15日のラ・リーガ第19節、レアル・マドリーはホームのアルフレド・ディ・ステファノでのアスレティック・ビルバオ戦に3-1で勝利した。
セビージャ戦(1-0)、ボルシアMG戦(2-0)、アトレティコ・マドリーとのダービー(2-0)と、ジダン監督の解任論がかつてないほど高まっていた極限状態で起死回生の3連勝を果たしたマドリー。チャンピオンズリーグが中断するここからの期間は、ラ・リーガ逆転優勝を見据えて勝ち点を取りこぼさないことが目標となる。
ジダン監督はスペイン・スーパーカップ参加により前もって開催されたこの第19節アスレティック戦で、GKクルトワ、DFカルバハル、ヴァラン、セルヒオ・ラモス、メンディ、MFクロース、モドリッチ、ルーカス・バスケス、ヴィニシウス、バルベルデ、FWベンゼマを起用(カセミロは出場停止)。バルベルデをトップ下とする4-2-3-1システムを使用した。
試合はマドリー、アスレティックともに前からプレスをかけて主導権を握ろうとする展開。だったが14分、クロースを踏みつけてしまったラウール・ガルシアが2枚目のイエローカードで退場となり、マドリーが数的優位に立つ。ここからジダン監督のチームは4-3-3にシステムを変え、引いて守ることを強いられたアスレティックをいかに崩すかを命題とした。
マドリーはやはり、後方で守備陣形を整える相手には苦戦。41分にはモドリッチのクロスにヴィニシウスが左足で合わせたが、シュートはGKウナイ・シモンに止められてしまう。このまま0-0で前半を終えるかに見えた。が、AT2分にクロースのゴラッソで先制に成功した。ペナルティーエリア内左でバルベルデ、ヴィニシウスとボールをつなぎ、ヴィニシウスがエリア手前のクロースにバックパス。ドイツ代表MFが右足で叩いたボールは地を這いながら枠の左隅に向かい、GKウナイ・シモンの横っ飛びもむなしくネットを揺らしている。
1点リードで試合を折り返したマドリーだったが後半立ち上がり、少しを気を緩めてしまう悪い癖がまた顔を出す……。52分、アスレティックはヴィニシウスの軽いマークを外したカパがペナルティーエリア手前まで突き進み、S・ラモスを眼前にデ・マルコスとのワン・ツーでエリア内まで侵入。シュートは一度クルトワに弾かれたが、こぼれ球をしっかり押し込んだ。
同点とされたジダン監督は63分に交代カードを切り、ヴィニシウスとバルベルデとの交代でアセンシオとイスコを投入。しかしながら仕掛ける攻撃は精彩を欠き続け、マドリーは浮き沈みを決してやめない、終わることのないジェットコースターなのかと嫌な雰囲気が充満していった。
だが74分、セットプレーからマドリーの待望の勝ち越し弾が生まれた。右コーナーキックの場面で、クロースが同サイドやや後方のカルバハルにパスを出してタイミングをずらし、カルバハルがアーリークロス。このボールにベンゼマが飛び上がり、ヘディングシュートを突き刺した。
ようやく勝ち越したマドリーは終盤、アスレティックの意地の猛攻に遭いベスガの決定機を許すが、クルトワが好セーブを披露。その直後に迎えた速攻からベンゼマがこの試合2点目を決め、薄氷を踏むような試合展開に決着をつけた。公式戦4連勝、ラ・リーガ3連勝のマドリー(13試合消化)は勝ち点を26として、首位レアル・ソシエダ(13試合消化、翌日に第19節バルセロナ戦に臨む)、2位アトレティコ・マドリー(11試合消化)とついに勝ち点で並んでいる。
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