ジェイドン・サンチョよ、君はこの2年半いったいどこにいたのか――チャンピオンズリーグ準決勝ファーストレグで見せた衝撃的なプレーは、ドルトムントファンにそう思わせたことだろう。
サンチョは終始パリ・サンジェルマン(PSG)のDFラインを翻弄し、完全に自由にプレーしていた。ちょうど2021年に7300万ポンド(約140億円)でマンチェスター・ユナイテッドへ移籍する前はいつもそうだったように。ドルトムントは前半にあげたニクラス・フュルクルクのゴールで1-0と勝利したが、サンチョが右サイドで魔法のように作りだしたチャンスをことごとく無駄にさえしなければ、もっと大差で勝っていてもおかしくなかった。
ドルトムントのSNSの公式アカウントは、試合終了後すぐにサンチョの活躍を称え『X』に次のように投稿した。「彼をけなした人々は全員謝罪すべきだ。我々は“いつだって”彼のサッカーを知っている」。別の投稿ではこうも言った。「今夜のジェイドンの“素晴らしさ”には驚くしかない」
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水曜夜の試合前、筆者も含めて多くの人々がサンチョを見限るような投稿をしていた。今や、サンチョは謝罪を受けるに値する。最高の舞台であれほどハイレベルなプレーをした彼を「選手として終わった」などというのはとんでもないことである。