日本代表は12日、東アジアE-1選手権大会の第2戦で中国代表と開催地の韓国にて対戦する。初戦を快勝しての中国戦で先発が予想される選手は?
【取材・文=河治良幸】
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今すぐ視聴開始日本代表は12日、東アジアE-1選手権大会の第2戦で中国代表と開催地の韓国にて対戦する。初戦を快勝しての中国戦で先発が予想される選手は?
【取材・文=河治良幸】
(C)GOAL”森保ジャパン”はE-1選手権の第2戦で中国と対戦する。香港戦はジャーメイン良(サンフレッチェ広島)の4ゴールなどで6-1と大勝したが、森保一監督は3試合で招集した全選手の起用を示唆している。3試合目の韓国戦に今回のベストメンバーをぶつけることを想定しても、中国戦はターンオーバーで臨む可能性が高い。
韓国は1日早く第2戦に臨み、香港に2-0で勝利した。初戦の中国戦も3-0と完勝しているが、得失点は+5。第1戦を終えて+5の日本がとにかく中国に勝利すれば、韓国戦は引き分けでも優勝となる。北中米W杯のアジア最終予選で敗退した中国は次のサイクルに向けた新体制となっており、韓国戦を観ても手探り感は否めない。ただし、キャプテンマークを巻くチャン・ユーニンや18歳のFWワン・ユドンなど、個で違いを作れる危険なタレントは揃っており、油断は禁物だ。
中国戦でも勝利を目指すことは大前提で、森保監督としてはフレッシュなメンバーの可能性をできる限り見極めたいという意味合いも強いだろう。香港戦は最終予選から引き続き、3-4-2-1でスタートしたが、後半30分過ぎから4-2-3-1にシフトチェンジした。中国戦も予想布陣は3-4-2-1で組むが、2試合目ということで、4バックでスタートする可能性も少なからずある。
(C)Getty ImagesGKは早川友基(鹿島アントラーズ)か。Jリーグでの活躍ぶりから、代表入りを待望する声は鹿島のサポーターに限らず多く聞こえてきた選手で、9月以降のフルメンバーでの招集に向けても、貴重なアピールの機会になる。その早川とともに、ディフェンスを支えるのが植田直通(鹿島)だ。3年4ヶ月ぶりとなる代表戦で、持ち前の力強い守備と経験に裏打ちされた統率力で、日本を無失点勝利に導けるか。
センターバックは欧州組の実力者が多く揃うが、谷口彰悟や冨安健洋など、本来の主力に長期離脱が出ているポジションでもあり、今回のE-1メンバーにもチャンスは十分にある。植田は30歳だが、怪我が少なく、フィジカル的な強さは世界でも申し分ない。現在は”国内組”だが、ベルギーとフランスでの国際経験もある。慣れない3バックにうまく適応できれば、森保監督の評価も大きく上げることができるだろう。
3バックの左右は安藤智哉(アビスパ福岡)と綱島悠斗(東京ヴェルディ)で組んだ。安藤は香港戦に引き続きのスタメンになるが、古賀太陽(柏レイソル)が別メニュー調整という状況もあり、今後は左側でテストされるか。綱島はハイスケールかつポリバレントだ。これまでの”森保ジャパン”にいなかったタイプとして、アピール次第ではフルメンバーに食い込んでいく可能性がある。守備面はもちろん、オーバーラップやセットプレーの空中戦など、攻撃面での活躍にも期待したいところだ。右は望月ヘンリー海輝(FC町田ゼルビア)、左は長友佑都(FC東京)という選択もある。
4バックでスタートする場合は植田とセンターバックのコンビを組むことになりそうだ。望月は香港戦で念願のA代表デビュー。中国戦はウイングバックと右センターバックの両ポジションで想定できるが、メンバーの構成バランスを考えてセンターバックに当てはめた。もし長友が3バックの左に起用されることがあれば、綱島が右側に回るだろう。
(C)Getty Imagesボランチは宇野禅斗(清水エスパルス)と追加招集の田中聡(広島)か。香港戦は川辺駿(広島)と稲垣祥(名古屋グランパス)がかなりハイレベルなパフォーマンスを見せており、韓国戦に向けたアピールの意味でも、中国を相手に、攻守にわたる躍動感のあるプレーを見せていきたい。もちろん、大関友翔(川崎フロンターレ)がスタートから起用される可能性もあるが、中2日となる韓国戦を見据えても、選手交代はありそうだ。
左右ウイングバックは俵積田晃太(FC東京)と中村草太(広島)にした。香港戦で出番のなかった俵積田が、この中国戦でスタートから起用されるはず。一方、右は中村、佐藤龍之介(ファジアーノ岡山)、望月の三択で、香港戦でスタメンだった久保藤次郎(柏)はベンチスタートか。佐藤と中村に関してはシャドーもウイングバックもこなせるが、E-1選手権中に両ポジションでの適性を見たいと想定して、中村を右にした。
(C)Getty Images2シャドーは佐藤と追加招集の原大智(京都サンガF.C.)のセットか。ともにFC東京のアカデミー育ちという縁のある二人だが、原はクロアチア、スペイン、ベルギーでの挑戦を経て、現在は京都の前線で、存在感あるプレーを見せる。U-20日本代表の主力でもある佐藤は育成型期限付きで、岡山に移籍してブレイク。6月シリーズでA代表デビューした。このコンビが代表で実現すれば、FC東京のサポーターも感慨深いだろう。
香港戦は垣田裕暉(柏)とジャーメインが変則型の2トップのようになり、左シャドーの宮代大聖(ヴィッセル神戸)が幅広いチャスメイクで前半のゴールラッシュを演出した。中国戦は細谷真大(柏)が1トップを担うと予想されるが、2シャドーがどう絡んでゴールに結び付けるのか。香港戦で途中出場した山田新(川崎)にも出場機会が与えられる可能性は高いが、勝利はもちろん、韓国との決戦につながるパフォーマンスを期待したい。
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