おそらく、今季もアーセナルは優勝ではなく準優勝で満足しなければならないだろう。オールド・トラッフォードでの引き分けにより、首位リヴァプールとの差は「15」まで広がった。残り10試合で取り返すことはほぼ不可能だろう。過去2シーズンはマンチェスター・シティに阻まれたが、今季は就任1年目のアルネ・スロット率いるリヴァプールを前にまたも涙をのむことが濃厚だ。
アーセン・ヴェンゲル後の混迷の時代を終わらせたという意味で、ミケル・アルテタは絶賛されるべきだ。その後の進歩を見れば疑いようがない。だが、このアーセナルが優勝“候補”の地位を脱し、実際に優勝できるかどうかには疑問が残る。
あのパフォーマンスを見れば、近年最悪の状態のマンチェスター・Uになんとか引き分けに持ち込めたのは幸運だったと言えるだろう。ケガ人続出や様々な不運が今季のアーセナルを狂わせたのは確かだが、問題はそれだけではないようだ。








