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試合で起きる局面を戸田和幸氏が掘り下げるDAZNの番組『The FOCUS』。戸田氏による解説と、進行・下田恒幸氏との絶妙な掛け合いを楽しみながら「サッカーを見る目」が養われる。19日、『COPA AMERICA The FOCUS #2』の公開収録が渋谷・松濤の「DAZN CIRCLE」で行われた。番組収録後、解説に加え構成も担当する戸田氏に、日本時間21日朝8時に行われる第2戦・ウルグアイ戦についての展望を聞いた。「本当に強い」(戸田氏)ウルグアイに日本はどう挑む?【聞き手=大西徹】

■勝ち点1を取りに行くのなら5バック
――ウルグアイは初戦のエクアドル戦で4ゴールを奪って圧勝しました。前半の途中で退場処分によりエクアドルが10人になりましたが、印象は?
相手が10人になる前からウルグアイが優勢でしたね。(ルイス)スアレスと(エディンソン)カバーニというスーパーな2トップがいて、2トップ以外のポジションにもインターナショナルレベルの選手が揃っています。
中盤の(ロドリゴ)ベンタンクールは2年前にU-20ワールドカップで久保(建英)と戦っていますが、今ではユヴェントスのレギュラーです。これまでのウルグアイのセントラルMFらしいボールを刈り取るようなプレースタイルではなく、インテリジェンスがありゲームメークも守備もできるバランスが取れたハイレベルな選手です。第1戦で(マティアス)ベシーノ(インテル)がケガをしたので、第2戦は(ルーカス)トレイラ(アーセナル)がベンタンクールのパートナーとして起用されると思います。
このポジションがかつてのウルグアイから変わったところだと言えます。選手のキャラクターが変わり、また、トップレベルのクラブでプレーしている選手が4人います。ベシーノ、ベンタンクール、トレイラ、あとはレアル・マドリーの(フェデリコ)バルベルデ。FW、MF、DFのセンターラインはかなりしっかりしています。
日本につけ入る隙があるのかは何とも言えませんが、どういうスタンスでこの試合に臨むか、でしょうね。この試合で本当に勝ち点1を取るのなら、やはり5バックがより良い方法のように思えます。
■ウルグアイは論理的にサッカーをしてくる
©Getty Images――第1戦は4バックでしたが、やはり5バックですか。
ウルグアイにはワールドクラスの2トップがいます。
そして中盤にはゲームコントロールができる選手がいてサイドからの速い攻撃もある。バウルグアイはチリより前の選手が強いので、果たして2センターバックで対応ができるか。
押し込まれた状況ではチリ戦同様にDF4枚では対応し切れなくなると思いますし、サイドハーフがサボったらそれこそ終わってしまいます。サイドチェンジからの攻撃が速く、クロスを上げるところには少なくとも2トップ、加えてサイドハーフも入ってきますから。
日本が結果を求めるのであれば、5バックにして、まずは守るほうがいいと思います。
でも、そもそもこの大会に臨むメンバーを見ても先を見ていろんなことをトライさせることを目的にした選出になっているように感じます。
仮に4バックで行ったらブン殴られて終わってしまうかもしれませんが、そういった経験こそ求めているものだという感じもします。
基本的には相手のほうが上回っている前提で考えてみて、日本は何で相手を上回れるか。
例えば運動量、つまり走るということです。相手には熟練の選手がそろっていますが、めちゃくちゃ走り回るわけではない。だから日本は走ることで局面の人数を増やし、どんどんプレッシャーを掛けていく。ただ、プレッシャーを掛けるにしても、チリ戦のようにせっかく前の2人で誘導しても、サイドハーフが緩いとボールはなかなか取れません。そういうところでつなげていけるかどうかですね。
今のウルグアイは中盤の2人のキャラクターが変わったことで、チームとして論理的にサッカーをしてきます。ボール保持ができつつもある時にはそこから2トップにボールが入ってくる。
そこでCBが2対2になって、入れ替わってしまったら、それで終わりです。そしてそういう場面に遭遇する可能性は十分あります。いずれにせよ、ウルグアイはとても強い。
そのようなチームと対戦できるのは単純にうらやましいですね。
■日本はこの試合をどう捉えて臨むのか
――ウルグアイと真剣勝負ができる機会はなかなかありませんからね。
その通りです。
しかもコパ・アメリカですから。ウルグアイにとっては絶対に獲りたいタイトルです。例えばスアレス、彼はシーズン終盤にチャンピオンズリーグでリヴァプールに敗れるとコパ・デル・レイの決勝を捨て手術を受けてからブラジルに来ました。しかも2キロ減量したそうです。過去2大会スアレスは出場できなかったこともあるのでしょうが、コパへのモチベーションは特大です。
南米の選手は若くして生まれ故郷を離れたりヨーロッパへ旅立つ選手も多いので国や故郷に対する思いが強い。
コパ・アメリカはそういう愛国心やパッションがはっきり出る大会です。
サッカーの話に戻しますが、ウルグアイが採用する基本システムは4-4-2、日本は相手のCMFの手前、サイドバックとセンターバックの間、いわゆるハーフスペースを取りたいですね。
ウルグアイは最後のテストマッチで3-4-3のハイチと対戦しているのですが、ハーフスペースに立つシャドーに何本か縦パスを入れられて後追いになる場面がありました。あとはサイドバックが積極的に前に出てくるので、奪ったらボールサイドの背後も狙い場所になります。
日本はこの試合をどう捉えて臨むのか。あまりにもひどい負け方をしてしまうと日本の評価も下がってしまいます。
もう一つの招待国のカタールは大会前にはブラジルと試合をして、アジアカップとほぼ同じメンバーで今大会に臨み、初戦のパラグアイと引き分け。4-3-3でしっかりボールを保持しながらスペースを作り使う、とても良い試合を見せました。
今回の日本が意識しているのは東京オリンピックでしょうから目的が違うので比較する意味はありませんが、日本サッカーとしてポジティブな印象を残してくれる事を期待しています。
■キープレーヤーは冨安と久保
©Getty Images――ウルグアイ戦でカギを握りそうな日本の選手を挙げていただけますか?
