carlo ancelottiGetty Images

ハイセン獲得のレアル・マドリー、X・アロンソの要望に応えたとされるが…アンチェロッティ「クラブは私が求めた補強だって実現してくれた」

レアル・マドリーのカルロ・アンチェロッティ監督が、同クラブのDFディーン・ハイセン獲得についてコメントしている。

レアル・マドリーは17日にハイセン獲得を正式に発表。この補強は、6月1日からチームを率いる見込みのシャビ・アロンソ監督の要望を受けてのものとされる。

そして18日のラ・リーガ第37節、敵地サンチェス・ピスフアンでのセビージャ戦の前日会見に出席したアンチェロッティ監督も、ハイセン獲得について言及。6月よりブラジル代表監督に就任するイタリア人指揮官は、次のような感想を述べている。

「ハイセンは素晴らしい選手だ。素晴らしいポテンシャルを秘めた新進気鋭の若手で、良い補強だと思う」

「マドリーが選手を補強するとき、私は大きな期待を抱くんだ。マドリーはいつだって最高のレベルであろうとしているからね。(ハイセンのような選手を)昨季に獲得することは考えられなかった。アラバが戻ってきたはずだし、カルバハルもミリトンの状態も問題なかったからね。だが、その後に相次いだ負傷が大きな打撃となってしまった」

今季のレアル・マドリーはDF陣が慢性的に不足したほか、FWキリアン・エンバペの加入で攻守のバランスが取れなくなったと指摘された。メジャータイトル無冠でシーズンを終えるのはアンチェロッティ監督だけの責任でなく、フロレンティーノ・ペレス会長、アンヘル・サンチェスGD(ゼネラルディレクター)らクラブ首脳陣が、適切な選手補強を怠ったためとも言われている。

しかしながらアンチェロッティ監督は、首脳陣が自身の補強の要望にも、しっかりと応じていたことを強調。退任間近とはいえ、波風は一切立てなかった。

「マドリー首脳陣はシャビ・アロンソの補強要請には応じて、私の要請には耳を貸さなかったって? 彼らは私の意見も聞いてくれたよ。カマヴィンガ、リュディガー、チュアメニ、ベリンガム、エンバペを獲得してくれたわけだからね」

「今季の私たちはもう少しできたはずだった。しかし自分から個々の選手を批判するような真似はしない。彼らは私に大きな幸せを与えてくれたのだから。私にとって、彼らは世界最高の選手たちだ。最高に届かないときが、たまにあったとしてもね」

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