日本代表は8日、東アジアE-1選手権大会の初戦でホンコン・チャイナ代表(香港)と開催地の韓国にて対戦する。選手にとって2026年ワールドカップ(W杯)へのアピールの場になる一方で、チームとして連覇を目指す上でも勝利がほしい初戦で先発チャンスを掴む選手は?
【取材・文=河治良幸】
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今すぐ視聴開始日本代表は8日、東アジアE-1選手権大会の初戦でホンコン・チャイナ代表(香港)と開催地の韓国にて対戦する。選手にとって2026年ワールドカップ(W杯)へのアピールの場になる一方で、チームとして連覇を目指す上でも勝利がほしい初戦で先発チャンスを掴む選手は?
【取材・文=河治良幸】
(C)Yuta Tamada森保監督が率いる日本は今大会に”オール国内組”で臨み、今回は12人の選手が初招集。川﨑颯太(京都サンガF.C.)が海外移籍のため、西村拓真(FC町田ゼルビア)が脳震盪の影響により辞退し、新たに田中聡(サンフレッチェ広島)と原大智(京都)が初めて追加招集された。
初戦の香港戦はこの大会の優勝を目指す意味で、必ず勝たなければならない試合ではあるが、国内組の精鋭が集まった最初の試合で、フレッシュなメンバーがどう起用されて、アピールに繋げていくかというのは大きな注目ポイントだ。
香港は現在FIFAランキング153位だが、W杯二次予選ではイランを相手に0-1で惜敗するなど、1試合1試合を見ると”格上”相手に善戦が目立つ。キャプテンを担う守護神のヤップ・フンファイを中心にまとまっており、現地合流してから、チーム練習が1日しかできていない日本にとって、決して簡単な相手ではない。
(C)Getty Images森保監督は最終予選からの継続性を重視して、まずは3-4-2-1をメインに戦うことを明言している。その中でポジションごとに評価していくと考えられるが、フレッシュ度の高いメンバーの中でも、できるだけリスクの少ないスタメンで臨むのではないか。ベースになるのは稲垣祥(名古屋グランパス)や川辺駿(広島)、植田直通(鹿島アントラーズ)、相馬勇紀(町田)など、過去に代表で活動した経験のある選手たちだ。
特に稲垣は引っ張っていくべき立場であることを強く認識している様子だ。チームキャプテンは長友佑都(FC東京)だが、彼が試合に出ないときは稲垣がゲームキャプテンを担うかもしれない。もっとも、キャプテンマークを巻こうと巻くまいと、この辺りの選手たちが慣れないメンバーをチームとして導いていってくれるはずだ。そこに中村草太(広島)や6月シリーズでA代表デビューした18歳の佐藤龍之介(ファジアーノ岡山)などが勢いをつけていくことができるか。
(C)GOALGKは大迫敬介(広島)、最終ラインは2022年3月以来の選出となった植田、前回の優勝メンバーである荒木隼人(広島)、そして2019年のE-1選手権も経験している古賀太陽(柏レイソル)というセットを予想する。もちろん初招集の安藤智哉(アビスパ福岡)などが抜擢されても面白いが、ポジション的にも、まずは代表経験のあるセットでスタートすると見る。
ウイングバックは6月シリーズのメンバーでもある佐藤と俵積田晃太(FC東京)で組んだが、この初戦で長友が起用される期待もある。長友はこの大会にかけていると語っており、代表選手としての価値をプレーで示す格好の機会になるはず。
ボランチは川辺と稲垣という、かつて広島で中盤のコンビを組んだ二人のセットが、準備期間が短い香港戦では最も効果的か。ただ、中3日の中国戦と3試合目の韓国戦も想定しながら、森保監督が経験ある選手を配分していくプランも想定しておきたい。ボランチには21歳の宇野禅斗(清水エスパルス)、20歳の大関友翔(川崎フロンターレ)という若い初招集組がおり、彼らをいきなりどこかで投入してくるかどうかは1つの注目ポイントだ。
2シャドーは2022年大会のMVPで、Jリーグでも7得点6アシストと好調の相馬を軸に構成すると見ているが、”相棒”候補として初招集の中村をピックアップした。中村は、佐藤や初招集の久保藤次郎(柏)と同じく、ウイングバックとシャドーの両方をこなせる選手で、左サイドでもプレーできるため、森保監督がどう起用するか気になるところだ。相馬もかつて名古屋では左ウイングバックを本職としており、ここで改めて同ポジションで使われるのか、今結果を出している左シャドーになるのか。ここは森保監督のチョイスにかかってくるだろう。
1トップは垣田裕暉(柏)を有力としたが、垣田の同僚でもある細谷真大(柏)にここでスタメンのチャンスが回ってくる可能性もある。30歳で初招集となったジャーメイン良(広島)やシャドーの候補でもある山田新(川崎)といった個性的なアタッカーを森保監督がどう起用してくるか。これまでの選手交代の傾向を見ると、2シャドーは毎試合のように交代カードが使われており、1トップも交代が多いポジションだけに、スタメンだけでなくメンバー交代にも注目して、ピッチに立った選手たちのパフォーマンスを観ていきたい。
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