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出場ゼロからの返り咲き…40歳・東口順昭が見せる“進化する守護神”の矜持

ガンバ大阪GK東口順昭が、日本時間17日未明にサウジアラビアで行われるAFCチャンピオンズリーグ2(ACL2)決勝に臨む。ここ数シーズン、出場機会が限られているが、高いプロ意識とともに、40歳にしてもなお第一線で戦い続けている。(インタビュー前編)

■40歳守護神を支える向上心

「周りの人たちと環境に恵まれたと思います」

今月12日に40歳を迎えた守護神はそう語った。その目はまだまだギラついている。

「もっと上手くなりたいという気持ちが途切れないんです。試合に出ていようが出ていまいが、その気持を持ち続けられていることが、自分のモチベーションにつながっていると思います」

2014年にアルビレックス新潟からG大阪へ加入し、今年で在籍13年目を迎えた。加入初年度にはJ1優勝と国内三冠達成に大きく貢献。安定感あるセービングだけでなく、ピッチ内外でリーダーシップを発揮し、長年チームを支えてきた。

だが、近年は苦しい時間も経験した。

2024年のリーグ戦出場はゼロ。昨季も1試合にとどまり、個人としては難しい時間が続いた。

「一言では言い表せないくらい、いろいろなことに取り組みました。出られていない理由を探りながら、どうレベルアップするかを常に考えていたし、自分と向き合う時間もすごく増えました。それはこれからも同じだと思います。自分のなかの“完成したキーパー像”にはまだ届いていない。『まだまだやな』と思いながら日々を過ごしています」

■年齢を重ねて見えたもの

国内のリーグ戦と並行してACLを戦うチームは、過密日程とも戦っている。

「もちろん疲労は溜まっていきます。コンディションを上げようとしても、激しい強度のある練習がなかなかできないまま次の試合を迎えるんです」

また、敵地では暑さや寒さといった環境面での負荷ものしかかる。

「簡単ではなかったですね。ホームとアウェイでは相手のテンションも違う。そのなかでここまで勝ち進んでこられたのはチーム力もあるし、運も味方してくれたと思います」

東口自身もアジアの舞台ではグループステージから全試合でフル出場。確かな力を証明し続けてきた。今季より就任したイェンス・ウィッシング監督の下では、リーグ戦11試合に先発出場し、見事に返り咲いた。

「以前はがむしゃらにやっていただけでした。でもいまは年齢も重ねて、このチームにどれだけ貢献できるか一歩引いて見られている感じがします」

「試合で勝つためにどれだけ逆算してプレーできるか。昔の自分、目の前のプレーをがむしゃらにやっていたころよりも、いろいろな経験を経たいまのほうが勝っていると思います」

40歳の東口にとってACL2決勝は、集大成とも言える大一番だ。

決勝戦ではFWクリスティアーノ・ロナウドを擁するスター軍団のアル・ナスルと対戦する。G大阪にとっては2008年以来となるアジアの頂点を目指す戦いとなる。

インタビュー後編「ACL決勝に懸ける」に続く

取材・文=浅野凜太郎

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