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リヴァプール全選手の去就を分析:残留?それとも放出?遠藤航、ファン・ダイク、サラーの将来は…

このところ、アンフィールドでは穏やかでない日々が続いている。アルネ・スロット監督就任初年度、リヴァプールはプレミアリーグ29試合を終えた段階で2位に12ポイント差をつけて首位を独走。ピッチ上では結果を残しているが、複数の主力選手の将来が不透明になっているからだ。

直近では、信頼度の高い複数メディアがトレント・アレクサンダー=アーノルドのレアル・マドリー移籍が決定的となったことを報じた。そしてモハメド・サラー、フィルジル・ファン・ダイクの去就も未だ不透明。3人がフリー退団することになれば、数千万ポンドの損失を被るだけでなく、チームに重大な影響が出ることだろう。だからこそ、上層部の対応に一部サポーターは激怒しているのだ。

その結果、リヴァプールはタイトルを手にしたチームの大幅なメンバー変更を迫られる可能性が高い。4つの大会を戦うには選手層が足りず、いずれにせよ補強は不可欠だ。しかしフェンウェイ・スポーツ・グループ(FSG)が倹約的かつ慎重にクラブを運営していることを考えると、まずは複数選手の売却が必要になるかもしれない。今回『GOAL』は、リヴァプール各選手の去就を分析する。

  • FBL-EUR-C1-GIRONA-LIVERPOOLAFP

    アリソン・ベッカー

    チャンピオンズリーグのパリ・サンジェルマン戦で証明したように、今でも世界最高のGKだ。しかし一方で、新シーズンからはGKギオルギ・ママルダシュヴィリが合流することになる。このジョージア代表GKは控え選手になるつもりはないだろう。こうした状況を考えると、昨夏にも熱い勧誘を受けたサウジアラビアからの巨額のオファーが届けば、クラブ側が検討することは間違いない。

    結論:キープ(巨額オファーがなければ)

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  • Everton FC v Liverpool FC - Premier LeagueGetty Images Sport

    コナー・ブラッドリー

    アレクサンダー=アーノルドが去った後、右サイドバックを埋めるのは彼だろう。今季のレアル・マドリー戦でもワールドクラスのポテンシャルを示しており、前任者よりも守備に優れているのは間違いない。1シーズンを通したコンディショニングにはまだ懸念はあるが、来季は重要な役割を担うことになるだろう。

    結論:キープ

  • Federico Chiesa LiverpoolGetty Images

    フェデリコ・キエーザ

    スロットは、ユルゲン・クロップの後を継ぐという不可能にすら思えた重責を背負って以来、ほとんどミスがない。しかし、キエーザに対する対応はまったく不思議である。前半戦は不調にあえいだが、カラバオカップの決勝でもゴールを奪った。だからこそ、彼に出場時間を与えないのはナンセンスだ。来季も状況が変わらなければ、このまま終りを迎えてしまうだろう。

    結論:売却(スロットに起用する気がないのであれば)

  • Luis DiazGetty Images Sport

    ルイス・ディアス

    このコロンビア代表のケースは特殊だ。今季はキャリアハイの9ゴールを決めているが、得点力を期待した中での結果は不十分で、安定性も欠けている。それでもチーム最高のドリブラーであり、今季は中央でも活躍した。ただ、コーディ・ガクポの方が優れた選択肢だろう。仮に大型オファー(特にバルセロナから)が届けば、クラブは売却に踏み切る可能性が高い。

    結論:売却(適切価格であれば)

  • Liverpool FC v LOSC Lille - UEFA Champions League 2024/25 League Phase MD7Getty Images Sport

    ハーヴェイ・エリオット

    リヴァプールでのキャリアは重大な岐路に立っている。4月には22歳になるが、今季未だにプレミアリーグで先発がないのは大きな問題だ。そして途中出場で強烈なインパクトを残しているが、相変わらず適正ポジションが現チームで見いだせていない。おそらく、別々の道を歩むことが関係者全員にとって最善の解決策となるかもしれない。

