昨年のU-17ワールドカップで輝いた選手の一人。パリ・サンジェルマンFCのユース・アカデミーの至宝で、体格や垂れ髪が同じくPSGのアドリアン・ラビオに似ているかもしれないが、17歳のアドリは、ラビオよりも、はるかに攻撃的なマインドを持っている。
NxGn 2018:世界で最も優れた10代50人

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ヤシン・アドリ
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アラン
体格は小柄だが、補って余りある能力がある。平均的なブラジル人より背は低いものの、落ち着き払った素早い足技で中盤の底を支配し、どんなパスでも見逃さない。U-17ワールドカップでは母国の代表として活躍し、今ではパルメイラスのレギュラーである。すでにレアル・マドリーがアランの成長に目をつけている。
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イーサン・アンパドゥ
まだ17歳ながら、年齢以上に成熟して落ち着いたプレーを見せている。多才なディフェンダーとして、チェルシーとウェールズ代表でデビューを果たしたが、ケガでシーズンを終えた。昨年の夏、地元のエクセター・シティを出てチェルシーと契約したが、たちまちスタンフォード・ブリッジで強烈な印象を放ち、カップ戦では何度も先発メンバーに名を連ねた。中盤でプレーする能力とボールを軽々と扱う才能に恵まれたアンパドゥは、今やダヴィド・ルイスの再来とみなされている。
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ミルコ・アントヌッチ
ブルーノ・コンティのハードワークのおかげで、ASローマは、セリエAのライバル、インテルを制して契約にこぎつけた。イタリアの首都ローマのクラブは、今や、支出以上の成果を手にしつつある。誰も止めることのできない昔ながらのウィングで、自分をマークしている選手を1対1で置き去りにするアントヌッチは、すでに、ファンから寵愛を受ける。トップチームでのデビューとなったサンプドリア戦では、1アシストを記録した。
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ヤン=フィーテ・アルプ
ドイツはすでにティモ・ヴェルナーの後釜を見つけたかもしれない。純粋なストライカーとして近い将来、ドイツ代表を背負って立つ可能性がある。ボックス内の捕食者ではないが、現代的な選手で、必要な技術をすべて備える。DFにとって悪夢だろう。
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エセキエル・バルコ
小柄だが、計り知れないポテンシャルを持つ。事実、アトランタ・ユナイテッドは、インデペンディエンテから彼を獲得するのに、1300万ユーロ(約17億円)という大金を支払った。18歳の選手を獲得するには多額すぎると思われるかもしれないが、バルコは2017年のコパ・スダメリカーナでのアルゼンチンの優勝における、中心選手であった。ポジション的にはトレクァルティスタであるが、サイドでも効果的なプレーをし、恐るべきスピードでドリブルをする、優れたドリブラーである。今年のMLSのスターの一人になることは、まず間違いないだろう。
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ブレナー
サンパウロとブレナーとの契約における、5000万ユーロ(約65億円)の契約解除金を、ヨーロッパのクラブが支払うのも時間の問題でしかないだろう。1月に18歳になったばかりだが、器用かつ冷静で、優雅なプレーをするサポートストライカーである。すでに、カンピオナート・ブラジレイロ・セリエA、カンピオナート・パウリスタ、コパ・ド・ブラジルで得点をあげており、昨年のU-17ワールドカップでは、ブラジル代表として、3ゴールを決めた。
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リアン・ブリュースター
1月にくるぶしの捻挫と膝靭帯の損傷を負い、長くベンチを温めているが、17歳にしてトップでのプレー経験があり、イングランドのサッカーにおいて、最もエキサイティングな若手の一人との評判を確立している。14歳で、リヴァプールFCに加入したブリュースターは、すでに親善試合でレッズの代表となり、昨年インドで開催されたU-17ワールドカップでは、大会最多の8ゴールを挙げて、イングランドの優勝に貢献した。
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タヒス・チョン
