アトレティコ・マドリーは4月1日にラ・リーガ第30節、敵地ラ・セラミカでのビジャレアル戦に臨む。前日会見に出席したディエゴ・シメオネ監督は、今季苦手としているアウェー戦で、勝利をつかむ意欲を口にしている。
「残り9試合の段階でどう変えていくを考えるのは難しいが、しかしチームにあるもので試合に立ち向かいたい。私たちはアウェーで、もっと良いプレーを見せなければならない」
同指揮官はその一方で、先に行われたスペイン対ブラジル(3-3)でスペインのサポーターからブーイングを浴びせられたFWアルバロ・モラタについても言及。その批判がモチベーションにつながるとの見解を述べた。
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「指笛を喝采に変えようとモチベーションを高めているはずだ。私たちはモラタに寄り添うだけだよ。私たちは彼を信頼している。良い選手なのは分かりきったことなのだからね」
シメオネ監督はまた、ラ・リーガ、ひいてはスペインにいまだ根付く人種差別問題について言及。レアル・マドリーFWヴィニシウス・ジュニオールのほか、今週にはセビージャのキケ・サンチェス・フローレス監督に対して「ヒターノ(ジプシー)」、同DFマルコス・アクーニャ、ラージョ・マハダオンダGKシェイク・カネ・サールに対して「モノ(猿)」という言葉が浴びせられている。
アルゼンチン人指揮官は社会全体、そしてそれを構成する一人ひとりの意識が変わらない限り、差別問題が解消されることはないと語った。
「ずっと前から話してきたことを話し続けるのは難しい。その問題は全員に左右される。一人だけでなく、社会全体に依存することなんだよ。はっきりしているのは、私たち全員が向上しなければならないということだ」