パリのシャルレッティ・スタジアムで行われたパリFCとリヨンの一戦だが、ハーフタイム中のサポーターの間でトラブルが発生。その直後、ファンがピッチへ乱入し、試合中止が判断された。
事件はハーフタイム中に発生。サポーター同士の喧嘩が勃発し、照明弾や花火が打ち上げられたりするなど、事態は混沌と化した。警察が介入しようとすると、ファンがピッチにあふれ出し、後半開始の準備をしていた選手や関係者はドレッシングルームに戻らざるを得ない状況に。警察が冷静さを取り戻そうとする中、サポーターは最終的にピッチから排除されたが、最終的に試合放棄が決定され、スタジアムのアナウンサーがスタンドにいるファンに退出を促した。
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パリFCのピエール・フェラッチ会長とリヨンのジャン=ミシェル・オーラス会長は、試合放棄につながった観客のトラブルについて、互いに非難し合っているようだ。『RMC Sport』の取材に対し、フェラッチ会長はこう語っている。
「オーラスは、サッカーのピッチに近づけてはいけない狂信者たちを抱えているのだから、長所と短所をよく見極めることが彼の利益になると思う。自分のクラブが問題を抱えていること、そしてこのままではフランスサッカー界に問題が生じることを十分承知しているはずだ」
反対にオーラス会長は、今回の出来事について「これは社会的な問題であり、責任は共有されている」と話し、以下のように続けた。
「最初に投げられた爆竹はリヨンのファンに向けられたもので、リヨンのファンがやったことではない。その後、暴動が起きた。また、ピッチにはリヨンの人間ではない何百人もの人々がいた。我々は分析し、責任者を見つける必要がある。我々は彼らに制裁を加えるが、すべての責任を負うことはできない」
今シーズンのフランスサッカー界では、観客の暴力や選手への敵意がつきまとっている。先月行われたリーグ・アン第14節のリヨン対マルセイユ戦で、観客から投げられた水筒がマルセイユMFディミトリ・パイエに当たり、試合が中止となった。8月のマルセイユ対ニース戦でも、パイエにボトルが投げられ中止に。この他にも、モンペリエ、ランス、リール、アンジェ、ボルドーなどの試合でも、スタジアム内外を問わず、観客の暴力が問題となっていた。