典型的なウィングではない。フェイエノールトのアカデミー出身で、同僚のオランダ人アリエン・ロッベンと同じく、俊足で敏捷、とくに右サイドからのカットインに優れ、左足でシュートを決める。だが、チョンは身長が185cmもあり、決してさぼらない。だからこそ、キュラソー島出身の18歳は、今シーズンのマンチェスター・ユナイテッドFCのU-23でのパフォーマンスで、ジョゼ・モウリーニョ監督を感嘆させることができたのである。ごく近いうちに、トップチームでのデビューを果たすだろう。
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ファクンド・コリーディオ
インテルは、ユヴェントスやマンチェスター・シティとの硬直した競争に勝って700万ユーロ(約9億円)を支払ったが、この投資が先見の明に優れたものであることに、最大限の自信を持っている。アルゼンチンのストライカーであるコリーディオは1月、スーペルコッパ・プリマヴェーラのローマ戦で2得点を上げチームを勝利に導き、移籍金の回収に素晴らしいスタートを切った。国籍と所属クラブからみて、インテルのキャプテン、マウロ・イカルディと比較されることが多いが、実際のプレースタイルは、ゴンサロ・イグアインに近く、ビルドアップのプレーでの動きと関与に優れている。
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ジオゴ・ダロト
「彼は、世界で最も優れたフルバックになれる」と、メキシコ代表のラジュンは熱狂的に語った。もちろん、先のことはわからないが、19歳の驚くべきポテンシャルをもったダロトは、万人が注目すべき選手である。2016年のU-17ヨーロッパ選手権でポルトガルが優勝したときのスターで、すでに今シーズン、ポルトのトップチームに名を連ねている。先月のポルティモネンセSC戦で初めて先発に選ばれ、2アシストを記録した。
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ブラヒミ・ディアス
ジョゼップ・グアルディオラの就任は、マラガユース出身のレフティーにとってポジティブなものとなっている。U-21スペイン代表はプレミアリーグでも徐々に出場機会を増やし、レアル・マドリーも熱視線を送っていると報じられる。
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ウマロ・エムバロ
まだわずか16歳ながら、ヨーロッパで最も期待される選手の一人である。事実、RBライプツィヒは1月の移籍市場で、ベンフィカに進んで2000万ユーロ(約26億円)を支払った。エムバロがこれほど注目される理由を理解するのは簡単である。エムバロは、見事な左足をもった電光石火のアタッカーで、今やアンヘル・ディ・マリアと比較されるのも当然と言われるほどの能力を示している。
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ウィレム・グブル
リヨンと契約更新はしないと決めたことで、今夏最も激しい争奪戦の火ぶたが切られた。リヨンのジャン・ミシェル・オラス会長は、この才能あふれる左ウィングに、7000万ユーロ(約91億円)の値札を付けている。だが、リヨンがその大金を手にする可能性は低い。現在の契約が終了するのは2019年で、興味を示しているのはASモナコだけ。他の複数のクラブは準備中であるという事実にすがることだろう。
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アンヘル・ゴメス
ナニことルイス・カルロス・アルメイダ・ダ・クーニャは、ずいぶん前からアンヘル・ゴメスをマンチェスター・ユナイテッドの「次のスター」と呼んでおり、その考えは、昨年5月、才能あふれる背番号10が、16歳でトップチームでのデビューを果たしたことで証明された。ゴメスは伝説のダンカン・エドワーズ以来の、クラブ最年少出場選手となったのである。ゴメスはU-17ワールドカップのイングランドの優勝に2ゴールを挙げて貢献してから、わずか1カ月後の12月に、赤い悪魔と初めてのプロ契約を結んだ。
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セルジオ・ゴメス
1月、ドルトムント行きを決意したとき、バルセロナは混乱に陥った。ほんの2カ月前、ゴメスはU-17ワールドカップで、スペイン代表として活躍し、シルバーボールを獲得したばかりであったからだ。多才な背番号10は、ウィングでもプレーでき、17歳のゴメスは、ボールがあってもなくても、同じように素早く動けるように思わせる。その卓越したテクニックにより、ゴメスは、カンプ・ノウでアンドレス・イニエスタに代わる理想的な選手とみなされていたが、BVBは300万ユーロ(約4億円)の契約解除違約金を支払い、連れ去ったのであった。
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アミーヌ・グイリ
