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【リヴァプール:夏の放出候補】放出?レンタル?それとも残留?選手たちの今夏の運命は…

この夏のリヴァプールの大規模再建はすでに始まっている。幾人かのクラブのヒーローたちはすでにアンフィールドに別れを告げた。ジェイムズ・ミルナーやロベルト・フィルミーノの他、ナビ・ケイタやアレックス・オックスレイド=チェンバレンがクラブを出ていこうとしている一方、新しくエキサイティングな選手たちのマージーサイドへの加入が取りざたされている。

今回は、ユルゲン・クロップ監督就任以来、最も大規模で重要な移籍市場になるだろうと言っても過言ではない。期待の大きい加入もあるが、何人かが出ていくことも予想される。

チームを去るのは誰なのか、見てみることにしよう。

  • Fabinho-LiverpoolGetty

    残留:ファビーニョ

    今シーズンのファビーニョの苦戦は、多くの点でリヴァプール全体の苦闘を示すもので、ドラマチックでもあり、不可解でもあった。絶好調のときのファビーニョはヨーロッパで最も素晴らしく、最も信頼できる守備的ミッドフィルダーであるが、29歳となった今では、最盛期に戻れるかどうか疑問である。

    今のところ、ファビーニョはリヴァプールにとって頼れる存在である。だがこの夏のリヴァプールは適正な契約をする必要があり、ファビーニョをより守れるようなシステムを構築する必要がある。ファビーニョの代わりを探すには多額の費用がかかり、この夏に売りに出しても大金を手にすることはまったくできないだろう。

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  • Thiago Alcantara Liverpool 2022-23Getty

    残留:チアゴ・アルカンタラ

    1年前、チアゴはPFAプレミアリーグ・シーズン最優秀チームのひとりに選ばれたが、このスペイン代表選手にとって、今シーズンは散々だった。ケガに始まりケガに終わったシーズンで、その間、期待されたような、粋で圧倒的なパフォーマンスが見られることはほとんどなかった。

    契約満了まで1年を切ったが、32歳のチアゴに新しい契約が提示される可能性は低い。リヴァプールには中盤の大規模な再構築が必要であり、チアゴに代わる選手を加入させるのは賢いとは言えない。

  • Joel Matip Liverpool 2022.Getty Images.

    売却:ジョエル・マティップ

    もうひとり、契約が1年残っている選手であり、ここ何年もレッズに忠実に仕えてくれたが、マティップはもはやアンフィールドでのファーストチョイスではなく、ここ1年間の体調の問題を考えれば、別れを告げるときが来ているように思われる。

    新天地を探すことになるが、簡単ではないだろう。絶頂期には最も過小評価されたセンターバックのひとりだったが、この夏の彼の未来は、どんなオファーが来るかによって決まる。そして、リヴァプールは、どんな選手を彼の代わりに手に入れられるだろうか。

  • Joe Gomez Liverpool Leeds 2022-23Getty Images

    残留:ジョー・ゴメス

    多くの人が同意しないかもしれないが、ゴメスは、その経験と、センターバックと同じように右サイドバックでもプレーできる能力で、チームに欠かせない選手となった。確かに今シーズンのゴメスは冴えなかったし、契約条項を見れば、売るにはかなり魅力的な選手かもしれないが、彼よりよい選手を見つけるために、リヴァプールはどれほどの額を支払わなければならないだろうか。

    マティップと違い、ゴメスはまだ30歳前で、もう2、3年チームの役に立ってくれる選手である。

  • Kostas Tsimikas Liverpool 2022-23 Getty

    売却:コスタス・ツィミカス

    今シーズンはツィミカスにとって感傷的な終わり方をした。アンフィールドでのリーグ最終戦の後、涙を流し、別れが近いのではないかと思わせた。公正を期して言えば、ギリシャ代表のツィミカスは、攻撃もできる優れた選手であり、年齢的にもそれなりの報酬が要求される。

    アカデミー出身のルーク・チェンバースらとともに、この夏、ツィミカスの移籍は視野に入れるべきだろう。

  • Fabio Carvalho Liverpool 2022Getty

    レンタル:ファビオ・カルヴァーリョ

    リヴァプールの情報筋によると、カルヴァーリョの完全移籍はこの夏の懸案事項ではないというが、来シーズン、別のチームでプレーする可能性は高そうだ。基本的に、今のレッズに彼がプレーできるポジションはなく、20歳の若者にとって、直近のシーズンのようにもう1シーズンを無駄にする余裕はない。

    だが、逆に、1年前にフラムからやってきたときは素晴らしい才能の持ち主だと思われていた選手であり、早々に手放してしまうことがあれば騒ぎとなるだろう。

  • Caoimhin Kelleher Liverpool 2022-23Getty

    残留:クイーヴィン・ケレハー

    非常に優れた二番手のゴールキーパーがいるときは、どうしたらいいだろうか。答えはきっと「売却」ではないだろう。

    ケレハーはプレミアリーグ随一の控え選手であり、彼のキャリアのためには、トップチームで、レギュラーでプレーできるのが最高だと言う権利はあるだろうが、リヴァプールもチーム全体のことを考える必要がある。アリソン・ベッカーは世界一のゴールキーパーだが、最近ではミスをすることも多く、レッズはそのための準備をしておかなければならない。

