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レアル・マドリー、ホームでバイエルンに敗戦…2点先取されるもエンバペがCL準決勝への望みをつなぐゴール

7日のチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝1stレグ、サンティアゴ・ベルナベウを舞台としたレアル・マドリー対バイエルン・ミュンヘンは、2-1でバイエルンの勝利に終わった。なおバイエルンDF伊藤洋輝はベンチスタートとなり、出場機会はなかった。

70年の歴史を誇るチャンピオンズカップ/リーグで、最多となる28試合が開催されてきた“欧州のクラシコ”、マドリー対バイエルン。ただし、ここ9試合ではマドリーが7試合を物にしており、ドイツの盟主を倒したシーズンに10回、12回、13回、15回目の欧州制覇を果たすなど相性の良さを見せる。とはいえ今季に限って言えば、ここまでに146得点を記録するなど圧倒的パフォーマンスを見せ続けるバイエルンの方が、シーズン途中にシャビ・アロンソ前監督を解任するなどゴタゴタが絶えないマドリーよりも圧倒的に優勢と見られている。

マドリーのアルベロア監督は、スタメンにGKルニン、DFトレント、リュディガー、ハウセン、カレーラス、MFバルベルデ、チアゴ・ピタルチ、チュアメニ、ギュレル、FWエンバペ、ヴィニシウスを起用。4-4-2のシステムで、2トップのエンバペ&ヴィニシウスの速攻を生かす考えだ。一方でバイエルンのコンパニ監督は、負傷によって状態が心配されたハリー・ケイン(今季48得点)をスタメンに含めている。

試合は予想通りにバイエルンがボールを保持して攻め込み、マドリーが速攻を狙う展開に。バイエルンは10分、右CKの場面でファーのケインが中央にボールを落とし、そこに位置したウパネカノがシュートを放つが、うまくミートできずチャンスを逃してしまう。対するマドリーは17分、ギュレルのスルーパスからエンバペがDFラインを抜け出すものの、GKノイアーとの1対1でボールを取られる。また18分にはヴィニシウスがミドルレンジからシュートを打つも、こちらもバイエルン守護神のセーブに遭った。

マドリーの速攻の切れ味はやはり随一で、スペースを手にできればバイエルンゴールに深く食い込んでいく。が、どれだけシュートまで持ち込んでも、ノイアーの牙城までは崩せない。30分にはバルベルデのスルーパスから、ペナルティーエリア内右に入り込んだエンバペがボールを叩いたものの、これもドイツ人GKに止められている。

そして41分、この試合の先制点が生まれた。決めたのは、準決勝進出の本命と目されるバイエルンだった。ヴィニシウスの中途半端なバックパスから速攻を発動。ピッチ中央でケイン、ニャブリとボールをつなぎ、ペナルティーエリア内でスルーパスを受けたルイス・ディアスが、冷静なグラウンダーのシュートでルニンを破った。

前半はバイエルンの1点リードのまま終了。そして迎えた後半、開始1分にアウェーチームがリードを2点に広げた。ピッチ中央付近、ヴィニシウスの浮き球の横パスをカレーラスがコントロールし損ね、再びバイエルンの速攻が炸裂。ペナルティーエリア手前からケインが放ったシュートが枠内に収まっている。

その後もバイエルンの攻勢は続き、その噂通りの強さを前にしたベルナベウの観客は沈黙し、“魔法の夜”をつくる気力を失っていく。それでもマドリーは時おりチャンスをつくるが、決め切れない。62分にはウパメカノのスリップをきっかけにヴィニシウスがDFラインを突破するも、放ったシュートはサイドネットを揺らすのみ。66分にはヴィニシウスのアシストからペナルティーエリア内のエンバペが振りの速いシュートを打ったが、またもノイアーに弾かれている。

アルベロア監督はヴィニシウス&エンバペの決定的の間にハウセン、チアゴ・ピタルチを下げてミリトン、ベリンガムを投入。また71分にはギュレルとの交代でブラヒムをピッチに立たせる。すると74分、静寂が続いていたベルナベウに応援の声を呼び戻す、希望をつなぐゴールが決まった。トレントが右サイド深い位置まで走り込んでグラウンダーのクロスを送ると、ファーに詰めたエンバペが右足でボールを押し込んだ。

このゴールの直後、ベルナベウの観客は「コモ・ノ・テ・ボイ・ア・ケレール(どうして愛さずにいられようか)」のチャントを高らかに歌い、“魔法の夜”を生み出すべくマドリーのプレーを後押しするように。バイエルンは攻め込みながらも、スタジアムの雰囲気と勢いづくマドリーに気圧されるようになっていた。

しかしヴィニシウスが速攻から打ったシュートが、またもノイアーに防がれるなど、マドリーは同点ゴールまでは決められず。結局、バイエルンが1点リードで試合終了のホイッスルを迎え、コンパニ監督が「世界で最もプレーするのが難しいスタジアム」と称したベルナベウで勝利をつかんでいる。なおバイエルンホームの2ndレグは、15日に行われる。

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