カリム・ベンゼマとアレクサンドル・ラカゼットの2人のおかげで大金を稼いだリヨンは、最近華々しい活躍を見せるアミーヌ・グイリに対する、多数のオファーをさばく日が来るのはそう遠くないと信じている。昨年のU-17ヨーロッパ選手権で、最多得点者となった18歳は、すでにリーグ・アンデビューを果たし、その機動力やプレーぶり、テクニックで、ヨーロッパ中のスカウトの注目を浴びている。
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カイ・ハヴェルツ
18歳だが、すでにレヴァークーゼンでは50試合以上に出場。確かな技術、恵まれた体躯で、メスト・エジルとミヒャエル・バラックをミックスさせたような選手になることが期待される。リヴァプールがここ数カ月に渡り、調査を続けている。
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ファン・カミロ・エルナンデス
親クラブのワトフォードでは、まだ1試合しか出場していないが、すでにスペインのセグンダ・ディビシオンのSDウエスカでは、2017-18シーズンで2得点を挙げて大きなインパクトを残している。型破りな背番号9は、地元ではウィングもやり、そのスピード、敵をかわす技術、パワー、ダイナミズムにより、アレクシス・サンチェスと比較されている。
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アレクサンダー・イサク
900万ユーロ(約11億7000万円)で加入したドルトムントでの大きな騒ぎに値する活躍はまだ見せていないが、18歳でもある。大きな可能性は当然ある。ピエール=エメリク・オーバメヤンという偉大な前任者がいるだけに、簡単ではない。ただし、時間がハードワークを報いることに一役買うだろう。
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モイゼ・ケーン
もがき苦しむエラス・ヴェローナを落ち着かせるには時間がかかるだろうが、今や降格を逃れようとするクラブにおいて、最大の希望となっている。つい最近では、フィオレンティーナに4-1で勝利した試合で、ケーンは2得点を挙げた。ユヴェントスは、ケーンがレギュラーになれる存在だという確信を、今まで以上に深めたに違いない。
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久保建英
童顔で体つきも子供っぽいが、まだ16歳なので当然である。ただし、プレーとゲームの読みはベテラン並だ。その驚くべき才能は年々明らかになってきており、2011年に交わしたバルセロナとの契約は、2015年、18歳未満の選手の移籍条項に違反していることが発覚し、FIFAにより破棄を余儀なくされたが、この攻撃的ミッドフィルダーがヨーロッパに戻るのは、ひとえに時間の問題であり、すでにJリーグの最年少出場記録と最年少得点記録保持者である。
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アルバン・ラフォン
「フランスのドンナルンマ」について最も特筆すべきことは、トゥールーズの背番号1として、実際に、2015年、16歳と310日でリーグ・アンの試合に出場し、ゴールキーパーの最年少記録を樹立して以来、自身を取り巻く声援のすべてに応えようとしていることである。ブルキナファソ生まれのU-20フランス代表であるラフォンが、ヨーロッパのトップクラブのいずれかの目に留まるのは、ひとえに時間の問題であり、アーセナルは、ラフォンが子どもの頃からのガナーズのファンであることに希望をつないで、契約争いでガナーズを選んでくれることを願っている。
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ディエゴ・ライネス
魔法のような左足を持つ小柄な背番号10は、わずか16歳で、クラブ・アメリカでデビューを果たした瞬間から、「メキシコのメッシ」と呼ばれる運命にあった。幸運にも、ミゲル・エレーラ監督は、若者の肩にかかるプレッシャーを軽くしようと、この攻撃的ミッドフィルダーを控え目に起用してきたが、軽やかなフットワークで、マークに来る相手選手を腹立たしいほど簡単に打ち負かすライネスは、すでにヨーロッパのスカウト陣の注目の的である。
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ラファエル・レオン
スポルティング・クルーベ・デ・ポルトゥガルの有名なユース・アカデミーが発掘した最新の宝石である。パワフルで頭が良く、高い技術を持った、恐ろしくターンの速いアタッカーである。18歳でプリメイラ・リーガの3部での出場経験しかなく、クラブでの初ゴールを記録したばかりだが、スポルティング・クルーベ・デ・ポルトゥガルは、今や他のクラブの彼への興味を払拭すべく、契約解除金の金額を4500万ユーロ(約59億円)から1億ユーロ(約131億円)に慌てて値上げしようとしているところである。
