27日のラ・リーガ第7節、本拠地リヤド・エア・メトロポリターノでのレアル・マドリー戦で5-0の大勝を収めたアトレティコ・マドリー。ディエゴ・シメオネ監督は試合後会見で、キックオフ直前に選手たちに対してどのようなスピーチを行ったのかを明らかにしている。
アトレティコは最大の宿敵に対して、75年ぶりに5ゴールを決めて勝利。今季ラ・リーガで全勝を貫いていたシャビ・アロンソ監督率いるレアル・マドリー相手に、戦術やデュエルなどパフォーマンスでも上回り、今季3勝目を飾っている。
選手たちの気合いの入りようも違ったように見えたが、試合後会見に出席したシメオネ監督は、彼らに特別なメッセージを伝えていたのかという質問に返答。それを認めて、内容を包み隠さずに明かしている。
「試合の直前、選手たちには『人生の大切なことに関して、うまくいっていないことはないか?』と聞いた。全員がノーと答えたよ。だから、こう言ったんだ。『ならばプレーをして、楽しめ。選手として過ごす日々はあっという間に過ぎてしまう。こんな試合は二度とないぞ』とね。幸運にも、うまくいったね」
シメオネ監督はその一方で。今季苦境に立たされていたチームにとって、このダービーの勝利がどういう意味を持つかを問われると、一言こう返している。
「勝ち点3だ」
あまりに淡白な返答によって、沈黙が流れる会見場。「勝ち点3以外には何もないのか」を追って質問されたシメオネ監督は、次のように返答した。
「いや、勝利の意味は間違いなく勝ち点3だろう。明日は休まないといけない。火曜に、再び勝たなくてはいけないからね」
アトレティコは30日にチャンピオンズリーグ・リーグフェーズ第2節、メトロポリターノでのフランクフル戦に望む。シメオネ監督は、すでに次の試合、次の勝利に目を向けている。




