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ファティの移籍先を見つけ、ハフィーニャとの契約を更新する…資金難のバルセロナが今冬に取るべき6つの行動

破産の危機をいくつかの経済的手段を駆使してしのいだ後、ジョアン・ラポルタ会長は7月、バルセロナは「正常への道を歩んでいる」と、自信をもって宣言した。バルセロナがサッカー界トップの選手たちを獲得できる立場に戻ったと主張したのである。

しかし、バルセロナが夏の移籍期間中に獲得した有名選手はたったひとり、RBライプツィヒから6,000万ユーロ(97億円)で契約したダニ・オルモだけで、継続する財政問題のため、このスペイン代表選手を2024-25シーズンの開幕に間に合って登録することすらできなかった。

最終的には、アンドレアス・クリステンセンの非常にタイムリーなケガのおかげで、バルサの報酬体系にいくらかの余裕が生まれ、ラ・リーガからの特別な許可を得てオルモをピッチに立たせることができたのだった。とは言え、これはシーズン前半のみのことで、この間、バルサは帳簿のバランスを取るための取り組みを続けなければならない。オルモの選手登録を目指すバルサの訴えは棄却され、リーグ後半におけるオルモのステータスは依然として不透明であり、バルサはこの非常に恥ずかしい状況を回避するために尽力する必要があるのだ。

しかし、それとは別に、実際のところバルセロナは1月に何ができるのだろうか? ハンジ・フリック監督のチームを強化できるのか、それとも彼らがすでに持っているものを保持することが唯一の目標となるのだろうか? GOAL が以下で説明してみよう。

  • FC Barcelona v CD Leganes - La Liga EA SportsGetty Images Sport

    フェランにかかる馬鹿げたカネを取り戻せ

    フェラン・トーレスは11月末にケガから復帰して以来、多少は調子を取り戻しており、12月3日のマジョルカ戦での5-1の勝利や4日後のレアル・ベティス戦(2-2)で得点を決めている。体調を維持できれば、シーズン後半も優れたチーム・プレイヤーとして活躍する可能性がある。

    しかし、そうなる保証があるわけではない。2024年にはハムストリングの問題で2度も離脱しており、さらに、彼が活用され始めた中盤のポジションで、突然ワールドクラスのストライカーになれる保証もない。

    フェランが2022年1月にマンチェスター・シティからバルセロナに来た時に期待されたような選手になる可能性を垣間見せていることは事実だが、5,500万ユーロ(約89億円)の値札に見合った結果をまったく出せていないことは否定できない。当時も資金繰りの厳しかったクラブにとって非常に悪い賭けのように見えたが、バルセロナはその愚かな値段をまだ支払い続けていると報じられている。

    だからバルセロナは、アストン・ヴィラやアトレティコ・マドリーを含む、フェランに関心を持つすべての買い手に対し、彼の獲得価格よりも大幅に低い価格を受け入れる用意があることを明確にすべきである。このスペイン代表を売却すれば資金に余裕が生まれると同時に、多額の報酬を支払いながら期待に応えられない選手に報酬を支払わなくてよくなるのである。

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  • FC Barcelona v Stade Brestois 29 - UEFA Champions League 2024/25 League Phase MD5Getty Images Sport

    ペドリとガビを確保せよ

    不確実性が渦巻くバルセロナにおいて明確なことは、ペドリとガビがこれから10年間にわたり中盤を支配できる選手であるということだ。彼らはそれほど優れている。

    両選手はケガの問題を抱えており、ガビは前十字靭帯断裂から完璧に試合に出られるほどのコンディションにはまだ至っていないが、クラブにおける彼らのクラブの価値は過小評価できない。

    したがって、バルサが両選手を新たな長期契約で確保することは必須である。特に過去18か月間、ライバルの欧州クラブがカタルーニャの財政問題を利用してペドリとガビを引き抜こうとしていることが何度も報じられている。実際、本当にバルサが2023-24シーズンに向けてこの20歳の選手を登録するのに苦労している間にガビは去ってしまうのではないかという恐れがあった。バルサはラ・リーガを裁判に持ち込んで、ようやくガビの登録を果たしたのである。

    バルサに、もう二度と厄介な法的紛争は必要ない。新しい選手を獲得するよりも、現在のスター選手たちを維持することに焦点を当てるべきだ。

    報道によると、来年夏に18歳になるラミン・ヤマルがすでに契約を2026年から2030年まで延長することに同意しているが、ペドリやガビとの合意はまだ達成されておらず、彼らとの契約は残り18か月となっている。

