日本代表は15日、東アジアE-1選手権大会の最終戦でホスト国の韓国代表と対戦する。ここまで2戦全勝で連覇に王手をかけ、韓国との事実上の優勝決定戦に臨む日本のスタメンは?
【取材・文=河治良幸】
(C)Getty Images/GOAL
U-NEXT
東アジアE-1サッカー選手権
なでしこジャパンの試合はU-NEXT独占配信(見逃しあり)
31日間無料トライアル登録でサッカーパックがお得に!
U-NEXTサッカーパック
無料トライアル登録でお得に
今すぐ視聴開始日本代表は15日、東アジアE-1選手権大会の最終戦でホスト国の韓国代表と対戦する。ここまで2戦全勝で連覇に王手をかけ、韓国との事実上の優勝決定戦に臨む日本のスタメンは?
【取材・文=河治良幸】
(C)Getty ImagesE-1選手権の優勝をかけて宿敵と対戦する”森保ジャパン”。ともに2連勝だが、香港に6-1、中国に2-0で勝利した日本は「+7」を稼ぐ得失点差で「+5」の韓国よりも上に立ち、この直接対決で引き分けに終わっても優勝となる。森保一監督は全勝優勝を掲げるが、試合の流れを見ながらのゲームコントロールも大事になってくる。
前回の優勝メンバーでもある相馬勇紀(FC町田ゼルビア)も「最初から引き分けでもいいというメンタルでいると、点を取られたときに焦りが出てくるので、こっちが攻めて、自分たちの力でしっかり勝ちたい」と強調するが、同点で残り15分、20分となれば戦い方が変わってくる可能性を認めており、チームとしてのプランの共有は必要だろう。
相馬は前回大会の韓国戦で先制点など、3-0勝利に導く活躍でMVPも獲得し、その目覚ましい活躍がカタールW杯の最終メンバー入りに結びついた。「チームのためには戦おうと思ってるんですけど、ここに来るときに、自分がチームを引っ張ろうだったりとか、ギラギラして結果出してやるっていう気持ちはある」と相馬。試合を重ねるごとに一体感が強まっているという今回のメンバーだが、チームの勝利と個人の活躍を融合させた先にこそ、チャンスがつながるはずだ。
(C)Getty Images韓国はKリーグに所属する”国内組”をベースにオ・セフン(町田)、ナ・サンホ(町田)、キム・テヒョン(鹿島アントラーズ)のJリーガー三人を加えた構成だが、もともと日本よりは”国内組”の割合が高く、守護神のチョ・ヒョヌ(蔚山HD)など、フルメンバーとしてソン・フンミン(トッテナム)など”欧州組”の主力と一緒にプレーしている選手が多い。
相馬の同僚であるオ・セフンもその一人だ。中国戦、香港戦ともに出番はなかったが、ホン・ミョンボ監督は日本戦にぶつけてくると見る。「出場の時間的にはセフンが先発でくるのかな」と語る相馬もオ・セフンやナ・サンホの特長、どういうシチュエーションを苦手としているかは仲間の選手たちに伝えているという。”Jリーグ代表”という視点では韓国側の三人も同じだが、やはり日本としては彼らの良さを出させないようにしていく必要がある。
もう一人、相馬が警戒しているのがムン・ソンミン(FCソウル)で、スピードを生かした仕掛けには過去の対戦で、日本は何度も苦戦している。また相馬はマッチアップが予想される右ウイングバックのキム・ムンファンに関しても、映像分析でイメージしているという。日本に似た[3-4-3]のシステムで、ある種のミラーゲームも予想される試合で、いかに相手の個を封じて、自分たちの個を発揮するかが勝負を決めると言っても過言ではない。
(C)GOALここまで日本のフィールド選手はスタメン、途中出場も含めて全員がピッチに立った。メンバーで唯一、出番がなかった大迫敬介(サンフレッチェ広島)が満を持して、韓国戦でゴールマウスを守ることになるだろう。3バックは古賀太陽(柏レイソル)のコンディションが心配されたが、すでに全体練習に復帰しており、香港戦と同じく右の安藤智哉(アビスパ福岡)、中央の荒木隼人(広島)とのセットで、ピッチに立つことが予想される。ただ、中国戦で左センターバックとして奮闘が目立ったキャプテンの長友佑都(FC東京)も、どこかで出番があるのではないか。
左右のウイングバックも香港戦と同じく、相馬と久保藤次郎(柏)という組み合わせが予想されるが、ここまで途中出場が続く望月ヘンリー海輝(町田)をスタメン起用するプランも想定しておきたい。ボランチは香港戦の前半で阿吽の呼吸を見せた川辺駿(広島)と稲垣祥(名古屋グランパス)のコンビでほぼ間違いない。前線も香港戦4得点のジャーメイン良(広島)に宮代大聖(ヴィッセル神戸)、1トップの垣田裕暉(柏)というトリオは韓国を相手に、改めて真価が問われることになる。
こう見ていくと、GKの大迫以外は香港戦のスタメンをそのまま韓国にぶつける形になるが、優勝がかかるこの試合は総力戦であり、途中から投入される選手はスタメンと同等か、試合展開によってはスタメン以上に重要な役割になりうる。佐藤龍之介(ファジアーノ岡山)や中村草太(広島)、中国戦で衝撃的なゴールを決めた細谷真大(柏)がどう起用されるのかも見どころ。その中国戦では違いを生み出せなかった大関友翔(川崎フロンターレ)の奮起にも期待したい。
日本vs韓国に関する最新情報は以下の記事でも紹介している。