AFCON(C)Getty Images

オミクロン流行でAFCONは中止に?「噂に対処するための時間はない」アフリカサッカー連盟役員は否定

アフリカで最も権威ある国際大会に中止の可能性が出てきたようだ。

アフリカネイションズカップ(AFCON)は、国際サッカーの主要な大会の一つだ。24カ国が参加する今大会は2022年1月に開催される予定となっている。しかし、AFCONは安全面や物流面での懸念から、延期か中止の判断を余儀なくされる可能性があるという。

『RMC Sport』によると、大会を取り巻く環境は「不透明」であり、アフリカサッカー連盟(CAF)が大会を中止することを検討しているようだ。CAFのコミュニケーション・ディレクターであるアレックス・シーウ氏は、『BBC』の取材に対し「我々は噂に対処するために時間を費やすことはできない」と中止の話を否定している。

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しかし、新型コロナウイルス・オミクロン種の流行によりAFCONの開催に多方面から否定的な声が上がっている。新型コロナウイルスの大流行により、大会はすでに当初の夏開催から延期されており、現在はさらなる延期、あるいは中止が迫っている状況だ。プレミアリーグからは約40名の選手がAFCONに出場する予定であり、出場した場合、クラブのシーズンにどれだけの影響があるのかも懸念されている。

欧州クラブ協会(ECA)は国際サッカー連盟(FIFA)に対し、医療・運営プロトコルに関する適切な計画が提示されない場合は、大会への選手の参加を差し控えるという書簡を発表。欧州の有力クラブを代表するECAは、FIFAが国際任務から帰国した選手に課している5日間の検疫ルールを尊重するようAFCONに働きかけている。

書簡の中では「適用されるプロトコルに関して、我々の知る限り、CAF(アフリカサッカー連盟)はまだAFCONに適した医療・運営プロトコルを公開しておらず、それがなければクラブは大会に選手を出すことができない」とのメッセージが発された。

AFCONが再び延期された場合、いつ開催されるかはまだ分かっていない。

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