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チェルシー指揮官マレスカは大いに称賛されるべき。来季のCL出場決定に続いてECL優勝が目の前に

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チャンピオンズリーグ出場権とトロフィーの獲得はチェルシーファンにとって2024-25シーズンに期待できる最大の目標だった。特に、昨夏に就任したエンツォ・マレスカ監督の手腕が未知数だったことでなおさらだ。それから9カ月、チェルシーは大きなことを成し遂げようとしている。

シーズン序盤の好調ぶりは誤解を招くものだったかもしれないが、チェルシーはイタリア人指揮官のもとで期待以上の出来。プレミアリーグ最終戦でノッティンガム・フォレストを破ってトップ4フィニッシュを決めた。

今やヨーロッパのフットボールシーンで上位に再び顔を出していく自体がトロフィーに匹敵する喜びだが、28日のカンファレンスリーグ決勝で栄冠が目の前に。チェルシーは素晴らしいシーズンへと変えるチャンスが巡っている。

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    マレスカに花束を

    チェルシーを来季のチャンピオンズリーグ(CL)に返り咲かせたマレスカ監督。だが、当初はこのデビューシーズンではなく、2シーズン以内にCL復帰を果たすよう命を受けると強く主張してきた。

    今季前半のチェルシーはクリスマス頃までリヴァプールと競り合うなど、予想外の健闘ぶりだったが、その後は徐々に後退。それでも、1シーズンでこの大きな目標を達成した。

    さらに、凄いのはスタメンの平均年齢24歳36日とプレミアリーグ史上最年少のスカッドでやってのけたこと。また、「69」の勝ち点は6シーズンぶりの最高で、王者と15ポイント差というのも2017年以来最小だった。

    ときとして美しくない試合もあった。酷い内容もしばしばあったが、それよりも昨季6位の若いチームを一気にCL復帰まで押し上げたのは素晴らしく、そしてトロフィーの獲得にも迫っている。

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    「全員消えろ!」

    マレスカ監督はプレミアリーグ最終節で勝利に導いた後、批判者に全員に「消えろ」と言い放ち、黙らせるだけの結果を掴んだことに胸を張った。

    「選手に何の疑念もなかった。疑念は外からきたもの。答えを知る者や真実を知ると言う者は誰しも我々が若すぎるとか、実力不足とか、CL出場権を掴むためにアストン・ヴィラが勝ち点を落とすのを待っていると言ってきた」

    「我々が勝てないのは若かったり、経験不足のせいとも言われた。だが、残念ながら、彼らは全員が間違いだった」

    「真実を知る者、答えを持つ者の全員がね。だから、英語で言うとしたら、彼ら全員に“消えろ”だ。選手はそれに値する。彼らの頑張りは素晴らしいよ」

    そう吐き捨てたマレスカ監督だが、焦点はカンファレンスリーグに移し、チェルシーに失うものなど何もない。

  • Chelsea v Arsenal - UEFA Europa League FinalGetty Images Sport

    チェルシーの誇り高き伝統

    困難な時期であってもトロフィーを獲得するのはチェルシーの誇り高き伝統ともいえる。2022年のクラブワールドカップ、2021年のチャンピオンズリーグ、そして2019年のヨーロッパリーグでの優勝はいずれもプレミアリーグで苦しんだ末に達成されたものだ。

    厳しい状況でもタイトルを獲得できる力こそ、2000年代に圧倒的な強さを誇ったチェルシーがライバルチームと一線を画すものだった。だが、最後の優勝から3年が経ち、トッド・ボーリー会長とクリアレイク・キャピタルによるクラブ運営に不満が集まるなか、トロフィーなしの空白期間に苛立ちが募り始めている。

    もちろん、チェルシーがポーランドでのカンファレンスリーグ決勝を制すれば、チャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグ、UEFAカップウィナーズカップを含め、史上初となる欧州4大カップ戦制覇に。カンファレンスリーグの重要性は最も低いものかもしれないが、レガシーとして目指す価値があるものといえる。

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    「チェルシーが復活」

    マレスカ監督もクラブが再びトロフィーを積み上げていく習慣を取り戻す必要性を強く認識している。

    「今季のカンファレンスリーグで最も難しいことの1つは選手にこの大会が我々にとって世界最高の大会だと納得させること。その理由は我々が出てきた大会がまさにそうだったからだ」

    そんなイタリア人指揮官は以前、「色んな理由で我々にとって非常に重要な大会。だが、何よりも大事なのはこのクラブにトロフィーをもたらすことだ」とも述べている。

    「トロフィーを掴むのはチェルシーが復活したという宣言になる。我々がカンファレンスリーグでプレーするのはそれが我々の現状だから。そして、カンファレンスリーグでプレーするなら、獲得できるトロフィーもカンファレンスリーグだけだ。良い出発地点になるはずさ」

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    前進する勢い

    この理論に異論を唱えるのは難しいか。プレミアリーグ最終節でノッティンガム・フォレストを下して4位でチャンピオンズリーグ出場権を獲得したチェルシーはオーナー変更後、かつてないほど最も良いポジションに立ったといえる。

    トロフィー獲得の可能性がある今季は持続的な成長による飛躍の足がかりとなるはずで、実際にそうすべきだ。チェルシーは現在、モイセス・カイセドやエンソ・フェルナンデス、コール・パーマーといったキーマンが揃っており、補強すべきところと放出すべきところも明確だ。そしてチャンピオンズリーグ復帰はマーケットでハイレベルな獲得競争に挑めることを意味する。

    昨夏にジョアン・フェリックスやレナト・ベイガ、キーナン・デューズベリー=ホールに1億ポンド近くを費やしたが、その教訓も確実に生かされるはず。フェリックスとベイガは1月にレンタル移籍させ、さらに若手が多数加入した。今夏に散発的な補強を控えつつ、スポルティングCPの才能あるダリオ・エスーゴの獲得に早く動いたのはより的を絞った、抜け目のないアプローチを示唆するものといえそうだ。

    チェルシーが素晴らしいフットボールを展開し、2位まで上り詰めたシーズン前半戦はマレスカ・チェルシーのポテンシャルを垣間見るものだった。そんな彼らの判断に正しさが伴うようになれば、2025-26シーズンにはさらに大きな結果が期待できるだろう。

  • Enzo Maresca Chelsea 2024-25Getty

    「勝利のメンタルを養う」

    実際、マレスカ監督はカンファレンスリーグが若手にとって「勝利のメンタリティ」を育むための登竜門となりうると話す。最近、カンファレンスリーグが選手の成長にどれだけ大きな影響を与えるかとの質問にこう返している。

    「非常に大きいよ。まずは勝利のメンタリティを育む必要があるからだ。カンファレンスリーグに出ている限り、チャンピオンズリーグやヨーロッパリーグで優勝できない。でも、出場しているのなら、勝つことに集中すべきだ。今季は選手が勝つことに対する学びとなり、それが勝つためのマインドセットを築く唯一の方法。今や最後のステップに近づいていて、タイトルを獲得できればと思っている」

    チェルシーの未来は明るくなりつつある。マレスカ監督はシーズンを素晴らしいものにすべく、28日のカンファレンスリーグ決勝に何も失うものなしとの覚悟で挑むことだろう。