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ベリンガム、ケイン…2024-25シーズンに国外で活躍するイギリス出身選手トップ20

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かつて、イギリスの選手たちがヨーロッパへ向かうことが今よりも流行し、その斬新さが称賛されていた時代があった。ありがたいことに、このサイクルは完結し、今ではイギリス出身の有名選手たちが海外で活躍する姿を楽しむことができる。

実際、イングランド最高の2人の選手が、プレミアリーグではなくより高いレベルの国外に活躍の場を求めたと言っても決して大げさではないだろう――イギリスサッカー史上において前例のないことではあるが。

では世界のサッカーに目を向け、2024-25シーズンに活躍しているイギリス出身選手トップ20を選出してみよう。

  • Como 1907 v Juventus - Serie AGetty Images Sport

    20ロイド・ケリー(ユヴェントス)

    ではまず、おそらく今シーズンの開幕時にはヨーロッパでプレーするなど想像もしていなかった選手から始めよう。ロイド・ケリーは夏にボーンマスからニューカッスルにフリーで移籍したが、セント・ジェームズ・パークで印象的なプレーをすることはできず、買い取り義務付きのレンタル移籍でユヴェントスに放出された。

    この26歳の選手は、執筆時点でモッタ監督率いるユヴェントスで4試合に出場している。特に、PSVに敗れてチャンピオンズリーグ敗退を喫した際には、2度ほど不甲斐ないプレーを見せた。ただし、セリエAの試合ではもう少し期待できる。

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  • Oli McBurnieGetty Images

    19オリ・マクバーニー(ラス・パルマス)

    スコットランド代表FWオリ・マクバーニーがラス・パルマスに加入した後、これまでカナリア諸島で過ごした時間は不可解なものである。レギュラーとしてラ・リーガ21試合に出場しているが、いまだに得点を決めることができていない。

    これまでに4アシストを記録しており、その粘り強いプレーと仕事量は高く評価されているが、ラス・パルマスは現在17位と降格圏に位置しており、マクバーニーが自ら得点を決め、チームを安全圏に導くことが期待される。

  • Rayo Vallecano v UD Las Palmas - La Liga EA SportsGetty Images Sport

    18スコット・マッケンナ(ラス・パルマス)

    このリストに名を連ねた2人の「スコット・マック」のうちの1人であるスコット・マッケンナもラス・パルマスで多くの時間をプレーし、チームを降格から救うべく戦っている。このDFはマクバーニーとは違って本職でそれほど失敗しておらず、同郷の選手と同じ数の得点も決めている。

    スコット・マッケンナはコペンハーゲンで驚きの活躍をした後、カナリア諸島にやってきた。現時点でのキャリアにおいて、この元ノッティンガム・フォレストの選手は自分にあったチームを探し続けており、その努力は称賛に値する。

  • FBL-FRA-LIGUE1-MARSEILLE-ANGERSAFP

    17ジョナサン・ロウ(マルセイユ)

    EFLは今や若い才能の供給源として高く評価されており、2024年夏にマルセイユがジョナサン・ロウをノリッジ・シティから引き抜こうと躍起になった理由もそこにある。このウイングはロベルト・デ・ゼルビ監督率いるチームの2024-25シーズンにおける好スタートに大きく貢献したが、その後は出場時間が大幅に減り、マルセイユの他の攻撃陣が称賛を浴びている。

    余談だが、このリストに載っているマルセイユの選手はロウだけである。メイソン・グリーンウッドはまもなくジャマイカ国籍扱いとなるからだ。

  • Kyle WalkerGetty Images Sport

    16カイル・ウォーカー(ACミラン)

    物議を醸すような話題や、躁状態の私生活に関する噂話から離れて、カイル・ウォーカーはACミランでの生活を概ね楽しんでいる。そしてすでに、将来はクラブのキャプテンになるのではないかと期待されている。

    マンチェスター・シティからレンタル移籍中のウォーカーはイタリアで活気を取り戻したように見える。ロッソネリは重要な試合が控えているため、一刻も早いハムストリングの負傷の回復が望まれている。

