チェルシーでブレイクのパルマーをEURO2024へ連れて行くべき…イングランド代表で輝く価値

チェルシーでのパルマーの素晴らしい活躍は、ある統計を見れば一目瞭然だ。

レアル・マドリーでのジュード・ベリンガムの目覚ましい活躍は、当然ながらヘッドラインを独占し、ゴールとアシストの数では、パルマーは彼に遠く及ばない。それでも、欧州5大リーグにおける21歳以下の選手によるゴール貢献度で、同胞に次ぐ2位につけている。ベリンガムが15ゴールでトップだが、パルマーはレヴァークーゼンのスター選手、フロリアン・ヴィルツと並んで12ゴールに関与している。

デクラン・ライス、ベリンガム、パルマーのセンタートリオは、ドイツで中盤のあらゆるエリアを支配する可能性を秘めている。

スペインではより攻撃的なミッドフィルダーとして優秀な成績を残しているが、レアル・マドリーのスターはボックス・トゥ・ボックスの役割を完璧にこなし、攻撃をサポートするだけでなく、粘り強い守備のシフトもこなす。一方、ライスはアーセナルがタイトルを狙う中で、世界最高の守備的MFであることを証明している。

パルマーは彼らの前にフリーのポジションを占めるだろうし、彼はすでに最高のディフェンスのいくつかを崩す能力を持っていることを証明している。

実際、この21歳は大舞台でも萎縮しないことをすでに証明している。

今シーズンのパルマーは、コミュニティ・シールドとUEFAスーパーカップで元クラブであるマンチェスター・シティのためにゴールを決め、アーセナル戦ではPKを獲得、トッテナム戦ではアシストとトリックを繰り返し、元所属チームとの対戦ではシュートを放ち、マンチェスター・ユナイテッド戦ではアウェーで見事なゴールを決めた。

ゴールへの貢献はさておき、彼のパフォーマンスレベルが落ちることはほとんどない。ワールドクラスを目指すのであれば、彼が持つ一貫性と気迫が必要だ。彼のエリートとしてのメンタリティーは、主要大会のノックアウトステージという煮えたぎる舞台で、非常に貴重なものとなるだろう。

サウスゲイトがいくつかの重要なセレクションについて熟考する中で、今後数カ月で多くのことが変わる可能性がある（そして変わるだろう）。3月のブラジル戦とベルギー戦の親善試合では、彼のプランがより明確になる可能性が高い。

とはいえ、現状では、パルマーが先発メンバーに名を連ねるのはもちろんのこと、メンバー入りを果たすべきだろう。ジェームス・マディソンとエベレチ・エゼがケガに苦しみ、かつてのお気に入りだったメイソン・マウントはユナイテッドでフォームとフィットネスに苦しんでいるため、完全に構想外となっている。

かつてのチームメイトであるフィル・フォーデンはシティで今シーズンも好調を維持しているが、ジャック・グリーリッシュもマーカス・ラッシュフォードもマンチェスターでベストフォームを発揮できていないため、フォーデンは左ウイングでの先発が濃厚だ。

トレント・アレクサンダー＝アーノルドがセントラルMFとして生まれ変われば、面白い展開になるかもしれないが、アシストマシーンといえども攻撃の脅威はない。

パルマーが参加することの素晴らしさは、彼がもたらす万能性にある。その名が示すように、ユーティリティ・プレーヤーは主要な大会で非常に重宝されるが、早熟なパーマーはその点で最高レベルの選手だ。

今シーズンのチェルシーでは、右サイドでレギュラーとして先発した後、中に入って攻撃的ミッドフィルダーの補助、あるいはセカンドストライカーとしてプレーしている。ディフェンスに大混乱を引き起こすので、非常に効果的な武器である。

アーセナルのスター、ブカヨ・サカは右サイドで最高のシーズンを送っているわけではないので、イングランド代表のボスはパルマーにチャンスを与えるかもしれない。

そして、もしイングランドのEURO2024への望みが、あの恐ろしいPKにすべてかかっているとしたら？さて、パルマーほど、今スポットキックを託したい選手はこの国にはいない。

9月に加入したばかりにもかかわらず、今シーズンのチェルシーではPKの名手として頭角を現し、これまでに蹴った4本のうち4本を見事に決めている。

左利きのパルマーは、これまで対戦したすべてのGKに疑念を抱かせてきたようだが、彼の正確なフィニッシュは、たとえGKに読まれたとしても、ほとんどチャンスを与えていない。

イングランドが大会でPK戦にもつれ込むようなことがあれば、この21歳は頼りになるだろう。