  • Nat Phillips Liverpool 2022-23Getty

    売却:ナサニエル・フィリップス

    長い間、必要な移籍ができなかった不運の選手であり、この夏、リヴァプールがフィリップスに別れを告げるのは確実である。

    おそらく彼の移籍金は、昨年の夏どころか2年前の夏に想定されていたよりも低くなるだろうが、26歳のフィリップスにはレギュラーで試合に出られることが必要で、伝統的なセンターバックが必要な数多くのチームにとって、喜ばれる契約となるだろう。

  • Rhys Williams Liverpool 2023Getty

    レンタル:リース・ウィリアムズ

    2020-21シーズンに思いがけずヒーローとなったリヴァプールの2人組のひとりであるウィリアムズは、それ以降、厳しいときを耐え、スウォンジーとブラックプールにレンタル移籍されたが、期待されたほどの成功を収めることはできなかった。

    22歳のウィリアムズは、センターバックとして成功するには充分にまだ若いが、レギュラーでプレーできることが必要だ。チャンピオンシップ所属のチームか、あるいは海外のしかるべきクラブにレンタルするのが、この夏の彼への答えだろう。

  • Sepp van den Berg Schalke 2022-23Getty

    売却:セップ・ファン・デン・ベルフ

    21歳でオランダ出身のファン・デン・ベルフはシャルケにレンタル移籍に出され、ケガにたたられるシーズンを送った。最終的に残念にもシャルケは2部に降格したが、シニアの試合に100以上出場したことで、ファン・デン・ベルフはこの夏、相当の額で移籍させられる財産となりうる。

    ファン・デン・ベルフはアンフィールドでトップチームに挑戦できる可能性は低いが、彼が持つサイドバックとしての経験は、リヴァプールが他のディフェンダーを移籍させると決心した場合、それなりのオプションとして機能しそうである。

  • Leighton Clarkson Aberdeen 2022-23Getty

    売却:レイトン・クラークソン

    スコットランドのアバディーンで良いシーズンを過ごせたことで、小柄な生え抜きのミッドフィルダーであるクラークソンは、この夏、完全移籍を勝ち取った。

    クラークソンはリヴァプールのトップチームでプレーしたことがあるが、長期的に見ればアンフィールドから離れた方がよいとわかっている。問題は、21歳の若者のために喜んでお金を出すクラブがあるかということだ。

  • Tyler Morton Blackburn Rovers 2022-23Getty

    レンタル:タイラー・モートン

    今シーズン、レンタルで結果を出したもうひとりのミッドフィルダー。モートンの場合はブラックバーンだったが、そこで、少なくとも未来のリヴァプールに彼のチャンスがあることを示すのに充分な働きをした。

    20歳のモートンは粘り強さと落ち着きを併せ持ち、背番号6か8のようなプレーができ、今後が楽しみな選手である。来シーズンはプレミアリーグのチームへレンタルされて活躍できるだろうか。

  • Calvin Ramsay Liverpool 2022-23Getty

    残留:カルヴァン・ラムジー

    スコットランド出身のラムジーのイングランドでの最初のシーズンはかなり失望させるもので、ケガのため、トップチームではたった2試合しか出場できなかった。チームにフィットすることが、さしあたりラムジーの目標だが、それがかなえば、この19歳は、リヴァプールを押し上げてくれる選手だと思わせることができる、将来性豊かな選手であろう。プレシーズンでの活躍が待たれる。

  • Conor Bradley Liverpool 2021-22Getty

    レンタル:コナー・ブラッドリー

    北アイルランド代表のブラッドリーは、EFLリーグ1(3部相当)所属のボルトンにレンタルされて素晴らしいシーズンを送り、個人タイトルを総なめにした。来シーズンはレベルアップが間違いない選手である。

    ブラッドリーはクロップ監督の構想にうってつけの選手であり、同じく右サイドバックでプレーするラムジーとの競争次第で将来が決まってくるだろう。

  • Ben Doak Liverpool 2022-23Getty Images

    残留:ベン・ドーク

    ドークもまたスコットランド出身で、期待される10代の大物である。マージーサイドでの最初のシーズンで好印象を残したことは間違いなく、プレシーズンで活躍すれば、来シーズンのチームに居場所を確保できるだろう。

    ドークは純然たるウイングで、独特のプレースタイルを持ち、理想的なスーパーサブになれる。または、国内のカップ戦やヨーロッパリーグの試合には先発も可能だ。レンタルの話も来るだろうが、そのうちのいくつがリヴァプールにとって有意義だろうか。