  • Bologna v Monza - Serie AGetty Images Sport

    15ルイス・ファーガソン(ボローニャ)

    セリエAの年間最優秀MFに輝いたばかりのルイス・ファーガソンが十字靭帯断裂のケガを負い、EURO2024にスコットランド代表として出場するチャンスを失うことになったのは、残酷で不当なことだった。現在ケガは回復途中で、ボローニャが昨シーズンから低迷している中、彼は再び調子を取り戻そうとしている。

    今シーズンはもう半分が終わってしまったが、ファーガソンが再び、もうひとりのイタリアにいるスコットランド出身MFのように活躍できるようになることを期待したい。ボローニャはセリエAで8位につけているため、2025-26シーズンの欧州コンペティションに出場できる望みはまだ残っている。

  • AC Milan v US Sassuolo - Coppa ItaliaGetty Images Sport

    14ルベン・ロフタス=チーク(ACミラン)

    もしルベン・ロフタス=チークがケガをしやすい選手でなかったら、おそらくセリエAで7位につけている今のチームよりも良いチームでプレーしていたことだろう。あるいは、ACミランがこれほど下の順位にいることはなかったかもしれない。

    現在29歳で、サン・シーロでは年長者のひとりとなったロフタス=チークは、今でもロッカールームで影響力を発揮できるが、ピッチに立つ機会が少ないのは残念でならない。

  • AC Milan v FK Crvena Zvezda - UEFA Champions League 2024/25 League Phase MD6Getty Images Sport

    13タミー・エイブラハム(ACミラン)

    2023年にタミー・エイブラハムが負った前十字靭帯断裂のケガは、イタリアで復活しつつあった彼のキャリアにとって壊滅的な打撃となった。ローマでの昨シーズンはほぼ全休となり、ACミランへのレンタル移籍中も以前のリズムを取り戻せないでいる。

    全公式戦を通じて、エイブラハムは34試合で8得点を記録しており、これは実際にはそれほど悪くない。しかし、セリエAの21試合で2得点という成績は、許容範囲をはるかに下回る数字だ。ただしこれは、パウロ・フォンセカ前監督と、現在のセルジオ・コンセイソン監督という2人の異なる監督の下で、チーム全体のパフォーマンスが低迷していることによるものかもしれない。

  • FC Bayern München v 1. FC Union Berlin - BundesligaGetty Images Sport

    12エリック・ダイアー(バイエルン・ミュンヘン)

    以前、エリック・ダイアーが経験豊富な控え選手としてバイエルン・ミュンヘンへ向かうという予想をしたら、嘘つき呼ばわりされたことだろう。そんな展開は誰にも予想できなかった。

    トッテナムではアンジェ・ポステコグルー監督の下で戦力外とみなされていたダイアーだが、ドイツでは頼れる控え選手として重宝されている。トッテナムを去る頃には評価が限界まで下がっていた選手にとっては、これは十分すぎるほどの結果であり、今シーズンはヴァンサン・コンパニのチームの控えとして起用され、まずまずのプレーを見せている。

  • AC Milan v Cagliari Calcio - Serie AGetty Images Sport

    11フィカヨ・トモリ(ACミラン)

    2022年にACミランがイタリアのチャンピオンに輝いたとき、フィカヨ・トモリが次の伝説的なDFとして名を残すのは確実と思われた。しかし、さまざまな理由により、期待どおりの活躍ができていない。

    本来の実力を発揮すれば、今でもセリエAで一流センターバックである。ところが、その実力を発揮できるのは数カ月に1度で、その間には一貫性のないパフォーマンスが散見される。1月にトッテナムからのオファーを受け入れ、ミランとの契約を解消する準備をしていたが、トモリはロンドンへの復帰を拒否し、再びロッソネリへの献身を示した。

  • Napoli v Atalanta - Serie AGetty Images Sport

    10ビリー・ギルモア(ナポリ)

