Getty Images Sport
Getty Images Sport『ESPN』によると、マンチェスター・ユナイテッドはB・フェルナンデスが北中米ワールドカップ(W杯)に向けたポルトガル代表合宿に合流する前に、契約延長の話し合いを持ちたいと考えているようだ。ルベン・アモリム前監督の解任を経て、マイケル・キャリック暫定体制の下で「新時代」への移行を進めるクラブにとって、精神的支柱であるB・フェルナンデスを少なくともあと1シーズンは引き留めることが最優先事項となっている。
しかし、状況は一筋縄ではいかない。B・フェルナンデスは昨夏、サウジ・プロリーグのアル・ヒラルから巨額のオファーを受け、移籍の寸前までいった経緯がある。最終的に残留を決断した31歳の司令塔だが、その過程でクラブが見せた「売却も辞さない」という態度に、深い失望を感じていたことを『Canal 11』のインタビューで赤裸々に語った。
「今では、以前ほど『ロイヤルティ(忠誠心)』が重要視されていないように感じる。去年の夏、去ることもできたはずだ。もっと多くの金を稼げただろうし、実は1シーズン前にも、ある場所へ行く予定だった。そこへ行けば多くのタイトルを獲得できていただろう。家族のため、そしてこのクラブを心から愛しているから残留を決めた。アモリム監督との対話も決定的だった。しかし、クラブ側からは『君が去っても、それはそれで悪くない』という空気を感じてしまったんだ。それは傷つくし、何より悲しかった。僕は批判されるようなことは何もしていない。調子の良し悪しにかかわらず、常に準備を整え、ピッチに立てば全力を尽くしてきた。そんな僕に対し、クラブをそれほど大切にしていない選手と同じような扱いをするのはあまりに悲しいことだ」
さらに、アル・ヒラルの会長から直接電話があったことや、同胞のルベン・ネヴェスからの誘いがあったことも明かした。
「サウジアラビアの給料は、今の僕のものとは比較にならないほど莫大だ。それが決断の理由になったことはないが、いつかそこでプレーする日が来るかもしれない。マンチェスターでの寒さと雨の6年間を経て、有名選手が集まる成長中のリーグで、子供たちと日差しの中で暮らすのは素晴らしいライフスタイルだろう」
「多くの選手がするように、トレーニングを拒否して強引に移籍を求めることもできたが、僕は決してそうしなかった。クラブへの愛は不変だと信じていたからだ。しかし、ある時点で彼らにとってお金が何よりも重要になった。『クラブは僕を追い出したがっていた』。 その思いが頭から離れない。役員にはそう伝えたよ。結局、監督が僕を必要としたから、彼らには僕を売る勇気がなかっただけなんだ」
『ESPN』によれば、マンチェスター・U側はこのB・フェルナンデスのコメントに驚きを隠せず、再び同様の不信感が生じるのを防ぐため、本人および代理人と緊急で連絡を取り、意図の明確化を図っているとのこと。B・フェルナンデス自身は「W杯が終わるまで将来のことは考えたくない」としているが、クラブは夏の移籍市場に向けて早急にプランを確定させたい意向だ。現在、エリオット・アンダーソン、カルロス・バレバ、アダム・ウォートンといった中盤のターゲットがリストアップされている。
AFPピッチ外での騒動とは裏腹に、B・フェルナンデスのパフォーマンスは輝きを取り戻している。先週土曜日のマンチェスター・ダービーでは、キャリック監督復帰初戦のオールド・トラッフォードで主役級の活躍を見せ、ライバルを2-0で撃破する原動力となった。次戦、マンチェスター・Uは首位アーセナルの本拠地へと乗り込む。クラブの象徴として、B・フェルナンデスが再びチームを勝利へ導けるか、その一挙手一投足に注目が集まっている。
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