昨季終盤からロビン・ファン・ペルシが指揮するフェイエノールトで、上田は絶対的レギュラーとなって一気に飛躍を果たした。今季のエールディビジ8試合8得点という数字が、その能力の高さを物語っている。上田は多彩な能力を持つストライカーだ。
今の上田と過去の上田の何が違うのかと問われれば、ファン・ペルシからの信頼やポジションを争ったサンティアゴ・ヒメネスの退団以上に、彼自身の変化が大きいと答えたい。実際、今の上田が享受しているチャンス数はこれまでとほぼ変わっていないのだから。変わったのは、彼が「チャンスを物にする」ようになったことだ。単純に、今の彼はこれまで以上の、ワールドクラスの決定力を有している。
上田の決定力向上は、以前のような“日本人らしい”内向的な振る舞いが見られなくなったことも関係しているはず(今季フェイエノールトに加わった同胞・渡辺剛の存在も大きいのかもしれない)。堂々と、ストライカー然とした振る舞いを見せるようになった日本人FWは、その能力の高さを遺憾なく発揮し始めた。
上田は両足でシュートを打つことができ、際立った高さはなくとも空中戦のエキスパートでもあるなど、点取り屋としては全能に近い。これまでの得点を振り返ってみると、右足で5点、頭で2点、左足で1点を記録。しかもセカンドプレーから、マークを外す動きから、はたまたクロスボールから……と、多種多様な状況でゴールをかっさらっている。