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元日本代表FW工藤壮人が32歳で死去。水頭症の診断で手術、17日からICUで治療も帰らぬ人に

J3リーグに所属するテゲバジャーロ宮崎は21日、工藤壮人が死去したことを発表した。32歳だった。

ユースを過ごした柏レイソルで2009年にデビューした工藤は、2016年にカナダのバンクーバーに移籍して海外挑戦。その後、2017年からサンフレッチェ広島、レノファ山口、オーストラリアのブリスベン・ロアーなどでプレーし、今年1月に宮崎に加入した。2013年にデビューした日本代表でも4キャップを記録したFWは、今シーズンも明治安田生命J3リーグの21試合に出場してきた。

そんな中、今月2日に体調不良を訴え、同3日に医療機関を受診。水頭症の診断後、11日に手術を行って療養していたが、容態が悪化したため17日からICUで治療していた。宮崎のほか、多くの関係者から工藤の回復を願う声が出ていたが10月21日14時50分、帰らぬ人となった。

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株式会社テゲバジャーロ宮崎の代表取締役社長を務める二村恵太氏は「私たちの大切な仲間である工藤壮人が息を引き取りました。工藤選手を応援するサポーターや関係各所の皆様から、多くの励ましのメッセージをいただいたこと、クラブを代表し、御礼申し上げます」とコメントし、以下のように続けた。

「工藤選手はJ1で活躍し、日本代表にも選ばれるなど、非常に実績がある選手です。それにも関わらず、驕りなどは一切なく、自分のことだけでなくチームメート、クラブ、そしてサポーターのことを大切にする素晴らしい姿勢の持ち主でした。クラブスローガン『真摯』をまさに体現してくれる存在でした」

「そのような選手のあまりにも早い逝去は、無念で残念でなりません」

「選手、スタッフ、クラブ一同はまだ気持ちの整理ができない状況もございますが、工藤選手が宮崎に、クラブに残してくれたものを大切に引き継ぎ、精進して参りたいと思います。そして、工藤選手が信頼してくれたクラブをより良いクラブにすることで、少しでも恩返しして参りたいと思っております」

「工藤選手、テゲバジャーロ宮崎に来てくれて、力になってくれて、本当にありがとうございました」