パリ・サンジェルマンが今季のリーグ・アンを制した。振り返ってみれば過去13年で10回目の優勝ということになり、大金持ちで国家を後ろ盾にしているカタール・スポーツ・インベストメントに買収されて以来、PSGは時代を席巻してきている。
これは驚くべきことではない。PSGはフランスのどのクラブよりも金持ちであり、他のクラブでは手も出せないようなスター選手を獲得し続けているのだ。
だが今年、いつものように優勝へ向けて突っ走りながら、いつもとは少し様子が違っている。シーズン半ばにキリアン・エンバペがクラブを去ることを公表したことで、PSGがリーグに向かう姿勢が変わったのだ。就任1年目のルイス・エンリケ監督は規律に厳しいことで有名で、国内リーグの試合でスター選手をベンチに置いておくことを躊躇しなかった。それでもPSGはいつも通りリーグ戦で勝ち続けた。
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だが、ヨーロッパの大会では、そう簡単にはいかないようだ。監督のプランにおいて唯一大きなギャップがあるチャンピオンズリーグでの成功には、スター選手が必要に違いない。エンバペの退団は埋めようもない大きな穴を残すだろう。つまり、PSGは、大スターがいなくとも国内最大のタイトルを争えるチームであることは証明されていても、ヨーロッパ最大の試合を戦うのにカリスマが必要なのは間違いないのだ。