マンチェスター・シティとジョゼップ・グアルディオラ監督にとって、2024-25シーズンはある意味で忘れられないものになっているだろう。
昨季プレミアリーグ史上初の4連覇を達成、王者として挑んだ今季も序盤は堂々たる戦いで公式戦13試合無敗(10勝3分け)と素晴らしいスタートを切った。しかし、10月末からはペップの指導者キャリア初の5連敗を経験すると、以降も深刻な不振は続き、13試合で9敗(1勝3分け)とかつてないほどの危機に立たされていた。昨年末からは結果がついてきているとはいえ、昨季までシティのような支配力は発揮できないでいる。
その不振はチャンピオンズリーグ(CL)にも及んでおり、リーグフェーズ6試合で2勝2分け2敗、前節終了時点で22位。なんとかプレーオフ圏内にはとどまっているものの、残り2試合の結果次第では敗退も十分に考えられる。そして22日に迎えるのは、25位と同じく敗退危機に瀕するフランスの強豪パリ・サンジェルマン(PSG)だ。両チームにとって、絶対に勝利が必要な大一番となる。
リーグフェーズ屈指のビッグマッチを前に、今回は改めてシティが抱える問題を分析。スペイン大手紙『as』の副編集長は「出口がまだ見つかっていない」と指摘する理由を紐解いていく。
文=ハビ・シジェス/スペイン紙『as』副編集長
翻訳=江間慎一郎