2023-24シーズン、チェルシー全選手パワーランキング：スタンフォード・ブリッジでのキャリアを力強くスタートしたパルマーが1位に大躍進

立て続けのケガからは復活したものの今シーズンはまだ出場がなく、夏にバイエルン・ミュンヘンへの移籍が実現しなかった後に必要条件は満たしていたらしいと報道されており、チェルシーでの最後の試合をプレーしていたかもしれない選手である。

まだ今シーズンが開幕していないうちからチェルシーを襲ったケガの連鎖の始まりが、この選手だった。ケガに悩むフォファナは、夏に前十字靭帯の再建手術を受けたばかりで、今シーズンはまったく出場できない可能性が高い。

チェルシーの第3のゴールキーパーは、原因不明のケガでしばらく前からプレーできない状態だったが、ついに練習には復帰した。ただし、今シーズンのうちにプレーが見られる可能性はほとんどない。

この夏チェルシーはゴールキーパー陣の全面見直しを行い、MLSのニューイングリッド・レボリューションからペトロヴィッチを獲得した。ロベルト・サンチェスのバックアップとして、カップ戦での出場のチャンスはあるかもしれない。

過去1年にチェルシーが契約した多すぎる若手選手のひとりである、ブラジル出身のFWワシントンは、ポチェッティーノ監督の下でプレミアリーグの数試合に出場し、ブレントフォード戦でデビューした。だが、トップチームでのチャンスは限られていると予想し、U23で印象を残そうとしているようだ。

こんなことがあっていいのか。エンクンクは、今シーズンのブルーズで「随一の」攻撃の選手として誰もが期待していた。ところが、プレシーズンに凸凹のピッチで負った深刻な膝のケガのために、当面はその理論を実現できそうもない。ゴールマシーンの復帰は11月のインターナショナル・ブレークの後になりそうだ。

夏に5,800万ポンド（約105億円）で契約したが、チェルシーでのデビューを果たす前に、チェルシーのケガの呪いに襲われた。練習中に足首の靭帯を損傷し、チェルシーがリヴァプールとしのぎを削って契約にこぎつけたMFラヴィアの完全復活は遅れており、12月までかかる可能性がある。

センターバックのバディアシルは、5月に深刻なハムストリングのケガに見舞われ、プレシーズンをまるまる棒に振った。回復が少し遅れがちで、復帰にはもう少し長く待たなければならないが、近づいていることは確かだ。とは言え、試合でのキレを取り戻すには、やらなければならないことがたくさんあるだろう。

夏にチームのキャプテンに任命されたジェイムズは、不運にも、リヴァプール相手のシーズン開幕戦でまたしてもケガに見舞われ、「負傷者リスト」から外れることが出来ないでいる。

アーセナル戦で短時間だけ復活し、ブレントフォード戦ではそれより長くプレーしたが、全盛期にはチームの鍵となる選手のひとりだったジェイムズは、コンディションをまだ取り戻す必要がある。

2022-23シーズンを力強く終えたマドゥエケだったが、ポチェッティーノ監督の下ではほとんどプレーしていない。急いでコンディションを立て直したいだろうが、ケガで戦列を離れている最中に夜の外出を撮影された後、早々に新監督と衝突したことがチャンスを遠ざけた可能性がある。

ウゴチュクウ自身も、おそらく、これほど早くトップチームで活躍できるとは思っていなかっただろう。だが、この夏に移籍してきた19歳は、ケガ人続出で危機にあるチェルシーの中で重宝されるようになっている。しかしながら、チーム内外で少し活躍した後、10月にはあまりプレーできなかった。

さえないリーグ開始となったチルウェルは、ハムストリングのケガが再発し、ここしばらく試合に出られないでいる。

新たに副キャプテンに指名されたチルウェルのプレーは、これまでのところ、ピッチのどちら側でも彼のいつもの高いレベルに届いていない。慣れているであろうポジションよりかなり高めでプレーすることが求められていた。

マルチな才能をもつオランダのイアン・マートセンは、プレシーズン中にポチェッティーノ監督の目を奪うチャンスに驚くほど多く恵まれ、レンタル移籍で出されることを拒否した。

しかしながら、時には輝くこともありながら、本当のインパクトはまだ示していない。1月が近づく中、チェルシーでの未来を確実にするにはもっと活躍する必要がある。

サッカーは僅差のスポーツであり、わずかな違いで勝敗が分かれる。ジャクソンはこういったランキングでトップをうかがう選手だったかもしれない。しかしながら、プレシーズンに何度か印象的なプレーをして評判となった後、プレミアリーグで得点を挙げることができないでいる。

これまでのところ、最後のタッチ以外ではあらゆるプレーを見せているが、すでにハードワークをしながらも多くの絶好のチャンスを逃してきている。大勝したバーンリー戦では得点を決めているが、チャンスを活かせているとは言えない。

ケガをしたジェイムズの代わりをミスなく務め、力強いスタートを切った後、9月下旬に無分別なチャレンジをしてレッドカードを受け、成長が阻害されることとなった。

20歳のギュストには取り組み続けるべき課題があるのは当然のことだが、彼は自分に自信を持っており、折に触れて攻撃能力の高さを示している。

チェルシーでは珍しい傑出した選手のひとりだが、今シーズンを快調に始める前に、時ならぬ膝のケガでストップをかけられてしまった。チャンスが限られていた昨年とは違い、活発な攻撃的プレーを何度も見せていて、新監督からチャンスを与えられれば活躍できる準備ができているように見えていた。

