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上田綺世=アグエロ?ゴール量産が可能になった理由と「日本人初の世界的FW」への道を徹底分析

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フェイエノールト3シーズン目を迎えた今季、開幕8試合で8ゴールを奪うだけでなく。10月のインターナショナルウィークでは日本代表2試合で2ゴールを挙げた上田綺世。凄まじい決定力を発揮する27歳のストライカーは、なぜここまで点が取れるようになったのだろうか? そして、来年のワールドカップに向けて森保一監督は彼をどのように活かすべきなのだろうか?

日本代表チーム・選手を継続的に追いかける、スペイン大手紙『as』副編集長ハビ・シジェス氏が分析する。

文=ハビ・シジェス(Javi Silles)/スペイン紙『as』副編集長

翻訳=江間慎一郎

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  • ueda(C)Getty Images

    ブレイクの理由

    ハリー・ケイン、アーリング・ハーランド、キリアン・エンバペ、そして上田綺世……。欧州主要リーグの現時点での得点王に目をやれば、いつもの面子に異なる名前が混じっている。昨季まで欧州では知る人ぞ知るストライカーだった上田だが、今季10試合足らずで皆から注目される存在となった。

    この日本人のブレイクはあまりに唐突なものだった。が、“まぐれあたり”では決してない。彼の活躍には、れっきとした理由が存在している。

    上田には世界有数のストライカーとなるポテンシャルがあった。あとは自分を信じて、そのポテンシャルを引き出すことが必要だったのだ。

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  • ueda(C)Getty Images

    なぜゴール量産?

    昨季終盤からロビン・ファン・ペルシが指揮するフェイエノールトで、上田は絶対的レギュラーとなって一気に飛躍を果たした。今季のエールディビジ8試合8得点という数字が、その能力の高さを物語っている。上田は多彩な能力を持つストライカーだ。

    今の上田と過去の上田の何が違うのかと問われれば、ファン・ペルシからの信頼やポジションを争ったサンティアゴ・ヒメネスの退団以上に、彼自身の変化が大きいと答えたい。実際、今の上田が享受しているチャンス数はこれまでとほぼ変わっていないのだから。変わったのは、彼が「チャンスを物にする」ようになったことだ。単純に、今の彼はこれまで以上の、ワールドクラスの決定力を有している。

    上田の決定力向上は、以前のような“日本人らしい”内向的な振る舞いが見られなくなったことも関係しているはず(今季フェイエノールトに加わった同胞・渡辺剛の存在も大きいのかもしれない)。堂々と、ストライカー然とした振る舞いを見せるようになった日本人FWは、その能力の高さを遺憾なく発揮し始めた。

    上田は両足でシュートを打つことができ、際立った高さはなくとも空中戦のエキスパートでもあるなど、点取り屋としては全能に近い。これまでの得点を振り返ってみると、右足で5点、頭で2点、左足で1点を記録。しかもセカンドプレーから、マークを外す動きから、はたまたクロスボールから……と、多種多様な状況でゴールをかっさらっている。

  • Sergio Aguero Man CityGetty

    上田綺世=アグエロ?

    「決定力」という課題を解決した上田だが、それ以外の長所も保ったままだ。彼がピッチ上で見せる動きは興味深い。中盤まで下がってボールを受け、そこから反転して前を向くこともあれば、サイドに流れて相手のセンターバックとサイドバックの間を突くこともある。またトランジションにおける加速力は圧倒的で、走り勝ってDFラインの裏を取れるほか、相手のマークを巧みに外してクロスに合わせることも可能。加えて、ファン・ペルシがサイル・ラリンを起用するなどシステムを1トップから2トップに変更しても、コンビを組むFWとうまく連係が取れる。上田はゴールへの下準備となる動きも、極めて優秀だ。

    ただ試合を通してみると、上田のプレー関与はそこまで多いわけではない(1試合の平均ボールタッチ数は28回にとどまる)。しかし彼は、たとえボールがなかなか自分のところまで届かなくても、集中を切らすことなく待ち構えられる胆力がある。そう、“最後には俺のところにボールが来る“という考え方こそが、ストライカーとして最も大切なのだ。

    上田のプレーを見ていると、ある選手のことが頭によぎる。セルヒオ・アグエロだ。

    あのアルゼンチン人FWは、一つひとつの動きが効果的かつダイナミックで、セカンドボールをうまく拾う狡猾さがあり、狭いスペースの中でゴールを陥れることができた。上田とアグエロのプレーレパートリーは似通っており、なおかつ日本人FWの方は空中戦も得意とする。アグエロのようにプレーできるというのは、決して些細なことになり得ない。

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  • Japan v Brazil - International FriendlyGetty Images Sport

    日本代表の主役に

    上田は日本代表でも主役の一人となるべきだ。森保は彼の存在を常に意識してきたが、今季の本格ブレイクによってその地位は一気に引き上げられるはず。今回のパラグアイ代表戦、ブラジル代表戦の活躍も、彼がレギュラーとしてワールドカップに臨むための後押しとなるだろう。

    上田はフェイエノールトでの好調ぶりを日本代表に持ち込んでいる。パラグアイ戦ではワンタッチ目でゴールを決め、ブラジル戦ではヘディング弾を突き刺して空中戦の強さを改めて誇示した。ペナルティーエリア内で違いをつくれるストライカーは、日本のようなチームにとって、大きな価値を持つ。森保一のチームはトップ下とウィングに多くの才能を擁しているが(久保建英、堂安律、三笘薫、伊東純也……)、彼らの生み出すチャンスをゴールに昇華する存在として、上田はまさにうってつけの存在だ。

    日本代表は歴史的に両ペナルティーエリア内で決定的なプレーを欠いてきた。つまり最後のところで守り切れず、決め切れなかったわけだが、後者に関しては上田が流れを変える存在になり得る。

  • ayase-ueda(C)Getty Images

    日本人初の世界的ストライカー

    上田のような日本人ストライカーは見たことがない。レスター・シティで存在感を示した岡崎慎司や、果てしないキャリアを築く神話的人物・三浦知良など、世界でも知られているFWはいるが、トップレベルで上田ほどゴールが期待できる選手はこれまでいなかった。それはおそらく日本人のフットボールの価値観、体格的特徴、選手の育成方法などに関係することなのだろう。日本はテクニックに優れ、ダイナミズムやスピードが際立つ攻撃的選手を量産してきたが、世界に通用する何かしらのスペシャリストは生み出してこなかった。

    だからこそ上田は、歴史的な責任を背負っている。彼は日本人に新たな道を切り開く“最初の人”になる可能性があるのだから。

    突如として生まれた例外は、その後に習慣、伝統になることがある。上田はこのまま活躍を続けて、日本人初の世界的ストライカーにならなければならない。まずはフェイエノールトで、次に日本代表で、そして……その次は?期待しながら成り行きを見守りたい。

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