    結論:売却(適切価格で)

  • wataru-endo(C)Getty Images

    遠藤航

    クロップのお気に入りだった日本代表キャプテンは、試合終了間際に登場して「クローザー」を担うことで、ファンの間でカルト的な人気を博している。しかしながらプレシーズンから分かっていたように、遠藤は監督が求めるものを提供することはできていない。ボール奪取能力とプロ意識は誰からも尊敬されているが、アンフィールドでの時間は残りわずかかもしれない。

    結論:売却(スロットに先発起用するつもりがないなら)

  • FBL-ENG-PR-LIVERPOOL-IPSWICHAFP

    コーディ・ガクポ

    彼がケガをしていなければ、リヴァプールはチャンピオンズリーグで今も勝ち残っていたかもしれない。今は長引いたケガでコンディションを落としているが、今季25試合で16ゴールを奪っており、先発を確約されるだけのパフォーマンスを続けている。

    結論:キープ

  • Brighton & Hove Albion v Liverpool - Carabao Cup Fourth RoundGetty Images Sport

    ジョー・ゴメス

    前監督時代にはユーティリティー・プレーヤーとして守備的MFまでこなしたが、年明けから深刻なハムストリングケガで離脱しており、彼の不在はイブラヒマ・コナテに大きな影響を与えている。ゴメスのような選手はチームにおいて貴重であり、彼がアンフィールドに残ってくれることを期待したいだろう。とはいえ、5月に28歳になる彼がすべての選択肢を検討するのは当然だ。

    結論:キープ(本人に先発争いを続ける気があるなら)

  • Ryan Gravenberch Liverpool 2025Getty Images

    ライアン・フラーフェンベルフ

    マルティン・スビメンディを逃したことで窮地に立たされたリヴァプールだったが、彼がNo.6として覚醒したことでチームは最高の形を見せることができた。今季はプレミアリーグで最多29試合に出場しており、今は疲れが見えるものの、ベストイレブン選出は固いだろう。

    結論:キープ

  • FBL-LCUP-ENG-BRIGHTON-LIVERPOOLAFP

    ヴィテツラフ・ヤロシュ

    今季プレミアリーグに出場したのは1試合のみで、出場時間も11分にとどまっている。それ以外の出場機会となったカラバオカップのブライトン戦では素晴らしいセーブを見せた一方で、やや不安定な場面も見られた。とはいえアンフィールドにおけるGKを巡る現在の不安定な状況を考慮すると、夏に放出することになれば驚きだ。

    結論:キープ

  • FBL-ENG-PR-MAN CITY-LIVERPOOLAFP

    カーティス・ジョーンズ

    アレクサンダー=アーノルドが退団することになれば、彼がスタメンを争う唯一のリヴァプール出身者となりそうだ。ポジションが確約されているとは言えず、ケガの問題も抱えているが、彼にはエネルギーと多彩な才能があることは間違いない。

    結論:キープ

  • FBL-ENG-PR-LIVERPOOL-FULHAMAFP

    ディオゴ・ジョタ

    コンディションさえ維持できれば、将来について議論する必要はなかっただろう。しかし残念ながら、そうはいかない。今季も再び負傷に見舞われ、さらに心配なのは、復帰後は以前と別人に見えること。このままスロット体制で主力となる可能性は低いかもしれない。

    結論:売却

  • Ibrahima KonateGetty Images Sport

    イブラヒマ・コナテ

    世界最高レベルのポテンシャルは間違いない。ボール扱いもうまく、空中戦に強く、スピードにパワーも有している。だが、決定的なミスを犯すことも多い。もし本当にパリ・サンジェルマンが巨額のオファーを準備しているのであれば、ふさわしい金額を手にするのも考慮すべきだ。

    結論:売却(良いオファーが来れば)