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リンコン
セーハ生まれのリンコンは、パートナーのストライカーであるヴィニシウスの足跡を追って、早めにヨーロッパへ移籍することだろう。卓越した動きで決定的なシュートを放つリンコンは、ブラジルがU-17ワールドカップのグループリーグで戦った3試合すべてで得点したが、決して利己的ではなく、自分の周りに誰がいるか、常に気づいている選手である。
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ミザンヌ・マオリダ
アレクサンドル・ラカゼットはこう言った。「彼は少し私に似ているが、彼の年齢の時の私より、ずっと才能がある!」。19歳のマオリダは、確かに、けた外れの才能を持っている。俊足で、テクニックに優れ、フォワードとしても、サイドに開いてもプレーでき、今シーズンはリヨンのレギュラーを張る。リヨンのブルーノ・ジェネジオ監督は、マオリダを非常に高く買っているようだ。
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ゴンサロ・マローニ
自身のアイドルで、同じくインスティトゥートACコルドバ出身のパウロ・ディバラと同じ道を行くチャンスをつかんで、ヨーロッパへ移籍しようとしている。2016年にボカ・ジュニアーズと契約した才能ある攻撃的ミッドフィルダーは、いまだラ・ボンボネーラで、先発レギュラーの座を確たるものにしなければならない立場ではあるが、ギジェルモ・バロスケロット監督の4-3-3のフォーメーションには、マローニに合っていない。だが、その卓越したスタイルと驚くべき視野の広さで、すでに、パブロ・アイマールと比較されるようになっている。
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ジョルディ・ムブラ
バルセロナのユースチームは昨夏、モナコがこのフォワードの契約解除額である300万ユーロ(約4億円)を支払ったことでまたしても大打撃を受けた。ムブラは、レオナルド・ジャルディム監督率いるトップチームに昇格してはいないが、その速さとトリッキーなプレーで、サイドでの才能を発揮し、同時に前線でも効果的であるため、非常に価値ある加入となっている。2016-17シーズンのUEFAユース・チャンピオンズリーグで最多得点選手となったことが、彼の才能を物語っている。
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メイソン・マウント
チェルシーのユースシステムにおける最大の成功の一つ。若手の養成に優れたクラブであるフィテッセへのレンタル移籍で開花し、ありったけの得点を記録した。オランダ代表では主にワイドのミッドフィルダーとして起用されているが、マウントは元々10番タイプであり、昨年の夏、ヨーロッパ選手権でイングランドのU-19を優勝に導いたときの彼のポジションは、まさにその得意のポジションであった。きらめくようなパフォーマンスで、大会最優秀選手賞に輝いている。
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リース・ネルソン
アーセナルは、現在彼との契約交渉を凍結しており、現行契約は2019年で終了する。卓越したドリブルとスピードを持ち合わせる19歳のウィンガーは、すでにアーセン・ヴェンゲル率いるトップチームに帯同。リーグ・カップやFAカップだけでなく、ヨーロッパリーグやコミュニティ・シールドにも出場している。
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エディ・エンケティア
2015年にチェルシーのユースチームを追われ、アーセナルへ加入。ブルースは、早くも後悔しているだろう。昨年11月、ノリッジ・シティとのリーグ杯で途中出場から2ゴールを奪い、チームを逆転に導く鮮烈な活躍を収めた。18歳の彼は、自身がアイドルと公言するクラブのレジェンド、ティエリ・アンリのような成功も期待できるだろう。
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パウリーニョ
フィリペ・コウチーニョ以来、CRヴァスコ・ダ・ガマのユース・アカデミー出身で最もエキサイティングな選手で、すでにトップチームのレギュラーとして17歳の誕生日のわずか2日前にプロデビューを果たし、クラブの最年少デビュー記録保持者である。主に右サイドでプレーしているが、トップ下または第2ストライカーとしても効果的な選手である。重要な試合でゴールを決める技術ももっており、昨年のU-17ワールドカップでは、スペイン戦とドイツ戦で、ブラジルを勝利に導くゴールを決めた。
