スペイン政府のスポーツ上級委員会(CSD)が現地時間3日、新型コロナウイルスの感染拡大によって中断されていたプロフェッショナルリーグ再開のプロトコルを発表した。だがスペインフットボール選手協会(AFE)が、それに真っ向から反発している。
CSDは、4つのフェーズに分けてスペイン国内のプロフェッショナルリーグを再開させるプロトコルを発表。4つのフェーズは、以下のようなものになる。
◆フェーズ1:
・5月3日より適応。選手は時間制限なく個別練習を行うことができる
・新型コロナウイルスの検査を受けることが前提。PCR検査で陽性反応が出た場合には、陰性となるまでスポーツ活動は禁じられる
・練習場所は自宅、スポーツ施設、一時的な宿泊施設に限る
・選手は手袋を着用しなければならない
・ランニングの際には、ほかの選手と2メートルの距離を取らなければならない
・マッサージは禁止
◆フェーズ2:
・合宿形式で練習することが望ましい
・宿泊部屋はすべて個室。新型コロナウイルスの感染者が出た場合のために二部屋を空けておかなければならない
・コーチングスタッフ及び選手はマスク、手袋を着用しなければならない
・ロッカールームで、運動後の選手はほかの選手と6メートルの距離をとる
・選手たちが道具を共有することは禁止
・道具係などのサポート係は使わず、各選手がそれぞれ必要な道具を用意する
・新型コロナウイルスの検査を繰り返し受ける
・練習施設はそのキャパシティーの50%以下で使用
◆フェーズ3:
・合宿形式で練習することが望ましい
・コーチングスタッフ及び選手はマスク、手袋を着用しなければならない
・ロッカールームで、運動後の選手はほかの選手と3メートルの距離をとる
・集団で行う練習は最大で14人まで
・道具係などのサポート係が練習に参加することが許可される
・新型コロナウイルスの検査を繰り返し受ける
・練習施設はそのキャパシティーの50%以下で使用
◆フェーズ4:
・保健省の許可が降り次第、大会再開へ。フェーズ3からフェーズ4までの移行には最低1週間の間隔を空けなければならない
・選手はマッサージを受けることが可能に
・新型コロナウイルスの検査を繰り返し受ける
・練習施設はそのキャパシティーの50%以下で使用
しかし、このプロトコルが発表されると、直後にAFEが声明を発表して反発。AFEはまず、このプロトコルが保健省の許可を得て組まれたものなのかに疑問を呈し、さらに感染者が現れた場合にはリーガ、スペインサッカー連盟(RFEF)、そしてCSDでもなく、保健省が措置を講じなければならないことを強調した。
AFEはまた、合宿形式での練習について「期間としては3~4週間と話されているが、それは家族とともに過ごす時間を奪うだけでなく、労働者としての権利を損う違憲のものになり得る」と指摘。CSDの発表したプロトコルが、選手たちにとっては受け入れられないものであることを強く主張している。
選手たちにとって何より受け入れ難いのは、長期にわたって隔離されながら生活を送る可能性があることのようだ。カディスDFフアン・カラであればスペイン『オンダ・セロ』に対して、「もしかしたら合宿が2カ月続く場合もある。一つの部屋で2カ月も過ごすことは強制できない。家族との生活だって重要なものなんだ」と話している。
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