スペイン女子代表は、なでしこジャパン戦の前に環境の変化を決断していたようだ。
30日、女子ワールドカップ(W杯)2023グループC第3節が行われ、なでしこジャパン(日本女子代表)とスペイン女子代表が対戦。
試合は、なでしこジャパンの攻撃陣が爆発。12分に宮澤ひなたが今大会3ゴール目となるゴールで先制すると、29分に植木理子、40分には宮澤が2ゴール目を奪取。後半には80分に田中美南が個人技から豪快なシュートを決めて追加点。過去544分間で一度もゴールを許していなかった強豪スペイン相手に、日本は大量4得点を奪って勝利。グループC1位突破を決めている。
スペイン代表はこの衝撃の大敗を喫する前日、ワールドカップのベースキャンプ地としていたパーマストンノースを「することがない」という理由で離れたと報じられていた。
当初、ニュージーランドのパーマストンノースに滞在していたスペイン代表は、日本戦を前にウェリントンへ拠点の”引越し”を決行。『ESPN』をはじめとした各メディアの報道によると、ベースキャンプを移した理由は、チームがパーマストンノースでは何もすることがないと感じたため、退屈したからだという。
このニュースを聞いたパーマストンノースの市長は自身のSNSを更新し、チームを元のベースキャンプ地に招待して町での楽しい夜を約束したことで一時ネット内で騒動に。また、市長は『Stuff』の取材に対し、「スペインのチームにパルミーの夜を楽しんでもらえたらうれしい」とも語っていた。また、市議会もジョークを加えながら、SNSに以下のような投稿を残している。
「私たちは、皆さんが私たちと(パーマストンを)別れると聞きました。そうなるとは思ってなかったけど、大丈夫。これまでで最も短い交際だったけれど、一緒に過ごした2週間はとても楽しかったよ!」
「私たちのことを退屈だと言っている人がいると聞いています。私たちのマイペースな生活が、最初に私たちを好きにさせたのではなかったの?私たちは退屈じゃないし、ここでできるクールなことについて何時間でも話し続けられるわ。もしあなたが私たちにセカンドチャンスを与えてくれるなら....私たちはあなたにそれを見せることができるでしょう」
「でも、恨んではいないよ。正直に言えば、僕らの心はいつも他のところにあったの(ニュージーランドの意)。残りの大会も頑張ってね。君たちは私たちの2番目に好きなチームであり続けるだろうし、全力で応援するよ!」