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ピエトロ・ペッレグリ
今月17歳になったばかりの若者を、モナコは2500万ユーロ(約32億円)もの大金で獲得した。セリエAの長い歴史で最年少デビューを飾った選手であり、16歳でドッピエッタ(2得点)を記録。ズラタン・イブラヒモビッチとも比較される才能は、大きく羽ばたくことが期待されている。
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マクシミリアーノ・ロメロ
2015年の膝の大ケガを負ったが、以前よりも優れた選手として復帰し、1月絶好のコンディションで、CAベレス・サルスフィエルドからPSVアイントホーフェンへ移籍。PSV は彼の獲得のために800万ユーロ(約10億5000万円)を支払った。強くパワフルなセンターフォワードとして空中戦に優れ、ついにたどり着いたPSVで、エールディヴィジに大きなインパクトを記すのに必要なすべてを、このアルゼンチン選手は持っている。
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アベル・ルイス
スペインの次世代の背番号9と囁かれ、バルセロナのBチームですでに、U-17レベルでの、母国の歴代最多得点者となっているのを見れば、それもうなずける。ストライカーのルイスは、セグンダ・ディビシオンでは、まだそれほど多くのゴールを挙げているわけではないが、バルセロナはすでにバレンシアのアカデミー出身のルイスとの契約更新に向けて動き出している。
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ジェイドン・サンチョ
ドルトムントがこの若者に800万ユーロ(約10億4000万円)を支払ったことからも才能の大きさは明らか。ウィンガーはすでにドイツで、これがバーゲン価格だったことを証明しつつあり、イングランドを代表するアタッカーに成長する可能性がある。昨年のU-17欧州選手権で優秀選手に選出され、ドルトムントでも存在感を増し始めている。
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マラング・サール
2年前にOGCニースのトップチームでブレイクするまで、ただアップダウンを繰り返していたが、そんな上下運動は、1月に19歳になったばかりの選手にとって期待の表れでしかない。強さと空中戦の能力、ボール扱いの巧みさでサミュエル・ユムティティと比較されるが、フランスU-21代表のセンターハーフは、多才でもあり、左サイドバックでプレーできる速さもある。その結果、ヨーロッパのあらゆるトップクラブが、彼の成長を興味深く見守っている。
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ライアン・セセニョン
今や、古豪フルハムを去るかどうかではなく、いつ去るのかが問題となっている。クレイヴン・コテージから彼を引き離すには、巨額のオファーが必要であるが、17歳のセセニョンは今シーズン、リーグを切り裂く活躍をしており、フルバックとしてもウィングとしても起用されている。スピード、テクニック、多才かつ鍛えられた左足をもつセセニョンが、「ガレス・ベイルの再来」と呼ばれていることに何の不思議もない。
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ミル・スヴィラール
チャンピオンズリーグデビューはマンチェスター・ユナイテッド戦で、高くつくミスを犯してしまったが、ベンフィカが、大会史上最年少ゴールキーパーとして彼を起用した理由は、それまでに明らかにされていた。さらに、オールド・トラッフォードでの2戦目ではPKをセーブし、ジョゼ・モウリーニョ監督に「世界で最も優れたゴールキーパーに必ずなる」と言わしめた。
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ティモシー・ティルマン
世界のサッカーで最も活躍が期待されている選手の一人。バルセロナが昨年、獲得を試みたが、50万ユーロ(約6500万円)で獲得したバイエルンが逸材を放出することはなかった。ユース年代はドイツ代表のウィンガーとしてプレーしたが、父親がアメリカ人のため、アメリカ代表としてクリスチャン・プリシッチらと新世代を背負うことになる可能性もあるという。
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フェラン・トーレス
