同じ月の下旬、ルード・ファン・ニステルローイが監督に就任すると、モンガのトップチームへのデビューの道がひらいた。「(ここに来て)最初にやったことはU-21とU-18のチームを見ることだった。彼らをトップチームの練習に参加させ、その様子を確認した」と、オランダ出身監督は以前に語っている。「十分な能力があれば、年齢は問題ではない。彼らはチームに貢献できる」。
10代のモンガは、GCSE(義務教育修了時に受ける試験)の準備のため学校に通い続けなければならず、練習には週に1回か2回しか参加できなかった。しかし、2月にマンチェスター・ユナイテッドに負けたFAカップ4回戦の試合でレスター・シテシティのメンバーに選出され、2カ月後にはプレミアリーグでのデビューを果たした。15歳271日でニューカッスル戦に途中出場し、アーセナルのイーサン・ヌワネリに次いで、史上2番目の若さでプレミアリーグに出場したのである。
モンガのような若い選手は、リーグの規定により、クラブのスポンサーである賭博に関係する企業のロゴをシャツに付けることが許されていない。チームが3-0でリードされていたにもかかわらず、モンガは大きな歓声で迎えられた。それは、イースト・ミッドランズを本拠地とするクラブに彼の登場がもたらした興奮の表れだった。
「今日は彼を起用するタイミングだと感じた。デビューをさせるべきだと思った」と、ファン・ニステルローイは試合後に語った。「彼の素晴らしい才能の片鱗が見えた。素晴らしいウイングでスピードもある。魅力的な才能を持った素晴らしい若者だ」。
クラブのインタビューでその瞬間を振り返ったモンガは、次のように語った。「ヤバかった。ヤバイ経験だった。最初は緊張していたが、ピッチに立った瞬間、緊張は消えた。ただ集中するだけだった。まあまあやれたと思うけど、もっとできたかもしれない。もちろん、いつだって伸びしろはある」。