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2023-24シーズン、アーセナル全選手パワーランキング:ライスが1位を確保、サカとサリバが続く

昨シーズン、アーセナルはマンチェスター・シティと激しいプレミアリーグ優勝争いを繰り広げたが、ペップ・グアルディオラ監督のチームが最高の選手たちと最高のメンタリティでアーセナルを蹴落とし、最終的に栄えある三冠を達成した。今シーズンが始まり、ガナーズはチャンピオンズリーグでの責任を果たしながら、イングランドの最高峰での戦いを続けていかなければならない。この新たな挑戦のために、この夏、ミケル・アルテタ監督は大金をはたいて、デクラン・ライス、カイ・ハヴァーツ、ユリエン・ティンバーといった選手たちを加入させた。

こうした新戦力は、それぞれのアーセナルでのキャリアが始まるととともに、明らかに複雑な運命を経験することとなった。5月に選ばれるクラブの年間最優秀選手賞の有力候補とみなされる選手もいる一方、どんな個人賞ももらえなさそうな選手たちもいる。長くアーセナルにいる選手たちも同様で、アルテタ監督のチームは、時に危ない時はあっても、リーグ開幕から不敗記録を続けている。

今後数カ月、GOALはアーセナルのシーズンMVPの候補となりそうな選手をすべて追いかけていく。

前回更新:2023年10月27日

  • JURRIEN TIMBER ARSENAL PREMIER LEAGUE 12082023Getty Images

    22ユリエン・ティンバー(評価保留)↔️

    この夏、アヤックスから4,000万ポンド(約72億円)で加入したティンバーは、ミケル・アルテタ監督のバックラインに理想的な選手であると思われていた。コミュニティ・シールドでのプレーは良かったが、ガナーズのプレミアリーグ開幕戦であるノッティンガム・フォレスト戦で膝の前十字靭帯を損傷し、長期離脱を余儀なくされている。

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  • Emile Smith Rowe Arsenal 2023-24Getty Images

    21エミール・スミス・ロウ(評価保留)↔️

    スミス・ロウには残念でならない。夏に開催されたUEFA U-21欧州選手権で強い印象を残した後、今シーズンはトップチームでさらに活躍することが期待されていた。しかしながら、これまでのところ、数試合で最終盤に数分出場しただけで、1月にチームを離れる可能性が高い。

  • Reiss Nelson Arsenal 2023-24Getty Images

    20リース・ネルソン(評価保留)↔️

    アーセナルのユースチームから昇格し、トップチームで活躍しようと奮闘している選手のひとりであるネルソンは、全公式戦のプレー時間が200分に満たない。少なくとも試合に出してもらえた時は良いプレーをしており、カラバオ・カップでは得点を決め、チャンピオンズリーグでは1アシストを記録している。

  • Aaron Ramsdale Arsenal 2023-24Getty Images

    19アーロン・ラムズデール(4.5点/10点)⬇️

    夏にダビド・ラヤが加入した時にはラムズデールは冷や汗をかいたかもしれないが、その恐怖は現実のものとなった。フラム戦で不完全なプレーをした後、エヴァートン戦ではラヤに取って代わられ、その後はずっとこのスペイン代表GKがゴールを死守している。

    アルテタ監督は公に時には試合中でも、2人を交互に使うというユートピアを夢見ていたが、誰が背番号1かは明白。たとえラヤがこれまで完璧には信頼されていないとしても、これまでのところラムズデールではなくなっている。

  • Kai Havertz Arsenal penalty 2023-24Getty

    18カイ・ハヴァーツ(5点/10点)⬆️

    ハヴァーツは最近やや調子をあげており、ボーンマス戦で同情的なPKを与えられてから1週間後のマンチェスター・シティでは、レアンドロ・トロサールの得点をアシストした。だが、エミレーツでの不運なスタートを隠せるほどの活躍はしていない。

    プレミアリーグの試合を連続して途中出場した後、先発に戻るのは厳しいようで、現在のチーム内での地位は妥当なものだと言えよう。

  • Jakub Kiwior Arsenal 2023-24Getty Images

    17ヤクブ・キヴィオル(5点/10点)⬇️

    引き分けだったフラム戦で左サイドバックに起用され、完璧にチームに貢献する仕事をした。シーズン当初にこれ以上のプレーができた可能性はゼロであり、それは証明済みである。