  • Liverpool FC v Paris Saint-Germain - UEFA Champions League 2024/25 Round of 16 Second LegGetty Images Sport

    アレクシス・マクアリスター

    デビューシーズンは間違いなくリヴァプール最高の選手だった。テクニックも強度も兼ね備え、中盤の要として欠かせない存在だ。今後も絶対的な中心であり続けるだろう。

    結論:キープ

  • Darwin Nunez Liverpool 2025Getty Images

    ダルウィン・ヌニェス

    残念ながら、アンフィールドでの時間は終りを迎えるだろう。今季こそ最前線でチームを牽引するはずだったが、その期待は裏切られている。今季は5ゴールにとどまっており、スロットが信頼を置いていないのは明らかだ。

    結論:売却(適切なストライカー獲得資金のため)

  • Liverpool FC v Fulham FC - Premier LeagueGetty Images Sport

    ジャレル・クアンサー

    昨季前半戦、センターバックの有力なオプションとして台頭したのはチームとして非常に喜ばしいことだった。しかし、今季は期待通りの成長を見せられていない。さらに昨夏にも接触があったニューカッスルがオファーを準備しているとされており、リヴァプールが手放す可能性は十分にある。

    結論:売却(高額で)

  • Andy Robertson Liverpool 2025Getty Images

    アンディ・ロバートソン

    相変わらず積極的なプレーを続けているが、衰えが見えることは確か。今季プレミアリーグではゴールもアシストもなく、守備面での対応に不安が見えることもある。今夏には左サイドバックの補強が必要だろう。それでも、彼は後継者の指導を担当すべく残留すべきだ。

    結論:キープ

  • Mohamed Salah Liverpool 2025Getty Images

    モハメド・サラー

    異次元でかけがえのない存在であり、是が非でもリヴァプールは彼をキープしなければならない。欧州5大リーグで最多ゴール関与数(54)を記録する33歳は、あと2年間はトップレベルで活躍できるはずだ。

    結論:キープ

  • Liverpool FC v Newcastle United FC - Premier LeagueGetty Images Sport

    ソボスライ・ドミニク

    全公式戦40試合で7ゴール5アシストを記録しているが、OBジェイミー・キャラガーもスロットも「もっとできるはずだ」と期待を込める。彼の献身的なランと激しいプレスは重要な武器であり、チーム内での地位は確固たるものである。

    結論:キープ

  • Liverpool FC v Newcastle United FC - Premier LeagueGetty Images Sport

    コスタス・ツィミカス

    今季はこれまでで最もロバートソンにプレッシャーをかけることができたが、それでもポジションを奪えなかった。そして、クラブは左サイドバックを探している。別れを告げる時期になるだろう。彼は他のクラブでレギュラーとしてプレーする価値がある選手だ。

    結論:売却

  • FBL-ENG-LCUP-LIVERPOOL-NEWCASTLEAFP

    フィルジル・ファン・ダイク

    リヴァプールにとってかけがえのないもう1人の存在だ。圧倒的な存在感と優雅な振る舞いにより、世界最高レベルのアタッカーを簡単に抑え込んでしまう。そして、彼が守備陣に与える影響は計り知れない。この絶対的なリーダーを失ってしまえば、チームの崩壊に繋がりかねない。今すぐ新契約を結ぶべきだ。

    結論:キープ

  • FBL-EUR-C1-LIVERPOOL-BAYER LEVERKUSENAFP

    クィービーン・ケレハー

    アリソンに代わるGKとしてママルダシュヴィリが加わることを知った彼は、当然ながら怒りを見せた。主にカップ戦での圧倒的な活躍で、新たな守護神として十分自身の価値を証明したと思っていたに違いない。昨夏クラブは放出を拒否したが、今回はそうならないだろう。高額な移籍金も期待できるため、リヴァプールは補強に回せる資金を十分獲得できるはずだ。

    結論:売却