かの有名な「スリー・アミーゴス」の中で唯一残った選手である。当時、この写真は、地元育ちの若き選手たちの非常に明るい未来を描いていると見られていた。

    自身の希望通りならメイヌーもホイルンドやガルナチョに続いて移籍していたはずだが、2度にわたるレンタル移籍の希望は却下された。そうして残留することになった今、マンチェスター・Uは地元育ちのMFに再びやる気を起こさせる必要がある。

  • kobbie-mainoo(C)Getty Images

    メイヌーに自信と責任を与えよ

    クーニャの負傷とフェルナンデスを前線に上げるという明確な解決策により、中盤のセンターにメイヌーを起用するチャンスが生まれた。アモリム監督がこのチャンスを逃すのは愚の骨頂だ。

    このMFはFAカップ決勝でマンチェスター・C相手に決勝点を挙げたが、ストックポートのマンチェスター・シティが人気の地域で育ったため、生まれてからずっと、このライバル関係を経験してきた。とは言え彼に必要なのは単なる出場機会ではなく、今シーズン以降も続く重要な役割と責任だ。

    メイヌーはここ数年でイングランドが生んだ最も才能あるMFのひとりである。アモリム監督は彼との関係修復を図り、その能力を最大限に引き出す術を学ぶ必要がある。