その絶頂としてウェストハム戦で見事なゴールを決めたが、その直後、負傷で歩けなくなってしまった。だが、この多才なミッドフィルダーはまもなく復帰するはずで、中断を余儀なくされた地点から上乗せしていきたいと思っていることだろう。

ブライトンでの序列が3番手に落ちていたGKとの契約は華々しいものではなかったかもしれないが、サンチェスはチェルシーの背番号1として堅実なスタートを切っている。ただし、印象を残し始めた矢先のアーセナル戦で、とんでもないミスでデクラン・ライスにゴールを許したことは、実力を充分に発揮していない表れである。

ブロヤは依然として、2022-23シーズンを棒に振ることとなった前十字靭帯損傷からの復帰途上にあるが、万全のコンディションに戻りつつあるようで、リーグ戦では3試合連続で先発しており、ケガで悪夢を見て以来初めての得点を決めている。

フォファナのケガの後に契約したディザジは、デビュー戦ではリヴァプール相手に貴重な同点ゴールをあげるなど、スタンフォード・ブリッジで堅実なスタートを切った。だが、このディフェンダーはまだ発展途上で、頭に血が上りやすい傾向にある。

フル出場を果たしてきたディザジだったがアーセナル戦では起用されず、センターバックの先発メンバーに戻るのに苦労しているかもしれない。

ベテランのセンターバックであるシウヴァは、通常なら、このランキングでもっとずっと高い位置にいることが期待される選手だったろう。だが、困難な状況下でシーズン開幕を迎えたことで、やや元気のない状態にいる。ポチェッティーノ監督の4バック体制はまだ流動的で、時折イライラした姿が見受けられる。

しかしながら、このちょっとした不調は、彼のいつものプレーのレベルが高すぎるからであり、そのリーダーシップや経験、プレーの質から言って、39歳という大ベテランはチェルシーにとって非常に貴重な選手である。

非常に不安定なスタートを切った後、1億1,500万ポンド（約208億円）の男はたちまちチェルシーに根づき、散々だった夏が過ぎて明らかに体調が戻ると、何年も前からチェルシーでプレーしていたかのようになった。

今や中盤の底で信頼されるようになり、隣にいるエンソ・フェルナンデスと強く理解し合っている兆しが見える。

夏の移籍市場が閉まったとき、ククレジャがチームに残っているとは予想されていなかった。だが、チェルシーは彼を投げ売りの中に入れることができず、ククレジャは現在、自分の未来のために奮闘中である。

チルウェルとジェイムズのケガやギュストの3試合出所停止により門戸が開かれ、ククレジャはこのチャンスを血気盛んなプレーでものにした。最初は右サイドバックとして、その後は本来の左サイドバックで活躍している。ようやくファンに愛されるようになってきたようだ。

コルウィルは、ブライトンにレンタル移籍で出されて活躍し、チェルシーに戻った後、大きすぎる期待に応えることができないでいるようだが、仕方がない状況ではある。ポチェッティーノ監督は、なぜか、数週間もの間、流動的な4バックまたは5バックのシステムに、コルウィルを伝統的な左サイドバックとして起用しがちなのだ。

その後、より本来のポジションに近いセンターバックの役割に戻り、シウヴァの隣で以前よりずっと快適にプレーしているようである。

我々は、ついに、8,800万ポンド（約160億円）の男の絶好調を見始めているのだろうか。多くの人の予想どおり、ポチェッティーノ監督はこのウイングを慎重に扱い、リーグ戦の苦しいスタートの後、自信を取り戻してきたようだ。

ケガで良い流れが中断されたものの、ムドリクは10月にプレミアリーグで3時間弱プレーして2得点を挙げた。まだ粗削りなところがあるが、監督の慎重な扱いを受けて良くなっていきそうな気配しかしない。

ラヒーム・スターリングは依然としてチェルシー信者たちに愛されたいと奮闘しているが、2023-24シーズンのこれまでのところ、チームで最も安定して活躍している選手であることは疑う余地がほとんどない。

ポチェッティーノ監督が就任し、彼にとって好ましい役割が何か広く議論されたことが、彼の最高レベルに戻るのに必要な刺激剤となったようである。バーンリー戦で得点とアシストを決めて勝利に貢献したが、最後の成果に関しては依然として疑問符がついたままである。

エンソのとてつもない高額な移籍金については様々な議論が飛び交ったが、今やまったくなくなった。1億6,000万ポンド（約291億円）の男はチェルシーの中盤にコンスタントに出場している。ただし、もっとギアを上げていかなければならないことは彼自身もわかっていることだろう。

アルゼンチン代表のマエストロはフル出場を続けており、すでに南米出身のチームメイト、カイセドと、ピッチの真ん中で良い相互理解を築いている。お互いを称えあい、素晴らしいコンビネーションを見せている。

夏にギャラガーは移籍するとの報道が広く出ていた一方、ポチェッティーノ監督はギャラガーを大いに頼りにし、何度もキャプテンマークを渡してさえいた。

スロースタートの後、この粘り強いミッドフィルダーは、より前目の役割を与えられ、ポチェッティーノ監督のシステムにおいて非常に重要な選手となるべく奮闘している。何試合も連続でアシストを決め、創造性を発揮している。

加入まもないパルマーだが、すでにブルーズの重要な選手として頭角を現し始めている。すべてが彼を介して進み、コンスタントに高いレベルのパフォーマンスを見せており、ファンの注目を浴びている。

マンチェスター・シティのアカデミー出身のパルマーは、常に探求し、創造しようとしている。そのサッカー脳に見合った技術もある。好調のパルマーはPKで2得点を挙げ、アシストも決めている。