今シーズン初め、マルコ・アルナウトヴィッチがインテルに移籍したことはボローニャにとって大きな痛手だった。このオーストリア代表ストライカーは、2シーズンにわたってボローニャの中心選手であったし、その得点力なしにはチームは立ち行かないだろうと思われていた一方、彼の後継者と予想されていた選手には自分が前線を引っ張るという気概がなかった。
ジョシュア・ザークツィーはセリエAに来た最初のシーズンで2得点しか奪えなかったし、ファンやマスコミは、彼の態度に対して当然の疑念を抱いていた。監督でさえ、彼を信頼していなかった。ところが今や、チアゴ・モッタ監督はザークツィーを「リーダー」と呼び、現役時代にバルセロナでチームメイトだった選手と比べるようになった。
「彼は、自分のアイドルは(ズラタン)イブラヒモヴィッチと(ガブリエル)バティストゥータだと言った。2人とも素晴らしい選手だが、彼を毎日見ていると、私はバルセロナで一緒にプレーしたロナウジーニョを思いだす」と、モッタ監督は語った。
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「だけど、彼はどんな選手とも比較できない。彼はジョシュア・ザークツィーであり、特別な選手だ」
報道によると、マンチェスター・ユナイテッドやアーセナル、ミラン、ユヴェントスのスカウトたちも同じ意見のようで、ザークツィーはこの夏、移籍市場で最も引っ張りだこな選手のひとりとなりそうだ。そういうわけで、元バイエルン・ミュンヘンの天才にして遅ればせながらボローニャでワールドクラスの才能を開花させた選手について、知っておくべきすべてをまとめてみよう。