Getty ImagesNxGn:ウーデゴール、マルコム、ティーレマンスら2016年のワンダーキッドは今?
Getty Images10ジョー・ゴメス|リヴァプール
2016年: 2015年夏にチャールトン・アスレティックから加入したゴメス。すぐさまそのポテンシャルを発揮してチームに溶け込んだが、その後10月に前十字靭帯を負傷。シーズン終了まで離脱を余儀なくされた。
現在: アンフィールドでのゴメスはケガに悩まされ続けてきたが、それでも2019年にはチャンピオンズリーグ優勝メンバーとなり、その1年後にはプレミアリーグ制覇も経験した。負傷箇所がないときにはイングランド代表にも選出されている。
Getty Images9マルコム|コリンチャンス
2016年: ロビーニョのように、この若いブラジルのプレーメーカーは出身国で印象的な活躍を見せ続けたことで、ユヴェントスやドルトムントの興味を集めていた。
現在: マルコムは2016年夏ボルドーに加入してリーグ・アンで3シーズンを過ごし、年を追うごとにパフォーマンスも上がっていった。2018年夏、バルセロナがローマとの劇的な争奪戦を制し、マルコムを獲得。移籍金は4100万ユーロ(約53億円)と報じられた。しかしカンプ・ノウではインパクトを残すことは出来ず、1年後には同等の移籍金でゼニトに加入している。
Getty Images8レナト・サンチェス|ベンフィカ
2016年: 2015年10月にトップチームデビューを飾ったばかりであったが、傑出した才能を披露。ポルトガル代表でも、当時18歳とは思えぬほどの屈強なフィジカルを武器に活躍していた。
現在: ポルトガルが優勝したEURO2016では、優秀若手選手に選出されたサンチェス。その夏3500万ユーロ(約46億円)でバイエルン・ミュンヘンへの移籍に成功した。しかし、ミュンヘンでは立ち位置を確立できず苦しみ、2017-18シーズンにはスウォンジー・シティへの期限付き移籍を余儀なくされる。最終的にサンチェスはバイエルンを離れ、2019年夏にリールに加入。リールでは再び輝きを取り戻しつつある。
Getty Images7アンテ・チョリッチ|ディナモ・ザグレブ
2016年: 17歳の誕生日2日後にシニアデビューを飾ったチョリッチは、ヨーロッパ期待の若手の一角と目されていた。レアル・マドリーやチェルシーが争奪戦に備えていたと報じられている。
現在: ディナモ・ザグレブの国内4冠に貢献し、チョリッチは2018年に母国を離れローマに加入することとなった。しかし、スタディオ・オリンピコではインパクトを残すことができず、ローンで放出される形に。現在3クラブ目の期限付きで、スロベニアのオリンピア・リュブリャナに所属している。
Getty Images6ジェルソン|ローマ
2016年: 2015年、18歳でフルミネンセからデビューを果たしたジェルソンは、2016年1月にローマと契約。ローマはバルセロナやユヴェントスとの争奪戦に勝利していた。
現在: ジェルソンはローマで自身の能力を発揮することがなかなかできず、フィオレンティーナへ1年間期限付き移籍することになった。しかしイタリアでは苦戦が続き、2019年にフラメンゴへ移籍、母国へと帰った。なお、この契約はブラジルのクラブが獲得したブラジル人選手で史上最高額となっている。
Getty Images5マルティン・ウーデゴール|レアル・マドリー
2016年: ノルウェー1部で最年少出場記録と最年少ゴール記録を打ち立てただけでなく、ノルウェー代表史上最年少出場選手となったウーデゴール。世界中のビッグクラブがその才能を欲しがる中、16歳の誕生日を前に、レアル・マドリーが獲得を決めた。しかし、マドリーではほぼカスティージャでの出場に留まった。
現在: サンティアゴ・ベルナベウではトップチームでの出場機会は限られた。2年間期限付き移籍でエールディビジに放出され、ヘーレンフェーンとフィテッセに所属した。さらにスペインに戻り、レアル・ソシエダで2年間の期限付き移籍期間を過ごす予定だったが、レンタル先で素晴らしいパフォーマンスを発揮し、マドリーは予定より1年早くウーデゴールを呼び戻した。だが、マドリーでの序列は依然として低く、現在はアーセナルに期限付き移籍中。するとプレミアリーグでは、世界中が絶賛した才能を発揮し始めている。
Getty Images4ルベン・ネヴェス|ポルト
2016年: ポルトでクラブ史上最年少ゴールを記録し、欧州クラブ大会でポルトガル人最年少出場。さらにはチャンピオンズリーグでキャプテンとなった最年少の選手にもなった。この時まだ18歳である。ネヴェスは多くの欧州トップクラブが狙う存在となった。
現在: ネヴェスは結局2017年夏にポルトを離れた。多くの競合が興味を持っていたにも関わらず、選んだ移籍先はチャンピオンシップ(イングランド2部)のウォルバーハンプトンだったのは世界中に衝撃を与えた。ネヴェスはモリニュー・スタジアムでクラブをイングランド1部への昇格に導いた功績が認められ、シーズン最優秀選手に選出。2019年にはマンチェスター・シティが興味を持っていたが、ヌーノ率いるウルヴスで現在もレギュラーとして活躍している。
Getty Images3ジャンルイジ・ドンナルンマ|ACミラン
2016年: ドンナルンマが16歳にしてACミランのトップチームに割って入ったことは衝撃以外の何物でもなかった。最初の数カ月で十分すぎる活躍を見せ、イタリア代表でもジャンルイジ・ブッフォンの後継者にふさわしいと見られていた。
現在: サン・シーロを離れるのではないかと絶え間なく報道されたが、ドンナルンマは今でもロッソネリで最も継続して結果を出している選手の一人だ。また、ロベルト・マンチーニ率いる代表でも絶対的な守護神に成長している。
Getty Images2ブレール・エンボロ|バーゼル
2016年: すでにスイスのフル代表として活躍していたエンボロ。恐るべきスピードと比類ないパワーで2015年にバーゼルをスイスリーグ優勝に導くと、アーセナル、チェルシー、ユヴェントスのようなビッグクラブが興味を示す存在となった。
現在: 2016年夏にシャルケに加入したエンボロだったが、ゲルゼンキルヒェン(シャルケの本拠地がある地区)に移ってわずか3カ月でかかとの重傷を負い、ほぼ1年間フットボールから離れることを余儀なくされた。その後も元の調子を取り戻すのに苦戦。それでもすでにスイス代表40キャップを数える彼は、2019年6月にボルシア・メンヒェングラードバッハへと移籍している。
Getty Images1ユーリ・ティーレマンス|アンデルレヒト
2016年: 16歳でデビューして以来、アンデルレヒトのトップチームでレギュラーを張り続けたティーレマンス。2015年末までに既に18試合もチャンピオンズリーグに出場していた。このエネルギッシュなMFにユヴェントスが熱烈なラブコールを送っていたが、他にもたくさんの欧州ビッグクラブが彼の成長を見守り続けていた。
現在: 2017年夏にモナコに加入したティーレマンスだったが、リーグ・アンでは期待に応えることができなかった。2019年1月にレスター・シティに期限付き移籍すると、本来の調子を取り戻すことに成功。フォクシーズはその夏にティーレマンスを完全移籍で獲得。移籍金は4000万ポンド(約61億円)とも言われる。ベルギー代表でもレギュラー出場を続けているティーレマンスは、プレミアリーグで最も高いテクニックを持つMFの一人と評価されている。