    机上の理論ではビリー・ギルモアがイタリアでプレーすることは理にかなっている。小柄な体格とテクニックの良さで、セリエAの優れたMFになれるはずだ。

    計画どおりの成功を収めているとは言えないが、少なくともまだ有望な兆しは見られる。ギルモアは夏にブライトンから移籍して以来、前半戦ではナポリのレギュラーとして活躍していた。しかし、冬から春にかけては出場時間が大幅に減少している。

  • Jordan HendersonGetty Images Sport

    9ジョーダン・ヘンダーソン(アヤックス)

    アヤックスのジョーダン・ヘンダーソンにとって、今シーズンはかなり順調で普通のシーズンだったが、1月の移籍市場の最終盤に数日間の騒動があった。

    移籍を締結する時間があまりない中、ヘンダーソンはモナコと契約を結んだため退団を申し出たという報道があった。アヤックスはこれを拒否し、ヘンダーソンはキャプテンを解任されると脅された後、残留を表明し、この報道を否定した。

    アムステルダムの強豪チームがエールディヴィジの優勝に向けて順調に勝ち点を重ねている今、この件は水に流し、クラブでの彼の素晴らしい活躍を考慮して、単なる笑い話として片付けるべきだろう。

  • Al Ahli v Al Jndal: The King's CupGetty Images Sport

    8イヴァン・トニー(アル・アハリ)

    2024-25シーズンのイヴァン・トニーの功績に対する主な懸念は、彼がサウジアラビアで直面する対戦相手のレベルである。とは言え、彼は契約どおりの働きを見せた。

    アル・アハリはサウジアラビア・プロリーグのタイトルレースでは大きく出遅れ、現在5位につけているが、トニーの得点が今シーズンの成功の要因となっており、リーグ戦で11得点、全公式戦で17得点を挙げている。

    ゴールデンブーツ賞もトニーにとって手の届かないものではない。トップのクリスティアーノ・ロナウドとカリム・ベンゼマに5得点差と迫っている。

  • Torino v Cagliari - Serie AGetty Images Sport

    7チェ・アダムス(トリノ)

    そう、まさか、チェ・アダムスがここまでの高みに到達するとは思ってもみなかったことだろう。スコットランド代表の彼は、セリエAで大活躍しており、彼の海外移籍は完全に正当化され、新天地で真価を発揮している。

    今シーズンは26試合で8得点4アシストを記録しており、自身がトップリーグで記録した最高記録に迫る勢いである。このスコットランド代表にとって、イタリアの水は性に合って、より良いパフォーマンスを発揮できるのかもしれない。

  • Angel Gomes LilleGetty Images

    6アンヘル・ゴメス(リール)

    フランスでの冒険の間にアンヘル・ゴメスが蓄えてきた信用が、今シーズンついに花開き、暫定監督だったリー・カーズリーによって初めてイングランド代表に招集された。フランスのリーグ・アンのチームで5年間で133試合に出場したが、そのうちの19試合が2024-25シーズンである。

    ゴメスは今シーズンを好調にスタートさせたが、冬にいくつか軽いケガを負ったため、出場時間が減っている。また、契約が間もなく切れるため、スタッド・ピエール=モーロワでの将来にはますます不透明感が増している。トッテナムがフリーでの移籍を狙っているという噂もある。

  • Real Madrid C.F. v Borussia Dortmund - UEFA Champions League 2024/25 League Phase MD3Getty Images Sport

    5ジェイミー・ギッテンス(ボルシア・ドルトムント)

    イングランド出身の選手がボルシア・ドルトムントに入団すれば、おそらく正しく育成される。ジェイミー・ギッテンスは、影の薄い選手として数シーズンを過ごした後、今シーズン、一躍ドルトムントのスター選手の仲間入りを果たした。

    ドルトムントはチームとしてこの1年が特に素晴らしかったわけではない。チャンピオンズリーグではベスト16に進出したものの、ブンデスリーガでは中位に低迷している。だがギッテンスは、周囲の雑音に負けず、自身の成長を継続させている。