冨安(健洋)と久保です。冨安はフル代表でレギュラーですし、僕は彼が(アビスパ)福岡(U-18)でトップに出始めた時から見ていますが、「早く海外に行ったほうがいい」と言ってきた、身体的にもメンタル面も非常に逞しく、ポテンシャルは非常に大きな選手です。
初戦のパフォーマンスも良く、4失点しましたが、押し込まれる場面も多いなかで、クロスへの対応やポジションの取り方も良かった。若いのでまだまだ伸びるでしょうし、チームを引っ張るリーダーになってくれればいいですね。
――久保選手はチリ戦でフル出場しました。
個人的にファンだということもありますが、久保は続けて見たいですね。とにかく位置取りが本当にうまい。
プレーを始めた時には既に先手が取れていて、そこから先のプレーのレベルもすごく高い。何も考えずただボールを受けていては、あの様なプレーはできないですから。状況把握レベルが抜群に高いので最適なポジションを取れますし、バックステップを踏んでそのままターンするなど非常に高いレベルのプレーを平然とこなしてしまう。
ぜひ、継続して見たい選手の一人です。
あとは中盤のセンターですね。柴崎(岳)はすごく冷静なパフォーマンスだったと思います。あともう一人は誰になるのか。初戦は中山(雄太)が務めましたが、もともとセンターバックの選手ですし、オランダに移籍しましたが、シーズン終盤に出場した試合でもセンターバックとしてプレーしていました。
中盤として考えられているということなのでしょうが、チリ戦のパフォーマンスはやや厳しく見えました。
柴崎とあと一人を考えた時に、もう少し前に出ていく仕事ができる選手を使うのか。柴崎は前に出ていくというよりはボールを散らしたりカバーしたりするバランサーなので、例えばサンフレッチェ広島の松本(泰志)を使ってみるとか。初戦は組み合わせという意味ではうまくいかなかった感じがします。でも、そこはチームのヘソなので、しっかりガチっと固まってないと難しいですから。
――ウルグアイはガチッと固まっていますね。
そうです。おそらく日本戦に出場することになるルーカス・トレイラはプレミアリーグに行っても、あの小さな体でファイトしながら、インテリジェンスが高いプレーを見せ、評価を獲得しました。
松本はパワーはありませんがスペースを見つけて走れる選手です。守備面でも柴崎のサポートを受けながらどこまで闘えるか、このメンバーの中では見てみたい選手ですね。
GKに関しては、ゴールキックを早く始めて相手に前で取られる場面が、前半だけでなく後半にもありました。チリはゴールキックもデザインしていて、(アレクシス)サンチェスが引っ張ったところに(アルトゥーロ)ビダルがポジションを取るなど巧みさを見せていました。
もし日本がゴールキックを近くから始めるのであれば、ハイプレスを狙う相手より先にポジションを取らないといけません。自分たちがポジションを取っている最中にゴールキックを始めてしまうと、相手が来てしまったら逃げ場所がなくなってしまいますからね。
ゴールキックは今のサッカーにおいてはとても大事なプレーになります。
この度ルールが変わり、ペナルティーエリアの中からでも始められるようになりましたから、いろいろな形を作れるようになっていくと思います。
ゴールキックは既に重要な戦術の一つでもあるんです。相手が前からプレスを掛けてきたら中盤を使ったり背後を取ったりができるようになっていかなければ近くから始める事はリスクとなります。今大会は準備期間がなくて、できなかったとはいえ、前半やったことを後半は繰り返さないようにしたいですね。
――ウルグアイ戦はそのあたりを改善する必要があると。
そうです。大迫(敬介)の振る舞いは堂々としていてすごく良かったです。4点取られても最後までポジティブにプレーしていましたから。もちろん能力も高いですし。今シーズンは間違いなくいい形で来ていると思います。だから僕は大迫でそのまま行くべきだと思っています。GKは大事ですからね。そのまま使ってほしいなと思います。
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グループC第1節:6月18日(火)8:00~ 日本0-4チリグループC第2節:6月21日(金)8:00~ vsウルグアイ
グループC第3節:6月25日(火)8:00~ vsエクアドル
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「※」は提携サイト『 Sporting News 』の提供記事です

