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「コパ・アメリカはまさに“弱肉強食”」森岡隆三氏が期待する日本代表選手、各組の勝ち抜け予想は?

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柴崎岳とコパ・アメリカに出場する代表選手2

日本時間15日、いよいよ南米選手権ことコパ・アメリカが開幕する。日本の参加は2回目。初招待された20年前の1999年パラグアイ大会では、ペルー、パラグアイ、ボリビアと対戦し1分2敗に終わった。この大会に、センターバックとしてフル出場した森岡隆三氏(清水エスパルスアカデミーアドバイザー、サッカー解説者)に当時の話を聞くインタビュー後編は、今大会に臨む日本代表について。注目している選手に加え、各組の勝ち抜け予想を聞いた。

【前編はこちら!1999年大会の経験を語る。南米で直面した衝撃の体験とは…】

■本気の相手と戦う経験値を積んでほしい

――今回、コパ・アメリカに参加する日本代表は、東京五輪世代の選手を中心に招集されています。この年代で海外でプレーしている選手がいることも、20年前とは少し違いますね。

冨安健洋選手(シント=トロイデン/ベルギー)、板倉滉選手(フローニンゲン/オランダ)、中山雄太選手(ズヴォレ/オランダ)、伊藤達哉選手(ハンブルガーSV/ドイツ)。日々の生活から十分“外”を知っている選手たちがいるわけですよね。そこにオカ(岡崎慎司・レスター・シティ/イングランド)、川島永嗣選手(ストラスブール/フランス)といったベテランが入っている。オカたちベテランが経験値を若手に伝えていく貴重な場でもありますね。

とにかく選手たちは、肌で感じるのが一番だと思います。コパ・アメリカは自分の中では一つ転機になりましたから。代表定着に向けてのマインドセットという部分で、上を目指すモチベーションとして次に繋がる大会でした。

ただ今振り返ると、「何でも吸収してやる」「日本代表に定着してやる」という気持ちが勝っていて、「コパ・アメリカ=勝ちに行く」と捉えていなかったことが、非常にもったいなかった。そう捉えていたら「ペルーはこんなメンバーで、この選手はどうだ」ともっと調べて個人的に対策もできたかもしれない。まあ当時、簡単じゃないですけどね、調べるのは。

――インターネットで簡単に動画が見られるわけでもないですしね。

先に調べていたら、自分はもっと良いプレーができたかもしれない。そういう意味では若いとかベテランとか関係なく、徹底的に勝ちにこだわってほしい。本気で勝ちに行ったからこそ、そこで得られるものは非常に大きいと思います。本当に期待しています。

――期待する選手は?

同じオレンジのチームというところで、立田(悠悟/清水エスパルス)には注目しています。ディフェンス陣みんなに言えることですが、本気の相手と戦う経験値を積む、想定内と判断できるメモリを増やしてほしいんです。

例えば来年のオリンピックで、ありとあらゆる相手のプレーが「そんなの想定内」と思えるくらいになってほしい。「いやいやそれくらいもうこちらは経験済みだから」と言えるような経験をしてほしい。あと非常に興味深いのは、やはり久保建英選手じゃないですか?

■久保は技術、判断力、両方が伴っている

2019_6_12_Kubo

――久保選手は18歳になったばかりです。

テクニックの優れた選手であることは昔から分かっていました。技術、判断力、この両方が伴っているから本当にうまい。判断が伴わない技術は効果的ではありませんが、彼の場合はそこを本当に間違えない。技術レベル、判断のスピード。加えてフィジカル的なスピード、物理的なスピードも上がってきたと感じます。筋力の部分も大人の中でも揉まれてここ2年間でグンと上がった気がします。

――見ていてわかりますね。

中学生の時に、(高円宮杯)プレミアリーグでFKを決めていましたし、メンタルも強い選手なんだなと感じていました。そしてJ3を経験して、昨年はFC東京で健太さん(長谷川監督)の元であまり試合に出られませんでしたが、プロの環境を経験し、いろんな思いを抱えながらマリノスへのレンタル移籍。マリノスでの経験もいろんな意味で大きかったのではないでしょうか。今シーズンのワンプレーワンプレーに覚悟が見えます。

