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「将来はプレミアへ」横浜FM藤田譲瑠チマ、J1制覇&A代表選出…充実のシーズンに感じた手ごたえ

J1リーグ戦29試合に出場するなど、20歳ながらJ1制覇に貢献。日本代表としては、パリ五輪世代の活動であるU-21代表だけではなく、E-1サッカー選手権2022に臨むA代表メンバーにも名を連ねるなど、充実の1年となった。

そんな激動の1年の終盤に開催されたカタール・ワールドカップ。日本代表の躍動から受けた刺激、そして将来像。彼が見据える先はどこにあるのか。思いの丈を語った。(インタビュー日:12月27日 聞き手:小津那/GOAL編集部)【取材協力=アディダス ジャパン】

Joel-Chima-Fujita1(C)GOAL

■「5年後にはプレミアリーグへ」

――日本代表がカタール・ワールドカップで2つの大金星を挙げて大きな話題となりました。代表の活躍はどのように感じましたか。

自分がプロになってから初めてのW杯だったので、身近な存在というか…他人事ではない気持ちはしました。その中で今の日本の立ち位置だったり、強さだったりを意識しながら見られましたし、自分がフィールドに立ったらどのようなプレーをするのだろうかと想像をしながら見ることができたので、今までとは違う、すごく勉強になった大会でした。

――選手としての自分に投影する部分はありましたか?

特にボランチの選手のプレーを見ていました。田中碧選手、遠藤航選手は東京オリンピックに(トレーニングパートナーとして)帯同した際、一緒にプレーをしていたので注目していました。対人の強さはもっと求めていく必要がありますし、そこを上げていければ、自分も戦えるのかなと感じました。日本対ドイツだったと思いますが、遠藤選手が3、4人を相手に球際でぶつかりあったシーンは本当に印象的でした。その強さは自分にも必要だと思いました。

――2022年はアンダー世代の代表に限らず、A代表としてE-1選手権を経験しました。代表、クラブそれぞれの活動の収穫と課題を教えてください。

個人的には、F・マリノスで1年間プレーをしてみて自分の非力さをすごく感じました。ただ、足りない部分を修正出来れば、もっと良くなるという自信もあります。

代表では、E-1選手権は日本国内選手限定メンバーではありましたが、それでもアンダー世代との意識の違いだったり、質の違いだったりを感じました。そこで感じたことは、しっかりとアンダー世代の代表活動に還元していきたいと思います。

――ご自身の今後のキャリアで目指すものを教えてください。

自分としては、そこまで遠くの目標は置かずに一つひとつクリアしていけたらと思っています。ただ、今は25、6歳までにはプレミアリーグに行くという目標を持っているので、そこに向けてしっかりと取り組んでいきたいです。

――プレミアリーグにこだわる理由は?

見ていて今一番面白いと思うのがプレミアリーグだからです。それがもしかしたらこの先変わるかもしれないですが、現時点ではプレミアでプレーしたいと思っています。

――よく見ているチームや、意識している選手はいますか?

推しているチームはないですが、今までやってきたサッカーが少しマンチェスター・シティに似ているとは思っているので、他のチームよりは試合を観ていますね。選手だと…カンテですかね。身長も小さいですし、自分もプレミアリーグに行ったら、 そのくらいの身長差の中でやっていかないといけないのは分かっているので。その中でどのようにボールを奪うかというのはすごく勉強になると感じています。

Joel-Chima-Fujita(C)Adidas Japan

■横浜FMで圧倒的な存在になる

――2022シーズン、横浜FMは圧倒的な完成度のサッカーで優勝を果たしました。他のチームとの違いはどこにあると思いますか?

今のF・マリノスはかなりアグレッシブなサッカーをしているので、そこは他のチームとは違うと思いますね。どのチームも試合の前日に相手に合わせて戦術を考えると思いますが、自分たちは自分たちのサッカーが確立されているので、「相手がどう来るから自分たちはどうする」という形はほとんどありません。とにかく自分たちのサッカーという意識が強いですね。 相手に合わせるのではなくて、相手が自分たちに合わせるサッカーをできたというのは大きかったと思います。

――攻撃的なサッカーという意味で、川崎Fと比べられることがあります。似ていると思いますか? それとも違いますか?

