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サラー、セメンヨら…1月に高額移籍が噂されるスター選手10名

マンチェスター・Cは、チェルシーが2023年に記録した悪名高い支出額に次ぐ、冬の移籍市場史上2番目の支出額を記録し、ニコ・ゴンサレス、オマル・マーモウシュ、アブドゥコディル・フサノフ、ヴィトール・レイスなどを獲得した。アストン・ヴィラ、ボーンマス、ウルブスも活発に動いたが、プレミアリーグのほとんどのクラブは高額取引を避け、海外でも同様の傾向が見られた。

しかし今回は状況が異なる。数多くのビッグネームが年明けの移籍を強く示唆しており、複数のトップクラブが新戦力に巨額を投資する構えだ。キャリアにおける次のステップを求める選手もいれば、新たな挑戦を求める選手もおり、稀ではあるが、舞台裏での不和のせいで避けられない別れが生みだされそうでもある。

以下、GOALが1月に高額移籍が予想される10人のスター選手を紹介しよう。

  • Mohamed Salah Liverpool 2025-26Getty

    モハメド・サラー(リヴァプール)

    4月、モハメド・サラーはリヴァプールの2度目のプレミアリーグ優勝を牽引した功績により、新たな2年契約を締結した。しかし約9カ月後、いわゆる「エジプトの王」はアンフィールドでのレガシーを損なう恐れのある不穏な退団を目の前にしている。

    33歳のサラーは、12月6日のリーズ・ユナイテッド戦で、先発から3試合連続で外されたことを受け、リヴァプールが自分を「犠牲にした」と非難し、アルネ・スロット監督との関係は完全に断絶したと表明した。スロット監督は直ちに、チャンピオンズリーグのインテル戦においてサラーをメンバーから完全に外し、謝罪しない限り復帰させない意向を示した。

    オランダ出身監督の思惑は通ったようで、リヴァプールが2-0で勝ったブライトン戦でサラーは途中出場ながら復帰を果たした。しかし試合後、愛されるFWがホームのサポーターに拍手を送った際、その目に浮かんだ感情は誰の目にも明らかだった。一部ではこれが「最後の別れ」と見なされている。

    サラーは現在エジプト代表としてアフリカ・ネーションズカップに参戦中だが、長くサラーの獲得を希望しているサウジ・プロリーグのクラブは、サラーが依然としてターゲットであることを明言している。サラーは今シーズン初めて衰えの兆しを見せており、リヴァプールが巨額の移籍金を要求できる最後のチャンスとなる可能性がある。新たな契約で彼を縛ることで得られる交渉力は、冬の移籍市場を逃しては意味を持たないだろう。

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  • FBL-GER-BUNDESLIGA-DORTMUND-HOFFENHEIMAFP

    カリム・アデイェミ(ボルシア・ドルトムント)

    『ビルド』紙によると、カリム・アデイェミはボルシア・ドルトムントの首脳陣に退団の意思を伝えたという。ガールフレンドがヨーロッパの主要都市での新生活を強く望んでいるとされ、このドイツ代表選手は代理人を変更し、1月の移籍に向けた動きを開始。市場が開けば獲得に動くクラブが後を絶たないだろう。

    インテルがアデイェミへの関心を示していると報じられる一方、『ミラー』紙はマンチェスター・ユナイテッドとアーセナルが獲得争奪戦に突入する準備が整っていると伝えている。ドルトムントはこの23歳の選手を約7,500万ポンド(158億円)と評価しているが、在籍3シーズンでブンデスリーガで通算14得点しか挙げておらず、さらに最近、法的トラブルに巻き込まれた事実を考慮すると、この金額は非常に高額だ。

    しかしアデイェミは前線のどこでもプレーできる能力を持ち、魅力的な選手である。アーセナルはヴィクトル・ギェケレシュの不振とカイ・ハヴァーツの負傷で新たな選択肢を必要としており、マンチェスター・Uはベンヤミン・シェシュコの控えを強化したがっている。アデイェミにはまだ可能性が秘められ、長期的に見れば投資価値がある選手となるかもしれない。

  • Elliot Anderson Nottingham Forest 2025-26Getty

    エリオット・アンダーソン(ノッティンガム・フォレスト)

    この守備的MFは、少なくともプレミアリーグでは、もはや安くない。エンソ・フェルナンデス、デクラン・ライス、モイセス・カイセドはいずれも1億ポンド(約210億円)以上の金額で移籍しており、ノッティンガム・フォレストの象徴的存在であるエリオット・アンダーソンは次なるターゲットとなるかもしれない。

