「は?」と思っている人はいると思うんです。でも、少しでも思いを伝えていきたい/YouTuber那須大亮に聞く

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2018年にヴィッセル神戸に加入した那須大亮は、同年夏、突然「YouTuberになる!」を宣言。株式会社ライアートプロモーションより全面バックアップを受けYouTuberを始めた。その活動は大きな反響を呼び、サッカー界にとどまらない影響の広がりを見せている。その那須大亮が、YouTube動画の撮影でDAZNを訪れた際に、「YouTuberとしての那須大亮」について話を聞いた。那須さん、あなたはいったいどこへ向かうのですか?【インタビュー・文=細江克弥】

■最初は「なんでYouTuber?」みたいな

――どうでした? DAZNオフィス。

すごいです。「すごい」というか「ものすごい」。普通に驚きましたし圧倒されましたね。いやあ、もう、「すごい」ばかり言っちゃって(笑)。スポーツの聖地ですよね。

――大興奮。

完全に。やっぱり、男ってみんな好きじゃないですか。ああいうふうに機材に囲まれたコックピットみたいな感じというか。たまらないっす。深夜だけど(笑)。

――ですね(笑)。今回は、Jリーガーでは初のYouTuberとして最近ブレイクしている那須さんにお話を聞きたいなと。それにしても、どうしてYouTubeを始めたんですか?

僕自身、実はもともとSNSがあまり得意ではなくて、SNSを使って情報を発信するということをやってこなかったんです。だけど、ここ数年で心境の変化がいろいろとあって、自分の経験やキャラクターを言葉でしっかり伝えることで、応援してくれる皆さんに感じてもらいたい、もっとはっきりとつながりたいという思いが出始めたんですよね。そう思っていたタイミングで、YouTuberをやってみないかという話をいただいて。

――タイミングがよかった。

そうなんです。YouTubeは映像を通じて情報を発信するということで、もちろん簡単なことじゃないけれど、サッカー選手としても、僕個人としても新たな挑戦ということでやってみたいなと。今も試行錯誤している最中ではあるんですけれど、そうやって少しでもファン層を広げていきたいという思いで取り組んでいます。

――話が浮上したのはいつ頃だったんですか?

ちょうど1年前、2018年の5月か6月くらいでした。で、そこからはスムーズに「やってみよう」という気持ちになって、8月からスタートしました。

まだいつかはわからないけれど「引退」の2文字も頭をよぎるような年齢になってきたところで、このタイミングだからこそ発信できることもあると思うんです。サッカー選手のキャリアが終ってサッカー界に携わるのもひとつの道だけど、セカンドキャリアにももっと多くの選択肢があっていいんじゃないかと思っていて。

それを考えると、サッカーやサッカー選手のファン層を少しでも広げておくことによって、可能性がもっと大きくなると思うんです。YouTuberとしての僕の活動が、少しでもそういうことに貢献できれば。僕はサッカーに育ててもらった人間だから、サッカー界に何かを還元したい。それを実現するひとつの手段としてYouTubeにトライしました。

――覚えてますか? 1本目の動画をアップした時の気持ち。

はっきりと。めちゃくちゃ緊張しましたし、「この先どうなるのかな」とか思ってました(笑)。YouTuberといっても「サッカー選手であること」が大前提としてあるので、それをちゃんと意識した見せ方は考えなきゃいけないと思っていました。だから、「どこまで行っちゃっていいんだろう」と。

――周囲の反応は?

最初は「え?」がほとんど。「なんでYouTuber」みたいな(笑)。ただ、僕の中では僕自身が「YouTubeを始めた理由」をちゃんと説明できないと、やる意味がないと思っているんです。つまり、行動そのものにちゃんとした思いが乗っかっていないと、何も伝わらないし、サッカー界に還元するどころかヘンな印象だけ残してしまう可能性がある。それだけは何としても避けたかったので、「は?」と言われてもちゃんと説明できる心の準備だけは整えていたんです。だから、例えばネガティブな印象を持たれても、僕自身のモチベーションがブレるようなことはありませんでした。

●DAZNオフィスを訪れた際の動画はこちら

■丁寧にやることで、少しでもサッカー界のためになれば

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――那須さんの場合は毎日新しい動画をアップしているわけではありませんが、それでもなかなか大変では?

あくまで「できる範囲で」が原則なので、大変さはそれほど感じていません。僕自身も驚いているんですけど、むしろプラス効果のほうが大きいんですよ。頭を使うこと、新しいことにチャレンジすることがすごくいい刺激になっていて、サッカーに対しても、自分の未来に対してもいいモチベーションをもらっているというか。

――練習中に「次の企画どうしようかな……」なんて思うことはありませんか?