6歳からバレンシアCFの下部組織に所属し、今やトップチームのレギュラーの先発メンバーである。マルセリーノ・ガルシア・トラル監督は、この優れた右ウィングの出現を「神の祝福」と呼んだ。バレンシアは、将来有望なスターが手の内にいることを充分に自覚しており、レアル・マドリーとバルセロナがこの18歳の選手に飛びつく兆候が高まるのを見て、契約解除違約金の金額を、すでに2500万ユーロ(約32億円)に引き上げている。
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ティモシー・ウェア
有名な苗字の重圧を背負う運命であるが、ありがたいことに、これまでこの18歳のアタッカーが我々に見せてきたすべてから、父親のジョージとの常に比べられることに対処するための才能と性格をもっていることは間違いない。フィジカルは強くないものの、ティモシーには常にゴールを狙う目と、素晴らしいスピードの変化がある。アメリカ合衆国で生まれ育ったため、アメリカ代表に選ばれ、12月のU-17ワールドカップではハットトリックを達成し、3月初めにはPSGでデビューを果たした。
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ベン・ウッドバーン
2016年に最年少ゴールを記録した後、トップチームでは出番を減らしているが、それはユルゲン・クロップによるリヴァプールが充実している証でもある。U-19のチームで、キャプテンに就任し、偉大なレジェンド、スティーブン・ジェラードの道をたどる。ウィンガー、10番、ストライカーとしてもプレーできる攻撃面のマルチロールは、昨年9月にウェールズ代表デビューを果たし、ゴールも記録している。
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ダン・アクセル=ザガドゥー
ドルトムントが昨夏、パリ・サンジェルマンからフリーで獲得。欧州サッカー界では大きな驚きを持って伝えられた。強いリーダーシップを備え、技術も確か、U-19フランス代表ではキャプテンも務める。ドルトムントではときに左サイドバックを任され、ユーティリティ性を発揮し、いくつかの試合に出場している。
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フィル・フォーデン
あのジョゼップ・グアルディオラが「クラブからの贈り物」と形容するなど、惚れ込んだ才能の持ち主。昨年夏のプレシーズンツアーで指揮官を驚かせた17歳は、すでにプレミアリーグやチャンピオンズリーグでもプレーしている。中盤ならどこでもプレーすることができ、2017年のU17ワールドカップでは、「スリー・ライオンズ」の愛称を持つイングランド代表を優勝へ導いた。
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マタイス・デ・リフト
オランダ代表史上最年少となる17歳と225日でデビューを飾った俊英。アヤックス下部組織出身のDFは、今後10年間母国のDFラインを背負って立つ存在になるだろう。素晴らしいパスセンスを持つ生まれながらにしてのリーダーは、2016-17シーズンではヨーロッパリーグ決勝という大舞台を経験している。バルセロナが狙っていると言われるが、それも納得だ。
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ヴィシニウス・ジュニオール
U-17の南米選手権で輝きを放ったブラジル人に、レアル・マドリーは昨年5月に4500万ユーロを支払い獲得。史上最高額の16歳となった。その10日前にプロデビューしたばかりだったが、すでにそれはバーゲン価格だったといえるだろう。フラメンゴでは、すでに同年齢の時のネイマールを超える結果を残しており、ロス・ブランコスは契約を1年早めて今年の夏に「サンチャゴ・ベルナベウ」に呼び戻す予定である。
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ジャンルイジ・ドンナルンマ
2017年の『NxGn』の勝者は、ミランの正守護神としてだけではなくフル代表チームにも定着した。16歳でプロデビューした196cmのGKは、それ以来イタリアやクラブの期待を背負う存在となっているが、代理人のミーノ・ライオラが絡んだ契約延長問題でピッチ外で苦しむこととなった。しかし、“NEXT ブッフォン”としての評価は確固たるものにしている。
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ジャスティン・クライファート
元オランダ代表ロナルド・デ・ブールが“NEXT ネイマール”と形容した逸材。父親のパトリックのように、ヨーロッパのエリート街道を進んでいくことになるだろう。卓越したスピードとテクニックで相手を翻弄する18歳は、先日行われたポルトガルとの親善試合で代表デビューを飾った。2019年までアヤックスとの契約を残すが、代理人はあのミーノ・ライオラである。