試合前に選手が交代する珍事が起こった。
現地時間27日、カタール・ワールドカップ(W杯)はグループFの第2節が行われ、ベルギー代表とモロッコ代表が対戦した。
FIFAランキング2位で優勝候補の一角であった強豪相手との大一番、試合はボール支配を許しながらも73分にサビリ、後半アディショナルタイムにアブフラルがネットを揺らし、強豪相手に2-0と大金星を挙げた。
当初、この試合で先発すると発表されていたGKヤシン・ブヌ。しかし、国歌斉唱に臨んだにもかかわらず、試合にその姿はなかった。
『GOAL』の特派員、マゲッド・ガザール氏によると、ブヌはウォームアップ中にめまいを感じていたという。しかし、彼は試合に出場しようと試みるも、国歌斉唱中に体調が悪化。代わりにムニール・エル・カジュイがピッチに入ることとなった。
ブユはその後、病院へ直行。モロッコの公共テレビ『SNRT』「試合を見ることはできなかった」と語り、自身がケガを抱えていたことを明かした。
「クロアチア戦でケガをしていたんだ。彼ら(コーチングスタッフ)は、僕がこの試合に出場できるよう最善を尽くしてくれた。薬を飲んだんだけど、試合開始前にめまいがしてね。(試合中の)交代は避けたかったし、僕を外して友人(ムニール)に試合をさせるという決断をしてくれて、そしてすべてがうまくいったことに感謝しているよ」
モロッコの指揮官を務めるワリド・レグラギ監督も試合後『BeIN sports』の取材に応じ、事実を認めた。
「彼(ブヌ)はクロアチア戦で打撃を受けたことで、今日の試合に出れるか不確かな状況が続いていた。我々は最後の瞬間まで試みたが、ウォームアップの後、試合のの直前に気分が悪くなった。そして、今日素晴らしいプレーをしてくれたムニールに彼の場所を譲ったんだ」