育成年代で例えると、フロンターレはユースチームのようなサッカーをしていて、F・マリノスは高体連のようなサッカーをしているイメージですかね。どちらもポゼッションサッカーという括りで見られるとは思いますが、(22年の)F・マリノスはプラス、アグレッシブさがあったように感じます。“走る強度”がフロンターレとの違いでしょうか。

――いよいよ新シーズンも近づいてきました。来季に向けて、チームと個人の目標を教えてください。

個人としては、圧倒的な存在になるということですね。これは自分の将来にとっても大事なだと思うので、個人としてのレベルアップは必要だと思っています。チームとしては、タイトルです。連覇に向けて頑張っていきたいです。

Joel-Chima-Fujita3(C)Adidas Japan

■信念は"楽しみながらも真剣に"

――スパイクの話をお聞かせください。『COPA』に新シリーズが登場しました。年々機動性が増していますが、プレーして感じることはありますか?

天候への耐性ですね。昔のスパイクに比べて、雨への耐性が強くなったと感じています。革製だと他のスパイクに比べたら、雨が降ると重くなりやすいです。それを踏まえた上でも、雨への耐性がすごく強くなってきている印象です。

あと、自分は結構ボロボロになるまで履きたいタイプなので、どんどん自分の足に合っていくフィット感も向上していると感じます。

――COPAを選んだ決め手はありますか?

中高生時代はいろんなスパイクを履いていました。先輩からお下がりをもらったりして。高校3年生の時に、U-17日本代表に選ばれて、そこからアディダスのスパイクを履かせてもらっています。自分は元々足幅が広いタイプ。その中でフィットするものを考えたらアディダスではCOPA一択でした。幅が広いし、革なのが大きいですよね。自然と足に合ってくることも決め手でした。

――中高生時代は町田市の街クラブ町田大蔵FCから東京ヴェルディジュニアユース、ユースという経歴です。育成年代で影響を受けた指導者はいますか?

小学校、中学校、高校と素晴らしい指導者に恵まれました。その中でも小学生の時に出会ったコーチは自分にサッカーの楽しさだったり、真剣に取り組む姿勢だったりというものを教えてくれたので、本当に感謝しています。

――プロの世界との一番大きな違いは?

プロの世界は自分の生活や家族の生活がかかってきます。そして、結果が伴わなければすぐに戦力外となる厳しい世界です。そのような状況の中で選手たちの真剣さは学生年代とは違うと思います。

――育成年代に得た今のキャリアに生きていること、今も持ち続けているモットーなどはありますか?

小学生時代に言われたこと、ハッキリとした言葉は覚えてないです(笑)。ただ、サッカーに取り組む上で「楽しみながらも真剣にやる」というのは日常的に言われていました。その信念というか、気持ちは今でも忘れないようにしています。

Profile

MF藤田 譲瑠チマ(ふじた・じょえるちま)

2002年2月16日生まれ、20歳。174cm/74kg。東京都町田市出身。町田大蔵FC→東京ヴェルディジュニアユース→東京ヴェルディユースを経て、2019年にトップ昇格。1年半で通算45試合に出場して翌年の21年に徳島ヴォルティスへ移籍。活躍が認められて今シーズンから横浜F・マリノスでプレーしている。J1通算57試合出場2得点、J2通算45試合出場3得点。日本代表通算2試合出場。

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■ 「コパ ピュア(COPA PURE)」

日本のサッカースパイク市場において、中高部活生を中心に高い人気を誇るレザースパイク。選ばれる背景にある着用時の履き心地に加えて、今回はプレー中のフィット感へのニーズに着目。

『コパ』らしいシンプルなデザインはそのままに、「進化版フュージョンスキン」、「トリプルフォーム構造」、「トルションフレーム」の3つの新たなテクノロジーを採用。あらゆる無駄を省きながら、プレーヤーがレザースパイクに求める柔らかなボールタッチはもちろん、更なる軽量化と、今までにない圧倒的なフィット感を実現。

履かず嫌いはもったいない、『コパ』の良さを純粋に昇華したモデルになっている。

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