  • Jorginho Arsenal 2023Getty

    16ジョルジーニョ(5点/10点)⬆️

    まさに発酵食品のマーマイトのように好き嫌いが分かれる選手である。マンチェスター・C戦とチェルシー戦では批判されたが、あの中盤を走りまわるプレーは常にチャレンジに満ちている。安全すぎるときもあるし、そうでない時もある。とにかく、彼はこれまでシーズンMVPを獲得できそうなエキサイティングなプレーをしてはいない。

  • 20230722_Thomas_Partey(C)Getty images

    15トーマス・パーティ(5点/10点)⬆️

    パーティを右サイドバックで起用するというアルテタ監督の実験的試みは少々奇抜で、シーズン序盤は新しい役割に完全に自信を持てないでいた。問題を複雑にしているのは、中盤に戻される前に、時ならぬケガに襲われ、それ以降先発に選ばれていないことである。

  • Takehiro Tomiyasu Arsenal 2023-24Getty

    14冨安健洋(5点/10点)⬆️

    冨安はアーセナルにとって役に立つ選手であり、彼のマルチぶりはガナーズが今年の終盤に複数の大会で試合をしなければならなくなった時、特に重要であることが証明されるに違いない。日本代表の冨安は確かにチームに欠かせない選手だが、クリスタル・パレス戦で厳しい判定ではあったものの、レッドカードを受けてしまった。それ以降は先発に選ばれていないが、試合を決めるための途中出場として重要なオプションであることは証明されている。

  • David Raya 2023Getty

    13ダビド・ラヤ(5.5点/10点)⬇️

    ラヤの今シーズン初出場はエヴァートン戦で、印象的なスタートを切ったが、それ以降ラムズデールが多くの論争を呼んだため、先発出場を続けている。アルテタ監督がラヤを好む理由は明らかだ。ボール扱いがうまく、そのおかげでアーセナルのビルトアップが改善したのである。しかし、エミレーツに来てからこれまで度々ミスを犯しているのが心配の種ではある。それでも、彼がすぐに落とされるとは思われない。

  • Eddie Nketiah Arsenal Nottingham Forest 2023-24 Premier LeagueGetty

    12エディー・エンケティア(5.5点/10点)⬇️

    夏にエミレーツ・スタジアムから去ることが取りざたされていたが、エンケティアは残留。シーズン当初は何試合も先発イレブンに名を連ねていた。

    すでに2得点して、2022-23シーズンのプレミアリーグの合計得点数の半分に到達しているが、ガブリエウ・ジェズスの復帰でトップチームでのチャンスが減っている。その点においてもアルテタ監督に嬉しい悲鳴をあげさせるほどの活躍は出来ていないと言えるだろう。

  • Gabriel Jesus Arsenal 2023-24Getty

    11ガブリエウ・ジェズス(6点/10点)⬆️

    ジェズスは膝のケガでシーズン開幕には間に合わなかったが、現在は復帰している。だが、絶好調とは言えないだろう。決してゴールだけを期待されている選手ではないが、今後数カ月、アルテタ監督がジェズスに求めることは得点のペースを上げることである。

  • Gabriel Magalhaes Arsenal 2023Getty

    10ガブリエウ(6.5点/10点)⬆️

    アルテタ監督から期待されなくなったように見えたこともあったが、ガブリエウは最近ではトップチームの先発の座を堪能している。不安定な時期が1度か2度があったが、ガブリエウにはよくあることであり、そのパフォーマンスは比較的近い将来に移籍するのではないかという噂を払拭している。

  • Oleksandr Zinchenko Arsenal 2023-24Getty Images

    9オレクサンドル・ジンチェンコ(6.5点/10点)↔️

    ジンチェンコはふくらはぎのケガでシーズン開幕には間に合わなかったが、先発イレブンに復帰してガナーズのファンに温かく迎えられた。まだ昨シーズンのような活躍はできていないが、輝かしい瞬間もあり、9月のエヴァートン戦ではチームを勝利に導く重要な役割を果たした。