    ドイツ『スカイ』のジャーナリスト、フロリアン・プレッテンベルグ氏によると、これはフォレストがこのイングランド代表選手に関して要求する最低価格であり、クラブはマンチェスター・ユナイデッドから「具体的な」関心を認識しているという。これほどの巨額の投資は軽々しく行うべきではないが、赤い悪魔は、守備を強固にする脚力とプレーを円滑に進める技術力を持つ、適切な背番号6を是が非でも必要としており、アンダーソンは確かにその条件を満たしている。

    しかし、リヴァプールも、彼の古巣であるニューカッスルとともに、1月にこの23歳の選手を獲得しようとしていると報じられている。入札合戦が勃発した場合、最終的な移籍金は記録を更新する可能性があるが、『テレグラフ』紙は、フォレストはシーズン途中でのオファーはすべて拒否する準備ができていると報じている。

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  • Guehi(C)Getty Images

    マーク・グエイ(クリスタル・パレス)

    マーク・グエイは、夏にリヴァプールへの3,500万ポンド(約73億円)での移籍が決まりかけ、公式発表の動画まで撮影していたが、期限直前にクリスタル・パレスが取引を停止した。リヴァプールは依然として強い関心を示しているが、ここ数カ月でグエイを巡る争奪戦は激化。『デイリー・メール』紙によれば、マンチェスター・シティ、バイエルン・ミュンヘン、アトレティコ・マドリーが2026年での獲得を目指しているという。

    グエイの契約は今シーズン終了時点で満了する予定であり、更新の兆候がないことから、クリスタル・パレスは冬の移籍市場でいかなるオファーも歓迎する可能性が高い。25歳のこの選手は間違いなくプレミアリーグで最も賢く、ボール扱いのうまいセンターバックのひとりであり、エリートクラブへ一足飛びの移籍をしてもおかしくない。最初に動きを見せたクラブが獲得競争を制するだろう。

  • Nico Schlotterbeck BVBgetty

    ニコ・シュロッターベック(ボルシア・ドルトムント)

    ニコ・シュロッターベックへの注目が集まっている。バルセロナとレアル・マドリーが数カ月にわたって、このボルシア・ドルトムントのスター選手を追跡していると報じられている。『ビルト』紙によると、バイエルン・ミュンヘンが、戦略的に、このDFをフリーエージェントとなるダヨ・ウパメカノの代替選手になりうるとみなし、ブンデスリーガのライバルから引き抜く計画を立てているらしい。

    この26歳のドイツ代表選手は2027年まで契約が残っているが、リヴァプールも関心を示していると報じられている。ドルトムントはシュロッターベックとの契約延長を積極的に進めているが、本人が来月、移籍を希望した場合、少なくとも5,000万ポンド(約105億円)を要求する見込みである。空中戦と地上戦での支配力、生まれ持ってのリーダーシップを考慮すれば、この金額は割安と言えるだろうし、本人もプレミアリーグへの移籍を望んでいると言われている。

  • Semenyo(C)Getty Images

    アントワーヌ・セメンヨ(ボーンマス)

    現在プレミアリーグにアントワーヌ・セメンヨより優れたウイングがいるだろうか。統計の数値から言っても、目で見た印象から言っても、答えはノーだ。ボーンマスの中核選手であるセメンヨは、両足を見事に使いこなし、息をのむようなスピードで数えきれないほどのDFを翻弄して、広く称賛を集めている。

    1月の移籍市場を前に、リヴァプール、マンチェスター・シティ、マンチェスター・ユナイテッド、トッテナムが、セメンヨの獲得に動いていると見られている。というのも、彼の契約書に明記されている6,500万ポンド(約136億円)の買い取り条項が発効するからだ。現在の市場において、プレミアリーグで実証済みの驚異的な才能であり、25歳という年齢でキャリアの全盛期を迎えようとしている選手に対する金額としては破格と言える。

    セメンヨはリヴァプールのサラーの後継者として最適に見えるが、移籍専門家のデイビッド・オーンスタインは『NBCスポーツ』に対し、このボーンマスのスター選手は、現在マンチェスター・Cとマンチェスター・Uのどちらに移籍するか検討中だと伝えた。複数の攻撃的ポジションで能力を発揮できるセメンヨなら、どちらのマンチェスターに行っても活躍できるだろう。ただし、マンチェスター・Uのルベン・アモリム監督が彼をウイングバックとして起用したがっているという最近の噂について、本人がどう感じているかはまだ不明だ。

  • Al Ettifaq v Al Hilal - Saudi Pro LeagueGetty Images Sport

    ルベン・ネヴェス(アル・ヒラル)

    『タイムズ』紙によると、サウジアラビアのアル・ヒラルで2年半を過ごしたルベン・ネヴェスが、プレミアリーグ復帰を模索しているらしい。アル・ヒラルはこの元ウルブスのスター選手に契約延長を承諾させられなかった。中盤で苦戦を続けるマンチェスター・Uがネヴェスの「明らかな行き先」と目されている。アモリム監督は依然として試合のペースをコントロールできる司令塔がいなくて苦労しているのだから。