    来季のチャンピオンズリーグ出場が絶望的な状況の中、ドルトムントはギッテンスを今夏、9桁に迫る移籍金で売却することを検討していると言われている。トーマス・トゥヘル監督がイングランド代表に招集しそうだと言っていいだろう。

  • Atletico de Madrid v Girona FC  - LaLiga EA SportsGetty Images Sport

    4コナー・ギャラガー(アトレティコ・マドリー)

    コナー・ギャラガーはアトレティコ・マドリーに移籍したばかりで、まだ適応期間中である。それでも、赤と白のチームがスペインでのタイトル獲得を目指す中、有意義な貢献方法を見つけている。

    ディエゴ・シメオネ監督のスタイルに完璧にマッチしたこのイングランド代表は、今シーズンこれまで、実に様々な役割を担い、様々な形で起用されている(一風変わったコラボとして歌手としても活躍)――スペイン語をほとんど話せず、夏に少年時代を過ごしたクラブから放出されたと言っていい状態だったのに。

    ギャラガーは、優勝メダルを首にかけて今シーズンを終える可能性が十分にある。結局、チェルシーを退団したのは彼のキャリアにとって良かったのかもしれない。そして、エンツォ・マレスカ監督が今必要としているのは、彼のように黙々と戦うMFである。

  • SSC Napoli v Palermo - Coppa ItaliaGetty Images Sport

    3スコット・マクトミネイ(ナポリ)

    スコット・マクトミネイはナポリの今シーズンのスターであるだけでなく、ナポリの新しい人気者でもある。彼は「キング」と呼ばれ、彼のパートナーのキャム・レッドリングは「クイーン」と呼ばれている。巷では偉大なディエゴ・マラドーナと比較されてもいる。

    マンチェスター・ユナイテッドを退団したことは、このスコットランド代表にとってこれまでで最高の決断だったかもしれない。彼は南イタリアに完璧な居場所を見つけ、アントニオ・コンテ監督は、自身の求めるサッカーのスタイルにぴったりのMFを見つけた。数字も我々が目にしてきたものを裏付けている。マクトミネイはすでにナポリで7得点4アシストを記録しているのだ。

    もしナポリがインテルをかわしてセリエAのタイトルを獲得すれば(マラドーナ以降では2度目)、マクトミネイは新たな高みに到達することになるだろう。彼は新たな「神」となるかもしれない。果たしてオールド・トラッフォードに戻ってくることはあるだろうか。

  • FC Bayern München v VfB Stuttgart - BundesligaGetty Images Sport

    2ハリー・ケイン(バイエルン・ミュンヘン)

    ハリー・ケインにとって、プロになって初めてのトロフィー獲得が間近に迫っているようだ。バイエルン・ミュンヘンを率いてレヴァークーゼンからブンデスリーガのタイトルを奪還する先頭に立っている。

    クラブの幹部は、あらゆる面で再び競争力を備えたチームを構築するために必要な変更を加え、ケインはバイエルンでの2シーズン目でその役割を十二分に果たした。29得点を挙げただけでなく、クラブレベルで出場した32試合で10アシストを記録し、ゴールの創造主としても成長を続けている。

    間違いなく、今シーズンはケインのシーズンになるだろう。彼がトロフィーをつかんでシーズンを終えることは確実だろう。

  • Real Madrid CF v UD Las Palmas - La Liga EA SportsGetty Images Sport

    1ジュード・ベリンガム(レアル・マドリー)

    当然ながら、このリストの1位はジュード・ベリンガムだ。キリアン・エンバペの加入により、レアル・マドリーで3番目のビッグ・スターに落ちたにもかかわらず、彼はいつもどおり仕事をこなしている。

    新加入選手としての目新しさはすっかり消え、毎週のように土壇場で決勝点を決めるという驚異的な活躍も影を潜めている。それでも、今シーズンはすでに2桁の得点を挙げており、2月末までに全公式戦を通じて34試合に出場し、11得点11アシストを記録している。

    レアル・マドリーはラ・リーガとチャンピオンズリーグの2冠を狙っており、その野望が実現する際には、ベリンガムがその過程で大きな役割を果たすことは間違いないだろう。