それはありません(笑)。企画はスタッフの皆さんと一緒に考えているので、みんなで協力してやっています。スタッフは総勢5人くらいで、チームワークは経験を重ねるごとに良くなっていく感じですね。そこはサッカーと同じですよ。

――歌を歌う動画には驚きました。

何回かやりました。いやあ、それについては僕としても「まさか」というか(笑)。歌を歌うことは好きだったんですけれど、まさか、それをYouTubeを通じて自ら世間にさらすなんて思ってもいませんでした。

ただ、すごく前向きに考えているところもあって、例えば、プロの歌手の方が歌えば、きっとそのメッセージは10人いたら10人に伝わりますよね。僕の場合は、10人のうち1人でも何かが伝わればそれでオーケーなんじゃないかなと。だからこそ照れてふざけるのではなく、あくまでも一生懸命に歌いたかった。緊張はしましたけれど、「とにかく精いっぱい」という気持ちだったんです。

――なるほど~。その気持ちは、なんとなく伝わってきました

ただ、例えば2回目の歌動画は『湘南乃風』のHAN-KUNさん、それからロックバンドの『Non Stop Rabbit』とご一緒させていただいたんですが、もちろんちゃんとした音楽スタジオで収録して、スタンディングで歌うわけです。でも、素人の僕はどう振る舞っていいのかまったくわからなくて。それが一番緊張しました。

――あれ? でも、ちゃんとそれなりに仕上がってましたよね?(笑)

実は、途中で解決策を見つけたんです。僕の中では『GLAY』のTERUさんになりきって歌おうと(笑)。

――アンドレス・イニエスタ選手の登場もものすごい反響だったのでは?

いやあ、それはもう。ダメ元でアンドレスに聞いてみたら、「空いてる時間だったらいいよ」という感じで言ってくれて。ルーカス(ポドルスキ)もそうなんですけど、やっぱり、彼らもSNSを使いこなしていてその価値をちゃんと理解しているので、すごく協力的なんですよね。そういう姿勢も含めて学ばせてもらいましたし、収録中も「プロだなあ~」と感じることがたくさんありました。本当に、めちゃくちゃいい刺激をもらいました。

――今後の展望は?

サッカー選手の魅力をもっともっと伝えていきたいので、チームを問わず、いろんな選手と絡んでいけたらと思っています。YouTuberの方ともコラボしているので、それをうまくサッカーにつなげたいし、今までやったこと無いことにもチャレンジしたい。もちろん歌コンテンツも、継続してアップしていきたいと思っています。

――お話を聞いて納得したというか、那須さんのキャラクターと動画から伝わる雰囲気がちゃんとリンクしていて、とても素敵なチャレンジだなと思いました。ただ、それでも「那須大亮はどこへ行く?」と心配している人もいると思うので、メッセージをいただけたら。

そうですよね(笑)。もちろん今でも「は?」と思っている人はいると思うんです。でも僕は、そういう人に対しても僕の思いをしっかり伝えたいと思っているし、それを一つひとつ丁寧にやることで、少しでもサッカー界のためになればいいなと思っています。

それさえできれば、僕自身はどう思われても構わないかなって。ファンの皆さんやこれまでサッカーにかかわってこなかった人もそうですが、応援してくれる声が少しずつ増えてきていると感じているので、これからもできる限り頑張りたいなと思います。

――それにしても、サッカーって本当にすごい。

どういうことですか?

――だって、鹿児島実業高校で走り回っていた那須さんが、20年後もまだサッカーをしていて、プロの世界で生き抜いていて、しかもイニエスタと一緒にプレーしているだけじゃなくYouTuberになっているんですよ(笑)。

確かに(笑)。今の自分の姿なんてまったく、本当にまったくイメージできませんでしたし、これだけ現役を長くできるなんて夢みたいな話で。でも、今、“生きている”という実感がものすごくわいてくるというか、そういう毎日を過ごしている気がするんです。むしろ、ガムシャラにボールを追いかけていた高校時代に戻った感じというか。

――なるほど。

何かを手に入れるために、目の前のことを精いっぱいやろうという気持ち。そういう気持ちでサッカーに取り組んでいるので、逆に初心に戻っているというか。キャリアを積むほど余計なものも増えてしまう気がするんですけど、僕の場合は、このタイミングで1周して「よろしくお願いします!」みたいな(笑)。だからこう、「生きてるな」って感じるんですよ。

●神戸について語ったインタビュー前編はこちら

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