    ネヴェスはウルブスで出場した253試合でその実力を証明しており、2015年の代表デビュー以来ポルトガル代表でも安定した活躍を見せている。この28歳の獲得にはウェストハムも関心を示しているが、マンチェスター・Uのような超巨大クラブに加入して同胞のブルーノ・フェルナンデスと再会できることは、断るには惜しいだろう。赤い悪魔はネヴェスをわずか1,800万ポンド(約38億円)で獲得できる可能性があり、アル・ヒラルにとっても、今売却しなければ夏に無償で失うことを考慮すれば、いかなる取引もスムーズに進むはずだ。

  • Atletico de Madrid v Eintracht Frankfurt - UEFA Champions League 2025/26 League Phase MD2Getty Images Sport

    コナー・ギャラガー(アトレティコ・マドリー)

    11月末、『スカイスポーツ』は、2024年8月にチェルシーからアトレティコ・マドリーへ3,300万ポンド(約70億円)で移籍して以来、プレミアリーグの16のクラブがコナー・ギャラガーに関心を示していると報じた。これはイングランド国内で彼がどれほど高く評価されているかを物語っている。クリスタル・パレス出身のこのMFは、スペインの首都でのデビューシーズンに強い印象を残したが、ディエゴ・シメオネ監督の下ではもはやスタメンが保証されておらず、ワールドカップが目前に迫る中、チーム内での自身の立場に満足していないことを認めている。

    『ガーディアン』紙によれば、マンチェスター・ユナイテッドも1月にはレンタル移籍を視野にギャラガーを注視中だが、アトレティコは完全移籍で初期投資の回収を望んでおり、トッテナムやリーズなどのクラブに道が開かれる可能性がある。ギャラガーと同じ価格帯でこれほど信頼できるボックス・トゥ・ボックス型のMFは多くない。今後6カ月間、慣れた環境で活躍すれば、イングランド代表のトーマス・トゥヘル監督のプランに食い込めるようになるかもしれない。

  • CD Guadalajara v FC Barcelona - Copa del ReyGetty Images Sport

    マルク=アンドレ・テア・シュテーゲン(バルセロナ)

    マルク=アンドレ・テア・シュテーゲンは腰の手術から完全回復し、3カ月ぶりにコパ・デル・レイのグアダラハラ戦でバルセロナに復帰したが、ハンジ・フリック監督はこれが単発的な出場に過ぎないことを明確にしている。現在カンプ・ノウの正GKに選ばれているのはジョアン・ガルシアとヴォイチェフ・シュチェスニーのどちらかで、テア・シュテーゲンは8月にラ・リーガへの医療データ提供を拒否したが、これにより長期離脱選手の給与の50%を新規の選手登録に充てることができなくなったバルサは、一時的にテア・シュテーゲンからキャプテンマークを剥奪した。

    復帰の可能性はほぼ絶たれており、『ムンド・デポルティーボ』によれば、トルコやサウジアラビアのクラブがスペインからの脱出を提供できる可能性があるという。アストン・ヴィラが彼の状況についての詳細な情報をバルサに問い合わせていることから、プレミアリーグでの新たなスタートも選択肢のひとつになりうる。33歳の彼は鋭い反射神経を持つ、優れた「スイーパー・キーパー」だが、アストン・ヴィラにはエミリアーノ・マルティネスがまだ在籍しており、チームがテア・シュテーゲンを背番号1の座に据えるつもりがあるかどうかは不明である。

  • Yildiz JuventusGetty Images

    ケナン・ユルディズ(ユヴェントス)

    ユヴェントスは貴重な戦力を失う危機に直面している。ケナン・ユルディズは2029年まで契約を結んでいるが、現在の報酬がチームへの貢献度を正確に反映していないと感じており、クラブのトップクラスに匹敵する年俸での契約延長を要求していると、『トゥットスポルト』が報じた。

    現時点で契約更新の交渉は進展しておらず、アーセナルがユルディズの代理人ジョルジュ・メンデスと接触して、移籍の可能性について協議したと報じられている。20歳のFWの万能性がミケル・アルテタ監督の目に留まったとされ、ガナーズは1月にオファーを出してユヴェントスの決意を試すかもしれない。

    ユルディズは現在、アイデンティティを見失っているユヴェントスの中心選手であり、プレミアリーグ首位のチームに移籍するだけの技術と粘り強さを兼ね備えている。しかし、チェルシー、マンチェスター・ユナイテッド、レアル・マドリーもこのトルコ代表選手に関心を示しており、ユヴェントスは彼を8,000万ポンド(約170億円)という驚異的な額に見合う選手だと評価している。

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