そんな逸材を、世界中のビッグクラブのスカウト陣が放置しておくわけがない。サウサンプトン側は2024年、将来的にファーストチーム契約を結ぶことを前提とした新契約のオファーを送っている。しかしそうしたオファーは実らず、ロドリゲスは同年夏にフランスの名門、リヨンのオファーを受け入れた。サウサンプトンは15万ポンドの補償金を受け取ったが、選手の将来的な価値には到底見合わないものだった。
リヨン加入について「素晴らしいクラブであり、若手が価値を証明し、トップチームに昇格するチャンスを与えてくれる場所だ。これが僕が求めていたことなんだ」と語ったロドリゲス。彼の決断に大きな影響を与えたのは、2022-23シーズンにサウサンプトンにレンタルで加入し、その後リヨンへと移籍した元アーセナルのエインズリー・メイトランド=ナイルズだったという。ロドリゲスはこう語っている。
「彼と1週間トレーニングした。ロンドンにいた時、リヨンやアーセナルのようなビッグクラブでプレーした選手と練習するのは本当に面白かったんだ。成長する助けになってくれたね。選ぶべき道に迷ったから、彼にたくさん質問したよ。適切なタイミングで適切な選択をする手助けをしてくれた」
2024-25シーズンの大半はリザーブチームとU-19チームで過ごしたが、計22試合で12ゴール3アシストと着実に結果を残している。この活躍は当然トップチーム指揮官の耳にも入り、パウロ・フォンセカは4月あたりから定期的にファーストチームへと消臭。5月5日のRCランス戦でプロデビューも果たしている。