レアル・マドリーFWヴィニシウスが、人種差別についてラ・リーガを糾弾した。
ラ・リーガは21日、第35節が行われ、レアル・マドリーは敵地メスタージャでバレンシアと対戦。試合は0-1の敗戦となり、同日にオサスナを下したアトレティコ・マドリーにに2位の座を奪われている。
この試合の70分頃、ヴィニシウスは バレンシアのサポーターから差別的言動を受けたことをアピール。差別したと目される人間を指差しながら訴え、試合は一時中断に。10分ほど止められている間、主審の支持によって会場のスピーカーから差別的言動を行わないよう注意・警告するアナウンスが流れた。
試合後、ヴィニシウスは自身の『Twitter』で声明を発表。「（人種差別を受けたのは）初めてでもなく、2回目でもなく、3回目でもない。人種差別はリーガ・エスパニョーラでは普通のことだ」と切り出し、怒りをあらわにした。
「大会はそれが普通だと思っているし、（スペインサッカー）連盟もそうだし、対戦相手もそれを奨励している」
「本当に申し訳ない。かつてロナウジーニョ、ロナウド、クリスティアーノ（ロナウド）、（リオネル）メッシのものだったリーグが、今日は人種差別主義者のものになってしまった」
「僕を歓迎し、僕が愛する美しい国が、人種差別主義者の国のイメージを世界に輸出することに同意してしまった。同意しないスペイン人には申し訳ないが、今日、ブラジルでは、スペインは人種差別主義者の国として知られている。そして残念ながら、毎週起こるすべてのことに対して、僕には弁護のしようがない。だけど、僕は強いから、人種差別主義者には最後まで対抗するつもりだ。たとえここから遠く離れていてもね」
ヴィニシウスは、今シーズン一貫して人種差別的な罵倒の対象に。ラ・リーガは、彼への人種差別的な攻撃に関連して、少なくとも8件の法的訴えを既に起こしている。
アトレティコ・マドリー、バジャドリード、マジョルカ、オサスナのファンが今シーズン、同選手に対して人種差別的な攻撃を行い、ヴィニシウスは2月に差別と戦うためにもっと努力するよう協会に要請していた。
「そのような人たちを罰することを始めないと、また以前のように戻ってしまう。でも、上が何もしない限り、僕たちは自分たちのために戦い続けるよ」