ブラジル代表が史上初めてオールブラックのユニフォームに身を包んで登場した。
ブラジルは17日に国際親善試合でギニアと対戦。普段は黄色のユニフォームがホームカラーとなるが、この試合ではブラックのユニフォームを着てフィールドに登場。「人種差別があるなら、試合は成立しない」とのメッセージを表示したボードの後ろに立ち、人種差別反対の意志を示した。
試合前には1分間の黙祷が行われ、両軍の選手がひざまずき、人種差別に対するデモを行っている。
今シーズンのラ・リーガで度々人種差別被害に遭っていたヴィニシウス。5月21日のラ・リーガ第35節バレンシア戦では、バレンシアのサポーターから差別的行為を受けて差別したと目される人間を指差しながら訴え、試合は10分近くストップする事態に。
主審の指示によってスタジアムのスピーカーからは差別的言動を行わないよう注意・警告するアナウンスが流れていた。
ギニアとの試合は、ヴィニシウスらのゴールで4-1でブラジル代表が勝利。後半からは通常のカナリア色のユニフォームに着替えてプレーしている。
今週、FIFAは反人種差別委員会を立ち上げ、同選手を中心にサッカーにおける差別的行為に対するより厳しい処罰を提案することを発表。この委員会は、サッカーが差別問題に取り組む方法について、選手により多くの発言権を与えることを目的としている。
