2023-24シーズン、バルセロナ全選手パワーランキング：レヴァンドフスキ不振が続く中…

チャビ監督は繰り返しロベルトをかばっており、副キャプテンとして、いくつもの重要な役割を務められると主張している。それはそうかもしれないが、実際にどの役割が合うのか、はっきりしない。ロベルトはペドリほど創造性がなく、デ・ヨングほど策士でなく、オリオール・ロメウほど体が強くない。さらに、このところ自慢の脚もさえない状態にある。特定不能の負傷で欠場する一方、MLSへの移籍の噂も飛び交っている。

一体、ロメウは何になるはずだったのか。バルセロナのアカデミー出身だが、ロメウがセルヒオ・ブスケツになれるはずもなかった。おそらく期待されていたのは、バルサの中盤の底を下支えし、同じような働きをすることだったろう。しかし、彼のペースのなさ、存在しない敏捷性は、その代償となった。かつてはスタメンに定着していたのに、今では人気も落ちている。10年前、彼がスタメンに名を連ねることができなかったのには理由がある。

フェルミンは6月の時点でバルサにいる可能性は低いと思われていたが、レアル・マドリー戦でのワンダーストライクを含め、プレシーズンで印象的なプレーを連発したことで、トップチーム入りを果たした。順調なスタートを切ったこのアカデミー出身選手は、徐々に調子を落とし、他の選手が完全な状態に戻るまでのバックアップとしての役割を果たすことになるだろう。

オリンピックスタジアムでの生活で苦難のスタートを切ったマルティネスだが、この格安のバックアップ選手は印象的なパフォーマンスを連発している。彼がファーストチョイスになることはないだろうが、マルティネスは控えDFとして十分すぎるほどの能力を示している。

昨シーズン終盤、バルデはヨーロッパで最高の左サイドバックのようだった。まだ10代ながら、ブラウグラナのために完璧に役割を果たし、左サイドのポジションを奪うと、リーグ優勝へまい進したバルサのために重要なチャンスを生み出してきた。だが、今年は去年と同じというわけにはまったく行っていない。それでも、いずれ復調するだろう。

何とも紛らわしい選手だ！トーレスは適切なエリアすべてに入り、十分な走りを見せる。しかし、彼のフィニッシュは時にひどい。シーズン最初の2ヶ月で5ゴールを挙げるなど、有望なスタートを切った後、彼は調子を落としている。

クリステンセンは間違いなく昨年のラ・リーガのフリー契約の中で最高の選手であり、ロナルド・アラウホと見事なセンターバックのコンビを確立した。今年は、チャビが様々なサイドバックを試していることもあり、それほど順調ではない。しかし、クリステンセンは、フィットしていればファーストチョイスであるべきことを証明するのに十分なプレーを見せている。

ペドリは好調でい続けられるだろうか。調子のいい時は魅力的で、うまくすれば悠々とサッカー界最高のミッドフィルダーの仲間入りができる。しかし、またしてもケガに悩まされ、11月初旬のレアル・ソシエダ戦で復帰して以来、ベストの状態にあるとは言いがたい。

ハフィーニャのシーズン開幕戦は惨憺たるものだった。ヘタフェのディフェンダーに肘打ちを食らわせ、3試合の出場停止となったのだ。その後、3試合に出場して3ゴールに絡むなど調子を上げたが、筋肉の負傷で調子を落とした。復帰後は輝きを取り戻し、ベストの状態を取り戻したいところだ。

適切なポジションに先発で起用すれば良いパフォーマンスをすることはわかっている。クンデは昨シーズンの大半を苦手な右サイドバックとして起用され、結果として良い時もあれば悪い時もあった。今年は、より自然なセンターバックのポジションで、調子を上げている。膝の負傷が足かせとなったが、すぐにベストの状態になるだろう。

このストライカーは今シーズン、一貫性のなさの見本のような選手だった。最初は調子が悪かったが、徐々に調子を取り戻し、8試合に出場して8ゴールを記録した。しかし、足首の負傷がその調子を狂わせたようだ。現在、6試合無得点。

最初の「ジョアン」であるカンセロは、今シーズン、重要な創造性を提供してきた。アシスト数には恵まれていないが、バルサがセルタ・デ・ビーゴに逆転勝利を収めた場面での活躍は、クラブ史に残る名パフォーマンスのひとつだろう。彼の正確なフィットについては疑問が残るだろう。チャビはここ数週間、右サイドバックをより高度なエリアに配置し、パフォーマンスのわずかな低下を招いている。しかし、万全のコンディションであれば、問題は解決するだろう。

昨シーズン、テア・シュテーゲンは、そのすべてをひとりでやったわけではないにせよ、ヨーロッパで最も多く無失点試合をしたキーパーであった。しかし今シーズンのバルサは相手に昨シーズンより多くのチャンスを与えており、テア・シュテーゲンは完全に信頼できるキーパーではなくなっている。相変わらず非常に良いゴールキーパーではあるが、奇妙なミスが彼のゲームに忍び込んでいる。まだ心配する必要はない。

今シーズン当初、レヴァンドフスキはバルセロナの攻撃能力の欠如を嘆き、マスコミに向かってチャビ監督の戦術を批判していた。それに対する答えとして、攻撃以外ほとんど何もしない選手が加入してきた。フフェリックスは、ゴール前での調子が今ひとつだったとしても、バルサのプレーに貢献している。いずれにせよ、贅沢な選手が重要な選手となった。

ギュンドアンは常にバルサの頼りになる選手で、ブラウグラナの中盤の4つのポジションのすべてに楽々と対応できる。今シーズンも相変わらずで、ボールを動かし続け、ファイナルサードで重要な創造性を発揮する。惨めなクラシコにおいて、彼は貴重な光明となった。ケガに苦しむブラウグラナの中盤の穴を埋めている。

ガビは、マドリーのファンから「チンピラ」というレッテルを貼られるような存在ではない。今シーズン、6番、8番、そして事実上の10番としてさまざまな役割をこなしながら、彼の特徴である噛みつき、そしてより派手なプレーを披露している。規律上の問題は残るだろう。しかし、彼のオールラウンドなプレーは、そのような問題とは無縁になるかもしれない。

ついにデ・ヨングは、ここ数年バルセロナが期待していたミッドフィルダーとしての役割を果たすようになってきた。このオランダ代表は、今年、中盤でチームを指揮するようになり、チームを牽引してリズムが悪くならないようにしている。足首の捻挫は、むしろ事態を狂わせたが、チャビは主力の早期復帰を願っていることだろう。

ヤマルに期待するレベルはどんどん上がっている。ウイングのヤマルは、今シーズンのバルサで最高の選手のひとりであるのに、まだわずか16歳なのだ。ドリブルで相手チームを切り裂き、決定的なパスを逃さない。ラ・マシア出身のヤマルは現在のバルサにとって完璧な右ウイングだ。だが、体が小さく若いため、面倒を見てやることが必要である。チャビはここ数週間、ヤマルを大舞台から遠ざけ、インパクトのある代役として起用した。数字はまだ出ていないが、彼のポテンシャルは否定できない。

このウルグアイ人DFは、開幕当初に何度か負傷し、昨シーズンのような活躍はできないのではないかと思われていた。しかし、右サイドバックとセンターバックの両方で素晴らしいパフォーマンスを連発し、空中戦でも地上戦でも圧倒的な強さを見せている。レアル・ソシエダ戦での後半ロスタイムの決勝点を加えると、彼はバルサで最も重要な選手になるかもしれない。