  • Fabio Vieira Arsenal 2023Getty

    8ファビオ・ヴィエイラ(6.5点/10点)⬇️

    エミレーツでのデビュー・シーズンは大して活躍できなかったが、今シーズンのヴィエイラは実力を証明している。早々にアルテタ監督の「ゴールを決める選手」のひとりとしての評判を確立すると、プレミアリーグのフラム戦とマンチェスター・ユナイテッド戦で2試合連続のアシストを記録した。

    なぜか近頃チーム内での序列を下げつつあり、チェルシー戦では完全にチームから外された。

  • Leandro Trossard Arsenal 2023-24Getty Images

    7レアンドロ・トロサール(6.5点/10点)⬆️

    トロサールは、3トップのどこででもプレーできる能力があるが、時にはそれがあだとなって、アーセナルの前線で先発メンバーに選ばれない状態が続いている。だが、だからと言って巨大なインパクトを残せなくなったわけではない。

    先月のエヴァートン戦では見事なゴールを決め、チェルシー戦ではブカヨ・サカのクロスを得点に結びつけ、チームに勝ち点1をもたらした。

  • Gabriel Martinelli Arsenal 2023-24Getty Images

    6ガブリエウ・マルティネッリ(7点/10点)⬆️

    マルティネッリは今シーズン初のプレミアリーグでの得点を決めるまで時間がかかったが、待っただけの価値はあり、マンチェスター・C戦で試合の最終盤に貴重なゴールを決めた。昨シーズンほど印象的な数字を残していないが毎週、相手にとってかなり危険な動きをしている。いずれにせよ、マンチェスター・C戦でのゴールは2倍の価値があると考えるべきだろう……

  • Ben White Arsenal 2023-24Getty

    5ベン・ホワイト(7点/10点)↔️

    依然として明確な理由なしにイングランド代表から外されているホワイトだが、プレミアリーグで最も信頼できるディフェンダーのひとりであることは間違いない。これまでのアーセナルのプレミアリーグの試合すべてに先発し、ほとんどミスをしていない。

  • Martin Odegaard Arsenal 2023-24Getty Images

    4マルティン・ウーデゴール(7.5点/10点)⬇️

    昨シーズンにアーセナルの心臓であったウーデゴールは、今シーズンも行動すべき時を一瞬たりとも見逃さない。シーズン初期のクリスタル・パレス戦とマンチェスター・ユナイテッド戦では重要なゴールを決めた。

    ガナーズの新たな中盤ではノルウェー代表のウーデゴールの絶好調を引き出せないのではないかとの噂があることはあるが、それほど心配する必要はないだろう。

  • William Saliba Arsenal 2023-24Getty

    3ウィリアム・サリバ(8点/10点)⬆️

    昨シーズン終盤、サリバがプレーできなかった時のアーセナルでは彼の復帰が待望されており、彼が戻ったあかつきにはアルテタ監督も大いに安心することだろう。このフランス代表に今、何が期待されているかは明白で、開幕からバックラインで堅実なパフォーマンスを続けている。現在のプレミアリーグで彼以上のセンターバックは思いつかない。

  • Bukayo Saka Arsenal 2023-24Getty

    2ブカヨ・サカ(8点/10点)⬆️

    まだ22歳のサカは、ヨーロッパで最も得点力のあるウイングのひとりであるという評判を確立しつづけている。今シーズンこれまでで7得点に絡み、チェルシー戦では瀕死のチームの息を吹き返すアシストをした。唯一の汚点はフラム戦での残念なミスだが、アルテタ監督は今後数カ月、彼を注意深く大事に起用しなければならない。イングランドのためにも彼自身のためにも。

  • Declan Rice Arsenal 2023-24Getty Images

    1デクラン・ライス(8点/10点)↔️

    この夏、ライスのためにアーセナルが1億ポンド(約182億円)以上を使った時には疑問が噴出したが、すでに使われただけの金額に相応しい働きをしている。マンチェスター・U戦、後半アディショナルタイムでのドラマチックなゴールにエミレーツ・スタジアムの観客は狂喜乱舞し、スタンフォード・ブリッジでの長距離からの得点はチームに喝を入れて引き分けに持ちこむ原動力となった。

    新たに身に着けた得点力以外にも、ライスはオールラウンドに中盤を支配するパフォーマンスを見せ、見て楽しいサッカーをしている。この調子をシーズン中ずっと続けられるかどうかが重要だ。