Luis-Fabiano(C)Getty Images

元ブラジル代表FWルイス・ファビアーノが現役引退を発表「ケガとの勝負に勝つことができなかった」

セビージャのレジェンド、ルイス・ファビアーノがおよそ23年のキャリアに幕を降ろした。

母国ブラジルのポンチ・プレッタでプロデビューしたL・ファビアーノは、レンヌ、サンパウロ、ポルトと渡り歩き、2005年夏にセビージャに加入。在籍した6シーズンで公式戦225試合に出場、104ゴールをマークした。2005-06シーズン、2006-07シーズンのUEFAカップ(現ヨーロッパリーグ)連覇、2006-07シーズンと2009-10シーズンのコパ・デル・レイ(国王杯)制覇、2006-07シーズンのUEFAスーパーカップ優勝、2007-08シーズンのスーペルコパ・デ・エスパーニャ優勝など、エースとして数々のタイトル獲得に貢献した。

2015年12月には、当時中国2部リーグに位置する天津権健に移籍。2016年には中国2部リーグで29試合出場23得点を挙げ、得点王とMVPを獲得した。その後、2017年には母国に戻り、ヴァスコ・ダ・ガマに所属。2017年は20試合で6ゴールと活躍をしたが、翌年に膝を負傷したことで離脱が続き、自らクラブに契約解除を申し入れていた。

同選手は10日に自身の公式インスタグラムで、以下のようなビデオメッセージを投稿した。

「この時が来てしまったよ! この4年間、僕は何よりも愛することに戻ってくるため、自分自身の体と戦い続けた。治療、トレーニング、リハビリに多くの時間を費やし、2回の手術も行った。けど、結局この勝負に勝つことができなかった」と、負傷により自身がプレー出来る状態に戻ることができなかったことを明かした。

「それでも時間が経つにつれて、色々と考えるようになって、今ではすべてが起こるべくして起こったことだと思えるになったんだ」

ブラジル代表では2003年にデビューを飾り、45試合で28ゴールを記録。2004年のコパ・アメリカでは全6試合の出場で2ゴールを挙げ、母国の優勝に貢献。また、2010年のFIFAワールドカップ南アフリカ大会では準々決勝までの全5試合にスタメン出場し、3ゴールを記録している。

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