29日のラ・リーガ第11節、本拠地カンプ・ノウでのオサスナ戦(4-0)でチームの4点目を決めたバルセロナFWリオネル・メッシは、ニューウェルズ・オールドボーイのユニフォームを披露してディエゴ・マラドーナ氏にゴールを捧げた。ニューウェルズのエドゥアルド・ベルムデス会長はこれを受けて、同選手がいつかクラブに帰還することを願った。
マラドーナ氏の後継者と呼ばれ、同氏と親交を育んできたメッシの追悼は、彼なりのやり方で行われた。このオサスナ戦で、ペナルティーアークから左足のシュートでゴールを決めたバルセロナの背番号10は、青とえんじのユニフォームを脱ぎ去り、赤黒のニューウェルズのユニフォームを披露。背中に10番、胸スポンサーにYAMAHAが記されたそのユニフォームは、マラドーナ氏のニューウェルズ加入シーズンのモデルだった。メッシは自身が下部組織に所属し、今なおファンを公言するニューウェルズにマラドーナ氏とのつながりを見出したのである。
選手が所属クラブのユニフォームを脱いで、他クラブのユニフォームを披露するなど異例中の異例だろう。カンプ・ノウで主役の一部となったニューウェルズも、メッシのこの行動には驚きと喜びを隠せず、『ツイッター』アカウントで同選手の写真を紹介しながら「あなたたちに何か言っていただきたいです。私にはできそうもありません」と記していた。そしてその後、ニューウェルズのベルムデス会長がスペイン『カデナ・コペ』とのインタビューに応じ、メッシの振る舞いについて次のような感想を述べている。
「私はメッシを尊敬しているし、愛してもいる。彼がニューウェルズに愛情を持っていることに疑いの余地はないし、(今回のユニフォーム披露も)何ら不思議なことではない。しかし、それでも凄まじいことには変わりなかった」
ベルムデス会長はさらに、メッシが今度はニューウェルズの所属選手として、ユニフォームに袖を通すことへの期待を寄せた。
「いつの日か、彼がここに戻って来てくれたら素晴らしい。ここの人たちは彼のことを愛している。会長としては軽率な発言かもしれないし、決断するのは彼自身となる。しかし、私たちは彼を愛しているんだよ。メッシはニューウェルズ、ロサリオ、アルゼンチン全国でとても愛されている人間だ。私は4年前から会長を務めているが、彼を連れて来られたら素晴らしい」
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