責任感と覚悟。「この世界で上に立ってやるんだ」という姿勢が見えますし、そういった姿勢だからこそ、よりサッカーを楽しんでるようにも見えます。年齢を感じさせない、『スラムダンク』の登場人物、安西先生の言葉で言うところの「断固たる決意」を感じるような選手です。コパ・アメリカでのプレーが本当に楽しみですね。

――日本代表は、チリ、ウルグアイ、エクアドルと戦います。

いずれもいい相手ですね。球際の激しさ、駆け引きなど、百戦錬磨のディフェンス陣ですから。そういう相手を前に、南米の本気の真剣勝負が久保選手をどういうふうに変えていくのか。もちろん、彼以外の選手がこの大会を経験することで、今後どんなポジティブな変化を見せてくれるのかも楽しみでなりません。十分やれそうな気はしています。

――楽しみです、このメンバー。

チームで良いパフォーマンスを発揮している三好(康児/横浜F・マリノス)も楽しみですね。でも、やはりここにオカが入っているのはデカいでしょう。ムードメーカーとして、良い意味での「お兄ちゃん」の役目。中盤では柴崎(岳/ヘタフェ)かな。彼はプレーで引っ張っていく。そう考えるとディフェンスラインが徹底的に若いですね。植田直通(セルクル・ブルージュ/ベルギー)はいますが、親分肌といった選手がいないぶん、後ろに川島がいるっていうのも大きいですね。非常に考えに考えられたメンバーだと思います。コーチのトシくん(齊藤俊秀)も、1999年に私と一緒にコパに行っていますから。

■まさに「弱肉強食」の大会…日本の勝ち抜けに期待

2019_6_10_Copa(C)Getty Images

――最後に、勝ち抜け予想をお願いします。

では、期待を込めてグループCは日本とウルグアイで。本当に次の段階に行ってほしいですし。

――グループA、ブラジル、ボリビア、ベネズエラ、ペルー。

ブラジルは行くでしょうね。他は…2位予想は難しいですね。

――それではグループB、アルゼンチン、コロンビア、パラグアイ、カタール。

一番苦しいグループですね。順当に行けばアルゼンチン、コロンビアでしょうけど…パラグアイの個は常にありますし。カタールがアジアカップで見せた姿を発揮して食い込んで来ても面白いとは思うんですけどね。A、Bのブラジル、アルゼンチンは固くてほかはもうわからん!と(笑)。

――コパ・アメリカでブラジルは2007年以来、優勝していません。

実際、ヨーロッパでシーズンを終えたばかりの選手たちのコンディションというところが常にネックになるのは間違いないですね。今回ブラジルは開催国としての本気度も高いですが、メンバーは欧州組ばかり。

――ウルグアイも強烈なメンバーです。

昨年の10月に日本とキリンチャレンジカップを戦って日本は4-3で勝っています。でも、それとは大違いだというところを感じてもらいたいです。同じ相手でも「この空気の違いなんだ?」っていうところ。南米で南米相手に本気のゲームを戦う違い。

コパ・アメリカはまさに「弱肉強食」という言葉があてはまるような大会ですから。すべてのカードが本気です。それぞれの国のプライドがある。ある意味これがワールドカップ南米予選の前哨戦になっていたりもする。発表会の場としても今後の国力を示すっていうところでも非常に意義のある大会なんだと思います。

――本当に楽しみです。ありがとうございました!

【前編はこちら!1999年大会の経験を語る。南米で直面した衝撃の体験とは…】

【コパ・アメリカ 日本代表戦の日程(日本時間)】※DAZN独占配信
グループC第1節:6月18日(火)8:00~ vsチリ
グループC第2節:6月21日(金)8:00~ vsウルグアイ
グループC第3節:6月25日(火)8:00~ vsエクアドル

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