アーセナル退団の冨安健洋はどこへ？ 今夏移籍市場閉幕後に注目されるフリー選手10選

ウェストハムは熟考の末、2024年末の交通事故で負った重傷から復帰を目指すアントニオとの契約を更新しない決断に。そんな35歳アタッカーだが、予定よりも早く復帰し、6月にジャマイカ代表でプレーしたほか、7月にウェストハムのU-21チームで2ゴールと復活をアピールしている。選手本人は現役続行の意向を表明済み。イングランド国内外のクラブとの交渉も明らかにしている。

29歳にしてフリーの選手では最も魅力的な1人といえるブラウンヒル。バーンリーでの最終年だった昨季はチャンピオンシップで18ゴールをマークし、昇格に大きく貢献している。この夏はプレミアリーグの有力クラブからのアプローチをオファーを待つなかで、アル・シャバブから好待遇のオファーが受けたと報じられるなど、サウジアラビア行きの噂も。だが、現時点でウォルヴァーハンプトンが最も獲得に近いクラブと目される。

今夏にマンチェスター・ユナイテッドを退団した選手のなかで、頼りどころとなる活躍も披露していたことで、最も早くオファーを受けるであろうとの予想もあったエリクセン。だが、9月になっても無所属が続く。それが影響して、9月のデンマーク代表からも選外に。この夏は古巣ブレントフォードや、バーンリー、そしてセンセーショナルな移籍先としてレクサムの名が取り沙汰されたが、現時点で実現に至っていない。

ローマ所属時に当時の指揮官だったジョゼ・モウリーニョ氏との対立で話題をさらったカルスドルプ。昨季は母国クラブのPSVでプレーしたが、1年契約が終了した。推進力に溢れ、アシストも狙っていけるサイドバックであり、バックラインに補強が必要なクラブにとって、まだ30歳という年齢的にも魅力的な選択肢になるはずだ。

ベシクタシュで2年を過ごしたが、当初の期待をも裏切るケガで輝けなかったオックスレイド＝チェンバレン。現在はベシクタシュとの契約を解消し、新たなクラブを探しているところだ。この夏はプレミアリーグ勢の関心が囁かれるほか、NFL界の伝説的選手であるトム・ブレイディのバーミンガム・シティとも紐づく。さらにサウサンプトン復帰の噂もあり、現時点でイングランド復帰が有力か。

かつて世界屈指の中盤と評され、FKの名手としても知られるピャニッチだが、ベシクタシュ、シャールジャFC、CSKAモスクワを渡り歩き、フリーの身に。年齢も35歳とキャリアの岐路に立つ状況だが、引退を否定している。現在はMLSのセントルイス・シティとの交渉が報じられるが、イタリアに舞い戻ってラストダンスの可能性も取り沙汰されている。

レアル・マドリー、トッテナム、マンチェスター・ユナイテッドと錚々たるクラブでプレーしてきたレギロン。28歳という年齢もさることながら、そんな経歴の持ち主が所属先なしなのは珍しいことで、この夏にトッテナムを退団した。フリー選手での強化を目論むクラブにとって、賢い補強になりうるが、試合勘を取り戻すには時間が必要であり、現時点でこれといった移籍話もない。

近年のアーセナルでケガに悩まされ続けた冨安。アーセナルでの日々は今夏、1年前倒しの契約解消という形で幕を閉じた。昨季は相次ぐ膝のケガが響き、出場時間はたったの6分間のみに。2月には手術を受けており、まだ最大3カ月ほどの離脱が見込まれる。そのため、来年1月の移籍市場までに26歳DFを獲得しようとするクラブは限られるかもしれない。

しなやかなプレースタイルが印象的なツィエクは今年1月にガラタサライからアル・ドゥハイルへとフリー移籍したばかりだが、この夏も無所属に。年齢は32歳となり、ここ数シーズンにわたってケガとの付き合いが続く。エルチェの関心や、慣れ親しむオランダへの復帰が噂されたりもしたが、今も実現に至っていない。

昨季、ウェストハムからの完全移籍を目指したズマ。結局はまとまらず、サウジアラビアのアル・オルーバFCへのレンタル移籍を経て、今夏にウェストハムと契約満了で無所属となっている。飼い猫の虐待動画で評判を悪くしたが、この夏はエヴァートンや、ウォルヴァーハンプトン、バレンシアの関心話もあるが、好待遇の契約によるサウジアラビア残留に意欲的とも報じられる。