    スペインの両スター選手はバルセロナでキャリアを全うしたいと表明しているが、その更新が公式になるまで、ファンは不安を抱き続けるだろう。

  • FBL-ESP-LIGA-BARCELONA-SEVILLAAFP

    ファティに移籍先を見つけろ

    それほど昔のことではない頃、アンス・ファティはヤマルと同様にバルセロナのスターであり、「新しいリオネル・メッシ」と称賛されていた。残念ながら、このスペイン代表選手は、今や、2019年に16歳で登場し次々と得点記録を更新したヤマルの影となっている。

    ファティはここ数年、バルセロナでほとんど出場機会を得られず、絶え間ないケガの問題がこのFWに深刻な影響を与えている。このシーズンではわずか1試合しか先発しておらず、彼にはバルセロナでの未来がないことが痛感される。

    昨シーズンのブライトンへのレンタル移籍はあまり成功しなかったかもしれないが、バルセロナとファティの関係者は、1月の移籍期間中に彼に新しい居場所を見つけるために協力する必要がある。ケガの問題に悩まされ続けている選手に賭けてくれるよう、そこそこの規模のクラブを説得することは容易ではないだろうが…

  • RCD Mallorca v FC Barcelona - La Liga EA SportsGetty Images Sport

    (可能なら)デ・ヨングを売れ

    フレンキー・デ・ヨングはバルセロナにとって大きな問題となっている。ガビやペドリのように、27歳の彼も現在の契約が18か月残っているが、同僚のMFたちとは異なり、新しい契約にサインすることに消極的であると報じられており、2026年に高額なフリー移籍を狙っているとされている。

    バルサは、1月に買い手を見つける必要がある。フリック監督は現在、デ・ヨングをベストに近い状態に戻すために最善を尽くしているが、このオランダ代表は直近の離脱から復帰して以来、どうしようもなく不調であり、2024-25シーズンではわずか2試合しか先発していない。

    そのため、年間総額2,300万ユーロ(約37億円)の稼ぎがあるとされるデ・ヨングが、最近、ファンのブーイングの標的となっていることは当然のことである。厳しい財政状況を考えると、バルサには、このような高額契約の選手をベンチに座らせておく余裕はないのだ。

    問題は、デ・ヨングに、家族が満足している街から離れるつもりがなく、彼に興味を持つチームが現在の報酬に匹敵する額を払ってくれない限り、残留を望んでいるらしいことである。

    したがって、たとえバルサがデ・ヨングを安価で売り出すとしても、彼が納得できるオファーをするヨーロッパのトップチームを見つけることが必要である。さもなければ、あと少なくとも6か月間、低調な選手に大金を払い続けることになるだろう。

  • FC Barcelona v Tottenham Hotspur - Pre Season FriendlyGetty Images Sport

    ハフィーニャと新しい契約を交わせ

    昨シーズン、夏の移籍市場でハフィーニャを売却し、ニコ・ウィリアムズの獲得資金を調達することが真剣に検討されていた。しかし、現在では、このブラジル代表選手はチームに不可欠な存在と見なされている。

    リーズから加入したこのウイングは、バルサで予想外のリーダーとして浮上してきている。カタルーニャでのキャリアを完全に立て直した素晴らしさにより、他の選手が見習うべき手本とされ、更衣室で非常に人気のある選手と見なされているのだ。

    したがって、バルサは現在、他にも優先事項はあるとはいえ(特に前述の、ハフィーニャよりはるかに若いヤマル、ペドリ、ガビなど)、ハフィーニャは間違いなく新しい契約を交わすに値する選手である。バルセロナには、早めにそれを行うことを強くお勧めする。

  • Bayer 04 Leverkusen v FC Salzburg - UEFA Champions League 2024/25 League Phase MD5Getty Images Sport

    フリーとなる選手たちをターゲットにせよ

    バルセロナの財政問題は誰の目にも明らかだ。オルモやイルカイ・ギュンドアン、ジュール・クンデのような選手たちでさえ、登録の問題が発生した場合にはカタルーニャのクラブを辞める権利を与えるという条項を契約に挿入した。とは言え、財政問題を事前に知っていたにもかかわらず、依然としてサッカー界で最も魅力的な目的地のひとつであるクラブに参加することを思いとどまることはなかった。

    したがって、バルセロナは間違いなく、2025年に非常に興味深いフリーエージェントの市場を最大限に活用しようとするだろう。契約が残り6か月となった選手たちは、1月1日から他のクラブと契約条件を自由に話し合うことができるのだ。

    もちろん、バルサがトップクラスの選手にどれだけの報酬を約束できるかは限られているが、次の数週間で、ヨナタン・ター(長年のターゲット)、アルフォンソ・デイヴィス(レアル・マドリーとの関係が強く取りざたされているが)、そして、おそらくヨズア・キミッヒの代理人と会わないということはないだろう。

    実際、バルセロナはすでにターの関係者と会っており、移籍を実現するための舞台を完璧に整えていると言われている。ただし、もちろん、財政が許せばの話だが...