ニュース ライブスコア
明治安田生命J1リーグ

控え目な浦和デビュー。なぜ杉本健勇はシュートを打てないのか?公式戦2試合で未だ0本の理由

15:10 JST 2019/03/01
kenyu.jpg

浦和レッズは3月2日の明治安田生命J1リーグ第2節で北海道コンサドーレ札幌と対戦する。開幕戦をドローで終えた浦和は、FUJI XEROX SUPER CUP(ゼロックス杯)と公式戦2試合を戦い、未だ無得点と苦しい状況に陥っている。この局面を打開するキーマンとして挙げられるのは、セレッソ大阪から今季加入した杉本健勇。札幌戦でチームを勝利に導くゴールを挙げることができるか。【文=神谷正明】

■2試合先発もシュートは1本すら打てず

どうしても新加入選手への期待感は高まるものだ。既存の選手たちの力はすでに分かっている。新戦力はチームをさらにレベルアップさせるために加えるわけで、どれだけのインパクトを残してくれるのか注目が集まるのは必然だろう。FWは得点力アップのために補強される。ましてや日本代表クラスの加入なら爆発力が望まれる。

だが、そういう中で迎えた今シーズンの開幕、杉本健勇のスタートはとても控え目なものになった。ゼロックス杯の川崎フロンターレ戦、そしてリーグ開幕戦のベガルタ仙台戦で得点はもとより、その前提となるシュートを1本も打てなかった。

川崎F戦は仕方ないかもしれない。個人というよりチーム全体に問題があった。川崎Fがボールを保持しているときは、守備ではめることができずに受け身のまま跳ね返すだけの時間が多く、攻守を反転させてゴールを襲う流れを作れなかった。

また、浦和がボールを持ったときには、狙いのある川崎Fの連動したプレスに窒息させられ、攻撃陣に効果的な形でボールが入っていなかった。まともにパスが回ってこないのでは、FWとしても仕掛けようがない。その結果がチーム全体でシュートわずか1本という数字だった。

■仙台戦で浮き彫りとなった課題

一方の仙台戦では、浦和がポゼッションで優位に立ち、縦パスが入る回数も増えた。川崎F戦と比較すると、杉本にもパスがよく入るようになった。ただ、問題はボールを受ける位置だった。

この試合の杉本は前線からポジションを下げてパスを受けることが多かった。恵まれた体格に加えて足元の技術も非常に高いFWのため、縦パスはしっかりと収まった。しかし、ゴールからは遠く、シュートまで持っていけるようなポジションではなかった。最前線から離れることが多かったため、DFラインの裏を狙うような動きも乏しく、その結果として決定機につながるようなパスを味方から引き出すこともなかった。

もっとも、これには本人の中で意図した部分もあった。背景には点差以上に完敗だった川崎F戦の影響があった。「練習からはまらないというか、川崎Fの試合もそうだけど、つなぎの部分であまりうまくいってなかった。俺自身、ボールに触れていなかった部分もあったから、少し降りてみようと思った」。リーグ2連覇を成し遂げ、現状では最強の相手と言っていい川崎Fに対し、チームとしてパスをまともに回せなかった反省から、自分が中盤に落ちて起点を作ることで、まずは攻撃のリズムを作ろうという狙いがあったのだ。

実際、ボールの循環という意味では、杉本のポストプレーは一定の効果があった。「降りることももちろん大事で、それが悪いとかじゃない」と本人が言うように、それ自体は決して批判されることではない。問題は下がってプレーする頻度が高すぎたことだ。それは本人も理解している。

「ちょっと長すぎた。サイドにいったときにもっとゴール前に入っていくところだったり、もう1つ前でのプレーを増やせればいい。もっとゴール前に迫力を持たせるために俺がもっとゴール前に入っていくのが大事だと思う。そこは自分でもわかっているので、しっかり改善したい」

■プレーの比重をより危険な位置で

杉本はなんでもこなせる万能型だ。守備でも手を抜かない。仙台戦でもプレスバックでチームを助けるシーンがあった。ただ、それゆえにプレーの幅を広げすぎて、いろんな局面に関与しようとする。決定的な仕事をする頻度を高めるには、味方に任せられる部分は信頼して任せ、自身のプレーの比重をゴール前での攻防に傾けることも必要だろう。

ゴールを決めるためには、味方とのイメージの共有を図っていくことも重要になる。オリヴェイラ体制の浦和では、リスク管理という側面からもクロスでチャンスを作る形が多い。高さもうまさも備える杉本は仕留め役として適任だ。ただ、仙台戦ではサイドからクロスを上げる際に、出し手と受け手の意図、タイミングが合っていないシーンが散見された。どちらが悪いというわけではないが、意思統一の必要はある。

杉本もそのためにできることはやっている。「見てから上げると、DFは準備するので、『中に誰かいるな』くらいのワンタッチのタイミングで上げると、DFは反応が一歩遅れる。サイドの選手とはそのタイミングをいろいろ試しながらやっている」。仙台戦では試合直後に「もう少し早いタイミングでクロスを上げて欲しい」と、味方に自分の要望も伝えている。そういったイメージがピタリとシンクロすれば、自然と結果もついてくるはずだ。

2日に行われる札幌戦は埼玉スタジアム2002でのホーム開幕ゲームとなる。相手ベンチには、かつて浦和を5年半率いたミハイロ・ペトロヴィッチ監督がいる。否が応でもスタジアムのボルテージは高まるはずだ。杉本は言う。「シュートがないので、貪欲にシュートで終わるところをやっていきたい」。注目の集まる舞台で沈黙するわけにはいかない。

文=神谷正明

● 札幌視点プレビューはこちら

注目の一戦!オリヴェイラ・レッズvsミシャ・コンサドーレをDAZNで観よう。

『浦和vs札幌』観るならDAZNで。1ヶ月間無料トライアルを今すぐ始めよう

【関連記事】
DAZN(ダゾーン)を使うなら必ず知っておきたい9つのポイント
DAZN(ダゾーン)が「テレビで見れない」は嘘!6つの視聴方法とは?
新時代の幕開けだ!2019 Jリーグ開幕特集
【最新】Jリーグの試合日程・放送予定一覧/2019シーズン
Jリーグの無料視聴方法|2019シーズン開幕前に知っておくと得する4つのこと
白熱のJリーグ!2019シーズンの展望|優勝候補や得点王候補など